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『怪獣8号』を2話まで観た感想

話題の『怪獣8号』を2話まで観ました。
Netflixの配信で。
ていうか、Netflix以外にもamazonプライム、U-NEXT、hulu、Disney+とかもうありとあらゆるサービスで配信しているみたいですね。

これってどういう契約なんでしょう。
独占契約ではない分、契約料もそんなに高く設定していなくて、その代わりリーチを増やして結果としてパイを増やそうという作戦なんでしょうか。
結果として、この方が沢山の人に観てもらえるのだから良さそうですよね。
この業界には全く詳しくないのですごく興味があります。

脱線しました。

『怪獣8号』は『少年ジャンプ+』で連載していたんですね。
今も連載しているんですか?読んでいないので分からないんです。
だったらなんで観たんだ?って話なんですが、
配信サイトを眺めてみたらどこに行ってもこのアニメが出てきているので名前くらいは知っていたのと、
最新号の「週刊文春エンタ+」を『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の記事に釣られて買ってみたら、『怪獣8号』も総力特集組んでいて、むしろこちらの方がボリュームあるので、だったら記事を読む前に観てみようか、という好奇心からです。

ですので、全く前知識なし。
この週刊エンタ+表紙の怪獣が実は主人公だというのは2話終わってはじめて知ったような感じです。

ちょうど、リビングで観ていた時に次男が来て「あぁ怪獣8号か」て言うので知っているのかと尋ねると、
アニメ版は観ていないが結構原作ファンからは作画がどうしたこうしたって最初は炎上していたみたいだよ、
とか、
あと原作の方は失速して全然で、今の連載してるのかなぁ?知らないや
とか言ってました。

ふむ。
原作では既に1周終わっていて、改めてアニメ配信で回収していこうという感じなのか。

冒頭しばらく観ていると、最近よくある「怪獣出現が普通の世界」設定なんだと。
怪獣出現して街を破壊するシーンで、信号が赤、青、黄ともう一つ怪獣マークの4つになっていたんで。
信号で交通整理しなきゃいけないくらい怪獣が出現する世界なんだなと察しました。
また、その後のシーンでも主人公チームの1人に今後なるのでしょうか?怪獣を討伐する防衛部隊第3部隊の27歳の若き隊長ミナを報道するニュースで、「倒した怪獣は数百体」
とも言ってました。
27歳の隊長が何歳から防衛隊に所属しているのか分からないですが、
仮に高卒すぐに防衛隊に入隊して、ヒラ隊員の時代からガンガン怪獣を倒したとしても、10年で数百体てすごい数が出現していることになります。

だけどその設定であれば尚更に違和感があるのは、
だったらビルの建て方とか変えないのかなあ、
ということです。
それこそ、街はガンガンにいつもビルが破壊されて、復興が追いつかないだろうから瓦礫の山だろうし、
なんなら地下都市になっているとか、超合金のようなドームの中に街があるとか、もう街作りの発展の仕方が違うんじゃないかとか、
アニメ設定にそんな細かいことを言っても仕方がないんですが、ちょっと設定世界のリアリティラインにモヤモヤしました。

そして、1話はじまってすぐに思ったのが、
「ああ、これは「大怪獣のあとしまつ」のやり直しバージョンか」
ということ。
全然そんな単純な話ではなかったんですが。

主人公のカフカは第3部隊隊長のミナとは幼馴染で、
「大人になったら一緒に怪獣を倒そう」
と約束していたのに、今は怪獣の死体を清掃する民間会社で働いているという挫折感を味わいながら悶々と暮らしている30過ぎの男性。

厳しい社会の現実の前で夢破れてフリーターとして働いているもはや若者とは言えない男性。
うん、なんだかリアルだなぁ。

カフカの相棒として新人が配属されて、最初の清掃現場で突如現れた怪獣に襲われて怪我を負うカフカ。
入院先の病室でまさかの小型怪獣が体内に入り込んで、怪獣になってしまうという謎設定!!?

あぁ、だからカフカとかけているのかというのが何となく分かる。

1話のエンドクレジットの後に少しだけエピソードが続くんですが、一連のマーベル映画で流行ったこの演出はいる?とちょっと思った。
幸いにも2話は普通にエンドクレジットだけだったけれど、
2話に繋げるための引っ張る演出を1話ではやりたかったのかな。
ひょっとしたら、1話だけ観て離脱する割合と、2話まで観るとその後も継続して観るというそんな統計データがあるのかもしれないですね。

さて、そんなこんなでカフカとミナは幼馴染で一度は約束したにも関わらず、怪獣になってしまったカフカはミナに討伐される立場になったのか?
2人の夢は、追うものと追われるものに別れてしまったのか?
そんな感じで1話が終わって、
うん、これはオモロしろそうじゃないか!
と案の定制作側の作戦通りに2話まで引っ張られました。

怪獣としての強烈なパワーを手にしたカフカは、その腕力だけで巨大怪獣を倒して母娘を助ける。
娘からありがとうと感謝されたことで、もう一度防衛隊を目指して、ミナの隣で彼女を助けようと誓う。
そして3ヶ月、人間の姿に戻る能力も身につけたカフカと相棒のレノは防衛隊入隊の一次試験に合格し二時試験会場へ向かい、同じ受験者の若い女性キコルと出会う。
ここまでで2話終了。

ちなみに、怪獣8号というのはカフカが変身した怪獣に名付けられたもので、病院などでの目撃情報から名付けられてしまい討伐対象になったということらしい。

そこで、なるほどそうかと思ったのは、
追う・追われるパターンではなく、カフカが怪獣であることを隠して防衛隊として勤務しつつ隠れて怪獣を討伐するウルトラマンパターンなんだろうかと推測しました。

ハヤタ・シンもモロボシ・ダンも郷秀樹も、シン・ウルトラマンの神永新二も、みんな隊員でありつつウルトラマンであることを隠して闘うんですよね。
そんなのいつかと絶対というかすぐにバレるよなぁと思うんですが、実際まぁみんな身分がバレて地球を去ることになるんですが。

ところで、途中にちょくちょく出てくる昔ながらのギャグ漫画タッチになるズッコケシーンはいかがなものか、それはこの時代のアニメにまだ必要か?と思わなくもないですけど。
これが日本のマンガ界の伝統なんだろうか。

などど少し気になるところはあるものの、なかなか面白かったです。
原作を知らないので、作画がどれくらい原作と違うのかも気にならなかったですし。
3話も観てみようかな、とは思いました。
昭和世代のおじさんは怪獣特撮ものに教育されているので、実はこの手の作品には弱いのかもしれません。

<了>


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