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【ヒトコト読書】リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法/安藤広大


【ヒトコト読書】は「ワンフレーズだけでもアウトプットする」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本を紹介します。

①この本を読んだ理由。

ボクは今年29歳になり、来年には30代を迎えます。

転職や副業、自分のキャリアについて考える中で「働く」ことについて改めて向き合いたいと思っています。

一人のビジネスマンとして、実績を残すこと。

サッカーワールドカップも盛り上がっていた中、「自分もこんな風に結果を求めて頑張れるのだろうか?」という気持ちがよぎりました。結果にコミットするマネジメント法である「識学」に興味を持ち、本書を手に取りました。


②リーダーとしての「仮面(ペルソナ)」を被る。


会社は孤独を埋める場所ではありません。

とても厳しい視点からの考え方に思えますが、本質をついている一言だと思います。孤独を埋めるためならば、仕事よりも趣味や友達作りに没頭した方が良い。

会社に「良い雰囲気がある」のははとても重要なことです。

しかしそのプロセスとして「馴れあいによる良い雰囲気」では組織は成長しません。

何より重視するのは結果。結果が出ているからこそ社員に自信がつき、成果が出ているからこそ社内の雰囲気が良くなります。

「モチベーション管理」という考え方も識学においては否定されています。

「部下のモチベーションを高めることが仕事の本質ではない」ためです。

部下に結果を出させて成長させること。これがリーダー、マネージャーの役割です。結果が出れば必然的にモチベーションは高まっていきます。

冷たいように見えるかもしれませんが「結果を出させる」ことを最優先にしたリーダーシップが、組織の雰囲気を良くしていきます。


③ルールを明確に。徹底的に運用する。

組織を運営する上ではルールの存在は不可欠。現場レベルでルールを設定するのがリーダーの役割です。

重要なことは「個人の感情を排除して例外なくルールを守らせる」こと。

そもそも「会社というシステム自体が機能的なバーチャルなもの」であり、ルール(法律)上の存在です。そのため、ルールに則って運営するのは当然のこと。むしろ明確なルールがある方が、社内のギスギスが減っていきます。


④人の行動原理は「自分に利益があるかどうか」である。

人が行動する基準は突きつめると「自分に利益があるかどうか」です。

そのため、人を動かすリーダーは「利益を与えられる人」になる必要があります。しかしここで気を付けたいのは「個人の利益を優先させない」ことです。「組織の利益」を追求させることが重要。

「集団」のすごさは「個人よりも大きな成果を挙げられる」ことです。

一人では難しくとも「集団でなら大きなマンモスを狩れる」ことと同じです。狩ったマンモスの肉を分配することで、一人で動くよりも大きな利益を享受できます。

組織の利益のために働くことで、結果的に個人の利益が大きくなる。

個性をなくすこととは全く違い、組織のために働いた結果、見返りが自分に返ってくるという考え方を浸透させることが必要です。


⑤個人的な感想。

ズバズバと物事の本質を突いてくれ、読んでいてとても気持ちの良い一冊でした。「識学」というマネジメント方法の一端を知ることができます。

非情に聞こえる部分もあるかもしれませんが、実はとても人間のことを考え、寄り添って作られたマネジメントシステムなのだろうと私は思いました。

今回アウトプットしたのはほんの一部ですが、さらに詳しい識学の考え方、ルールの具体的な設定・運用方法など、参考になる情報がたくさん詰まった一冊です。

「2022年一番売れたビジネス書」として多くの書店で拡販されています。

※実は本書の中では会社組織における「心理的安全性」の追求を否定されています。書店では同じくビジネス書ベストセラーとして「心理的安全性」について書かれた本が並べられていることが多いので、「正反対の内容が書かれている本がどちらも売れている」現象がおもしろいなぁと感じています。

気になった方はぜひ、読み比べてみてくださいね。


↓こちらは著者である株式会社識学代表取締役社長、安藤広大さんの最新刊です。

最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。

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