ミクロマコ

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45

【詩】帰る色

恨みなど 妬みなど 決して近寄らせない 屈辱など 笑い蹴飛ばしてやろう あなただけが 知っていてくれたなら それでいい ぼくの 流れる赤も 零れる青も 淀む黒も ぜんぶ…

ミクロマコ
10時間前
4

【写真詩】私を赤く染めたのは

私を赤く染めたのは あなたの言葉 想いのあたたかさを 受け止められる喜びを 涙と共に知りました 私を照らしてくれたのは あなたの声 誰かに必要とされる幸せを 初めて…

10

【短文朗読】照らされぬ夜に許しを

☆所要時間:2分 ☆人数 :1人用 波に揺れる月明かり 夜に消えてしまいそうな笑顔 儚げなあなたを 守りたかった 「ふたりだけだったら よかったね」 まだ幼かった …

15

【写真詩】春霞の迷いごと

夢のように 淡い声だけが耳に残る 花天井(はなてんじょう)の隙間には 泣けるほどの 青い空 どうしたって 届かない この掌は空を切る 「さようなら」 何度 言の葉を芽…

13

【詩】その手が闇を晴らしてくれた

☆所要時間:1分 ☆人数 :1人用 ⚠こちらは一人称二人称も含め、文章は変更せずにお読みくださいますようお願いします。 怒りなのか 悲しみなのか 悔しさなのか もうど…

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【短文朗読】夜明け色の手紙

☆所要時間:1分 ☆人数 :1人用 世界の誰かへ届けたくて 手紙を書きました 感動を 悲しみを 満たされぬ心を 愛を知った喜びを ”私”ではなく 想いが届くようにと 言ノ…

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風に溶けてしまいたい【エッセイ】

約1080文字 声に出すと約4分 知らないことは大好物。 生まれながらに好奇心の塊の私は、なんでも経験したがりだ。 そのせいで、しなくてもいい苦い思いをしたこともあっ…

ミクロマコ
10日前
22

【写真詩】刈られることを待ちながら

あなたの 寄り添ってくれた言葉を 思い出し あなたの 独りよがりな愛だと 塗り替える 嘘に隠れて咲いた花 潔く散ることも 枯らすこともできぬまま 寂しくないわと 風に…

ミクロマコ
2週間前
10

【詩】よはくのせかい

わたし以外から みえている せかい 働くわたし 先輩のわたし 部下のわたし パートナーのわたし 親のわたし 子のわたし わたし以外には みえない せかい わたしだけが …

ミクロマコ
2週間前
13

【五行歌】うつつみくじ

憧れの君と江島(えのしま)神社で初詣 あれは夢か幻か 財布に覗(のぞ)く ひしゃげたおみくじが 待ち人来たりと告げていた 上記の五行歌は、第一回鎌倉文章コンクー…

ミクロマコ
2週間前
5

【詩】欠けた月を探して

満ちる ということ無き これまでの道程《みちのり》は 至らぬことへの 悔いでは無い 高みに向け まだ進める まだやれる と 己《おの》が自身との 信頼の証 いつか満ち…

ミクロマコ
3週間前
17

【写真詩】影に咲く恋

触れられるなら あなたの影でも良かった あなたの視界に居られなくても この香(か)を風が運んでくれたなら 私の思いも届くでしょうか 落ちてなお 散ることもできぬ 恋…

ミクロマコ
1か月前
14

ビートルズで見送って【エッセイ】

1640文字 声に出すと約6分 「この曲、わかる?」 和音を探りながら、父は言った。 ピアノを弾くところなんて、それまで見たこともなかった。 私のピアノの練習はおろか…

ミクロマコ
1か月前
25

【写真詩】日だまりの誓い

☆所要時間 1分 ☆人数 :1人用 知らなかったよ 足元に こんな可愛い花が咲いていたなんて 知らなかったよ なんの疑いもなく 信じてくれる人が現れるなんて 「みつけた…

ミクロマコ
1か月前
17

【写真詩】枝垂れ桜【セリフ】

わんぱく屋も 照れ屋も はりきり屋も 緊張屋も よってらっしゃい 見てらっしゃい おいでおいでと 枝垂(しだ)れ が呼んで あんたも えらい こんこも えらい て みんなみ…

ミクロマコ
1か月前
10
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【詩】帰る色

【詩】帰る色

恨みなど
妬みなど
決して近寄らせない

屈辱など
笑い蹴飛ばしてやろう

あなただけが
知っていてくれたなら
それでいい

ぼくの
流れる赤も
零れる青も
淀む黒も

ぜんぶぜんぶ
包み込んで
白に戻してくれる

あなたは

ぼくの心が
帰る場所

ぼくに帰る
命の休息所

【写真詩】私を赤く染めたのは

【写真詩】私を赤く染めたのは

私を赤く染めたのは
あなたの言葉

想いのあたたかさを
受け止められる喜びを
涙と共に知りました

私を照らしてくれたのは
あなたの声

誰かに必要とされる幸せを
初めてこの腕に抱きしめました

孤独な夜に
溶けてしまいたかった私を

包み救ってくれたのが
あなたの光だったのです

写真お題 #綿帽子のキリトリ世界 より

【短文朗読】照らされぬ夜に許しを

【短文朗読】照らされぬ夜に許しを

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

波に揺れる月明かり

夜に消えてしまいそうな笑顔

儚げなあなたを

守りたかった

「ふたりだけだったら よかったね」

まだ幼かった

わたしたちは

世界の圧力に

立ち向かうことすら

できなかった

「私を
まだ
覚えていますか」

あなたに

触れられなくても

あなたを同じ距離から見守れる

月のようでありたかった

「ふたりな

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【写真詩】春霞の迷いごと

【写真詩】春霞の迷いごと

夢のように
淡い声だけが耳に残る

花天井(はなてんじょう)の隙間には
泣けるほどの
青い空

どうしたって
届かない
この掌は空を切る

「さようなら」

何度
言の葉を芽吹かせようと
風は運んでくれません

私の願いなど
どうぞ散らしてください

私もあなたも
春霞(はるがすみ)に目がくらんで
道に迷っただけなのです

写真お題 #綿帽子のキリトリ世界 より

【詩】その手が闇を晴らしてくれた

【詩】その手が闇を晴らしてくれた

☆所要時間:1分
☆人数 :1人用

⚠こちらは一人称二人称も含め、文章は変更せずにお読みくださいますようお願いします。

怒りなのか
悲しみなのか
悔しさなのか
もうどれかを特定することもできず

黒い感情に飲まれては
同類になってしまうと抗(あらが)いながら
ぽつり ぽつりと
涙が零(こぼ)れた

話して いいんだよ
放(はな)して いいんだよ

抱き締めてくれる
きみのあたたかさが
きみの優

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【短文朗読】夜明け色の手紙

【短文朗読】夜明け色の手紙

☆所要時間:1分
☆人数 :1人用

世界の誰かへ届けたくて
手紙を書きました

感動を
悲しみを
満たされぬ心を
愛を知った喜びを

”私”ではなく
想いが届くようにと
言ノ葉に乗せました

いつからでしょう

私の手紙に
新たな彩りを乗せて
返信をくれる人が現れました

想いを重ねてくれた
名も知らぬ あなた

声を重ねてくれた
どこにいるとも知らぬ あなた

私のモノクロの世界に
色を添えて

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風に溶けてしまいたい【エッセイ】

風に溶けてしまいたい【エッセイ】

約1080文字
声に出すと約4分

知らないことは大好物。
生まれながらに好奇心の塊の私は、なんでも経験したがりだ。

そのせいで、しなくてもいい苦い思いをしたこともあったが、自分に対して「苦労は買ってでもしろ」精神なので、後悔はしていない。

無計画に住む場所が変わっても、急に違う業種の職に就いても、”なんとなく”どうにかなってしまう。
それは何の能力が高いわけでもなく、
用意された箱でやり繰り

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【写真詩】刈られることを待ちながら

【写真詩】刈られることを待ちながら

あなたの
寄り添ってくれた言葉を
思い出し

あなたの
独りよがりな愛だと
塗り替える

嘘に隠れて咲いた花

潔く散ることも
枯らすこともできぬまま

寂しくないわと
風に揺れ

悲しくないわと
雨に濡れ

あなたに
刈《か》ってもらえる日を
待ちながら

開いた花弁《かべん》を持て余す

写真お題 #綿帽子のキリトリ世界 より

【詩】よはくのせかい

【詩】よはくのせかい

わたし以外から
みえている せかい

働くわたし
先輩のわたし
部下のわたし

パートナーのわたし
親のわたし
子のわたし

わたし以外には
みえない せかい

わたしだけが
知っているわたし

「わたし」でいるための
たいせつな せかい
#ことばおもい お題
「よはくのせかい」より

【五行歌】うつつみくじ

【五行歌】うつつみくじ

憧れの君と江島(えのしま)神社で初詣

あれは夢か幻か

財布に覗(のぞ)く

ひしゃげたおみくじが

待ち人来たりと告げていた

上記の五行歌は、第一回鎌倉文章コンクールにて、鎌倉市長賞をいただいたものです。

「著作権は作者に帰属する」ということなので、こちらも朗読フリーとして公開します。

寺社巡りでよく訪れていた鎌倉。
その土地にある「木村文章学校」さん主催のコンクールで、
青春の思い出が

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【詩】欠けた月を探して

【詩】欠けた月を探して

満ちる
ということ無き
これまでの道程《みちのり》は

至らぬことへの
悔いでは無い

高みに向け
まだ進める
まだやれる と

己《おの》が自身との
信頼の証

いつか満ちてしまえば
この成長は止まってしまう

欠けた月こそ美しい

満ち 終わるまで
未知なる
道への
好奇心を
止めることなく
歩みたい
#言葉の添え木 より

【写真詩】影に咲く恋

【写真詩】影に咲く恋

触れられるなら
あなたの影でも良かった

あなたの視界に居られなくても
この香(か)を風が運んでくれたなら
私の思いも届くでしょうか

落ちてなお
散ることもできぬ
恋ならば
土へと還(かえ)してしまいましょう

いつか根を張り
あなたの歩む道を
支えられるならば
それもまた幸せなのですから

Xで投稿されている写真お題 #綿帽子のキリトリ世界 より

ビートルズで見送って【エッセイ】

ビートルズで見送って【エッセイ】

1640文字
声に出すと約6分

「この曲、わかる?」
和音を探りながら、父は言った。

ピアノを弾くところなんて、それまで見たこともなかった。
私のピアノの練習はおろか、発表会にも来たことのない人だった。
まさかピアノに関心があるとは思いもよらず、小学生の私は戸惑った。

「これが、イントロ。」
たどたどしくも力強い和音が部屋に響く。
ビートルズの「Let it be」という曲だった。

父は

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【写真詩】日だまりの誓い

【写真詩】日だまりの誓い

☆所要時間 1分
☆人数 :1人用

知らなかったよ
足元に
こんな可愛い花が咲いていたなんて

知らなかったよ
なんの疑いもなく
信じてくれる人が現れるなんて

「みつけたよ」と
道端の花まで私の手を引いた
ちいさなあなたを思い出す

ちいさな手は
なんでも掴む

私が引いていたのなんて
ほんの一瞬だったかのよう

友(とも)を得て
知(ち)を得て

いつの日か
浮かんだ夢を
掴むのだろう

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【写真詩】枝垂れ桜【セリフ】

【写真詩】枝垂れ桜【セリフ】

わんぱく屋も
照れ屋も
はりきり屋も
緊張屋も

よってらっしゃい 見てらっしゃい
おいでおいでと
枝垂(しだ)れ が呼んで

あんたも えらい
こんこも えらい て
みんなみんな
頭をなでてやろうねと

伸ばした枝へ花付けて
がんばりよるねと
揺らすんよ

枝垂れ桜が春に咲くんは
新たな日々に
向き合うあんたを
守るためよと
鶯(うぐいす)鳴いた

写真お題
#綿帽子のキリトリ世界 より