ライン@実際のチャート②
下の画像は前の記事のポンド円のシーン
今回は、この時間軸で「メインになっている」緑の緩やかな角度に合わせてチャネルを引く手順を対称性に注目しながら追ってみる。
上記は事後的にロウソクに合わせて引いたものであり、チャートが出来上がった後だからきれいに引けたのでは? と思う人も多いかもしれない。
こういうチャネルをイメージしながら頑張ってリアルタイムで引いてみるものの、
「その瞬間に効いているチャネルなんて事後的にしか分からんわい!」
と、自分目線のチャネルを根拠にエントリーして、損切になりモニターをぶん殴ってぶっ壊すことになったり。。。
そこで、「じゃあ、急角度のチャネルを引いた時点で、もう緩やかなほうのライン=水平との中間角度のラインも引いてしまえ!
どうせいつの間にかそっちに移ってるんだろ!」
という感じで先走って引いてみる。
あえて緩やかなほうを太くしている。
いったん上昇して反発した3つ目の〇にも平行線を引く。
そのまま緑ラインに沿って値が動いて、最後は右上に抜けて行った。
※MAがずっと緑チャネルの上半分を推移しているので、右上に抜ける可能性が高いが、今回の話とは別の視点なので省略。
「え、じゃあ未来の`効くライン’が分かるってことか?」と思うが、
ラインは元からチャート上にある。 ただ、意識していないだけ。
トレンドが変わる時に元からある1つ隣の角度に移ったというだけ。さらに上位足で見ると、この緑ラインもずっと走ってきているはず。
追記:「ラインは元からある」とかいうと鼻で笑われそうだが、別の言い方をすると、あなたが上記の30分足より上位の4時間足で、このシーンの前週からラインを引いて監視していたとしよう。
そうすると添付のチャートのラインはすでに前週から引いていて、青○のようなポイントで「ああ、このラインに反発するならエントリーすれば良かった」とか「何度も意識されているからエントリーして良かった」とか、この右下がりのラインを基準に思っているはず。
で、波が突破するかトレンド転換するかの「節目」として一定期間機能している水平より一段緩やかなこの角度を「支配角度」と呼んでいて、実際に波が止められて転換した部分を見ると、ダブルトップだったり三尊だったりする。
話を戻して、
それなら1枚目の画像のように大チャネルの中で小チャネルを見れば良いだけでは?
となるのだが、小チャネルの急角度が長く続くわけでもなく、あくまで事後的に角度が判るだけの目線になってしまう。
「最初からあるもの」としてあらかじめ意識しておくのが良い。(繰り返すと、さらに上位足ではメインの角度としてずっと走ってきているはず)
1枚目と同じ画像↓
そして、
「チャネルをはみ出したら、その分だけ反対側でもはみ出る」
という値動きの対称性を利用して、あえて斜めだけで見ると下の画像のようなイメージになる。(あくまでイメージ)
右下の赤丸は「もし、もっと下落していたらどこが節目のラインになるか」というイメージ。
緑の矢印は左上と同じだけ「はみ出した」と見る感じ。
ただ、ずっと対称の動きを繰り返すわけではなく、実際は平均値に回帰しながら(=MAに導かれながら)上昇・下降をしている。上の画像では、MAが緑チャネルの上半分をずっと推移し、その流れで右上に抜けて行き、上昇トレンドに切り替わった。
なぜ対称の動きになるかというと、波動が一定の値幅を繰り返しているからであって、その捉え方についてはまた別の記事にて。