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岡本かの子「五月の朝の花」

本日は岡本かの子「五月の朝の花」を朗読しております。

「お洒落でつつましやかで、おとなしくてお済しで、群っていても実は孤独で、おっとりしていてもなかなか怜悧で。しのびやかにしかもはればれと桐の花」

「うるんみ始めた」五月の空を背景に、ひとつの花をこんなふうに描くことができるかの子の眼に、思わずうなってしまう作品です。
その「眼」で見つめている他のさまざまな花たちの表現も、なんと美しいことでしょう。

岡本かの子の作品はほかに、「巴里のむす子へ」(岡本太郎に向けたものです)「真夏の幻覚」「巴里の秋」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。