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太宰治「待つ」

本日は太宰治「待つ」を朗読しております。

他人や社会とうまくやっていけない主人公が抱いている、不安と焦燥と偽善的使命感とおそれ。その奥にちろちろと小さく燃えている甘美の炎を自覚しながらも、ただ待ち続けているだけの彼女は、おそらくわかっているのでしょう。誰も、なにも、迎えになんてこないことを。

…ラストのしめ方が、こわく、うまい作品です。

太宰治の作品はほかに、「黄金風景」「秋」「メリイクリスマス」「春昼」「海」「リイズ」「雪の夜の話」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。