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ASUSのゲーミングノートPC ROG flow Z13とXG Mobileの組み合わせはロマンだが結局手放した話

今回は、2022年に購入したASUSのゲーミングノートPCであるROG flow Z13とXG Mobileについて、買ったけど、結局手放してしまった話をしていきます。

ノートパソコンと外付けGPUの組み合わせって、憧れますよね。普段は持ち歩き、家に帰ったら外付けGPUとドッキングしてパワーアップするという。その憧れを叶えてみたのですが・・・

何ゆえ、手放すに至ったのかというところですが、その前にパソコンの概要から説明していきましょう。

パソコンのスペック等

ROG flow Z13は、ノートPCというよりはタブレットタイプで、いわゆる2in1のパソコンであります。MicrosoftのSurfaceを思い浮かべていただくとわかりやすいかと。キーボードは着脱可能で、純粋にタブレットとしても使えます。こういうタイプのものをデタッチャブルというらしいのですが、なんかアンタッチャブルな感じがしたのは私だけでしょうか。
ちなみに、私の購入したZ13のスペックは、CPUがCore i7-12700H、GPUがNVIDIA GeForce RTX3050のものとなります。画面サイズは13.4インチで、液晶はWUXGA(1920×1200) 120Hzとなっていて、アスペクト比はフルHDより少し縦長の16:10となっています。グレード的には真ん中のグレードですね。この上に、Core i9-12900HでRTX3050Tiのものと、さらに画面が4kのものがありましたが、ちょうど売り切れてましたので、このグレードを購入しました。値段は約24万円。

次にXG Mobile GC31。
XG Mobileは、ROG flowシリーズ専用の外付けGPUとなっています。Z13 だけでなく、コンバーチブルタイプのX13、X16にも使用可能。当時はRTX3070とRTX3080がありましたが、もちろん最高を求めてRTX3080にしてしまいました。RTX3080といっても、あくまでもlaptop用なので、デスクトップで言うところRTX3060ぐらいのスペックでしょうか。とはいえ、こんなに小さなノートPCでこのスペックは化け物です。イカれてます。イカれてるのはスペックだけでなく、値段もです。もう一台ちょっとしたノートパソコンが買えるぐらいの値段で、定価は18万円超え・・・恐ろしい。

参考までに、FF15の ベンチマークの結果を貼り付けておきます。高品質で1920✕1080の解像度で外付けGPUなしとありで計測したものです。

ROG flow Z13のみ (CPU : Core i7-12700H    GPU : RTX3050)
ROG flow Z13 + XG Mobile GC31 (CPU : Core i7-12700H    GPU : RTX3080)

外付けGPUを繋いでいるとはいえ、13.4インチの小さいパソコンで、FF15のベンチマークでとても快適の評価が出るのは驚異的である。

さて、スペック的には素晴らしいものですが、なぜそれを手放してしまったのか書いていきます。

ASUS ROG flow Z13 + XG Mobile GC31 を手放した理由

さて、こんなに良いスペックのロマン機を何故手放したのか、書いていきたいと思います。別にディスりたいわけじゃなく、自分に合わなかっただけなので、そこのところよろしく。

箇条書きにすると次のようになる。

  • XG Mobile接続するのが面倒くさい

  • 接続ケーブルが短い

  • ゴムキャップどこだよ、ねぇよ畜生〜

  • ASUS ROG flow Z13 がそもそも合わなかった

それぞれ、細かく説明していこう。

XG Mobileの接続するのが面倒くさい

外付けGPUをつけてパワーアップするのがロマンなのに、何を言っているんだと思うかもしれない。だが、待ってほしい。ただ、挿せばいいというだけじゃなかったんだ。

端子が特殊な形状なため、向きをちゃんと合わせないといけないのはもちろん、接続したあと、しっかりとロックをしなければなりません。接続してしばらくするとアプリが立ち上がりアクティブ化するかという質問にOKすればGPUの切り替えが行われます。時間にして1分程度はかかります。

それぐらい面倒くさくないと思うかもしれないが、ちょっと別の場所で使おうと思ったときには、外さないといけなくて、その度にいちいち非アクティブ化して、ロックを外しケーブルを抜くという作業が出てきます。もちろん非アクティブ化も、アイコンをクリックして、アプリを起動して非アクティブ化にOKを押して一分程度待つことになります。

この作業の繰り返しが面倒くさくて、結局挿しっぱなしという状況になってしまいました。もはや2in1の意味あるの?ってなってしまったわけであります。

ちなみに、非アクティブ化せずにスリープやシャットダウンしたあとに、USB感覚で引き抜くと、次の起動時に英文が出てきて再接続しろやって出てきて、壊れたのかと冷や汗かくことになります。これで壊れることがあるかはわからないけど、繰り返すと不具合が出てきそうで怖いところですね。

え?起動中に非アクティブ化せずにケーブル引っこ抜いたらどうなるかって?・・・考えたくもない。

XG Mobileの接続ケーブルが短い

XG Mobileの接続ケーブルは、太くて短いんです。なので、ケーブルは曲げにくく、Z13本体を少しずらすと、XG Mobileを引きずることになり、最悪転倒することも。引っ張ってしまうと、接続端子にも影響が出るのではないかと心配になってしまいます。

Z13とXG Mobileのゴムキャップどこだよ、ねぇよ畜生〜

接続端子には、ゴムキャップがついているのですが、そこそこ小さくて、外ししてその辺においておくと、どこかへ消えているという。置く場所を決めておけば良いという話でもありますが、ゴムキャップの付けたり外したりも面倒くさくなって、結局は外しっぱなしになって、置いてある場所さえ記憶から消えて、さようなら〜

ASUS ROG flow Z13 がそもそも合わなかった

もはや、身も蓋もない話。

動画とかで見たときは、すごくいいなと思ったんですが、キックスタンドで立てるという構造が自分には合いませんでした。ノートパソコンだと画面を倒すだけで角度を変えれますが、デタッチャブルタイプは、一旦画面を手前に引いて、キックスタンドの角度を変えて調節するので、ひと手間かかって面倒くさい。

また、ノートパソコンタイプだと、絶妙な角度を保ったりできるのですが、デタッチャブルタイプは、例えば画面を垂直に近い角度にしようとすると、キックスタンドをほとんど開いていない状態にして立てることになり不安定になります。そして、ちょっとしたことで後ろにバタン!って倒れます。20万円以上する端末が倒れる姿に、うああああああってなります。結構な勢いです。それを何回かやらかしました。そこそこ重たいので結構な音がします。それですぐに壊れるというわけではありませんが、精神的に嫌な気分になります。

Z13ではなく、ノートパソコンのように使えるX13であれば良かったのかもしれないけれども、結局接続の問題で合わなかったかもしれませんね。

合うかどうかは、実際使ってみないとわからないということで、合わないということが判明したという話でした。愚者は経験に学ぶというのは、まさにこのこと。

買った理由など

そもそも、何故こんな色物を買ったのか。

以前はWindowsを使用していましたが、パソコンでゲームをしなくなったので、完全にMacに移行していました。

そこに、Hytackaさんという方のゲーム制作実況動画を見て、久々にUnreal Engineを触りたくなったのですが、Unreal Engine 5にバージョンが上がっており、Macで扱うには厳しい状態になっていました。TPSのテンプレートを開いた時点で、フレームレートが20〜25fpsで、これは厳しいなと。それで、久々のWindows PCが欲しくなったのでした。

そして、Windows PCを買うならゲーミングパソコンだろ!グラボのついていないWindows PCなんてWindowsじゃねぇ!!(偏見)ってことで、ゲーミングパソコンを物色し始めてたのです。

最初はデスクトップパソコンにしようかと思いましたが、また、あの重さが10数キロもするパソコンを買う気にはならなかったので、コンパクトなパソコンでハイパワーのものがないか探してみました。

すると、見つけたしまったのです。当時最新のCPUを積んだ13.4インチモニターのゲーミングタブレットPCのROG flow Z13が発売されるという情報を。外付けGPUをつけることで、こんな小さいPCなのにRTX3080のグラボを扱えるということに感動を覚えました。散々悩んだ挙げ句、ポチってしまいました。

当時は、毎日が残業地獄でストレスゲージがフルMAXだったこと、時間外手当はちゃんとついててかなりの金額が振り込まれたこと、Youtubeでプロモーション動画を見てしまったこと、そして、楽天リーベイツでASUS storeが15%還元キャンペーンだったこともあり、必要かどうかも考えず調子ぶっこいて買ってしまいました。

一言で言えば、衝動買い!ってやつですね。

衝動買いということなので、後悔するのはよくあること。

結局、最初は色々試してみたものの、使わなくなり、1年ほど使わなかったため、手放してしまいました。買い取りに出して、15万円ほどになりましたので、20万円以上の損害になります。手痛い勉強代になりましたね。

そして、売ったお金でHPのOmen 16というゲーミングノートを買うことになるのですが・・・それはまた、別のお話。

別に悪い製品だったのではありません。素晴らしい製品だと思います。ただ、面倒くさがりな私には合わなかったというだけの話です。

外付けGPUはロマンですからね!

ちなみに、この記事は1年前に書いていたものを途中で放置していたので、ちょっとネタが古いのですが、現在は、ROG flow X13シリーズは、内蔵GPUがRTXの4000番台になっていて、単独でも結構使えるようです。外付けGPUのほうは、GeForce RTX 4090のXG Mobileもあるみたいですね。お値段はなんと、399,800円!もちろんパソコン本体の値段は含まれておりません。ぶっ飛んでるぅ!!!

購入の検討の参考になるかわかりませんが、こういう意見もあるということで。

では、さらばじゃ!