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熟達論、自身を変化させて高める

今朝ご紹介する本は、為末大さん『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』です📖

本書は、”走る哲学者”こと為末さんが、辿り着いた人生を「極める」バイブル。

基礎の習得から無我の境地まで、人間の成長には5つの段階(遊・型・観・心・空)がある、と為末さんは言います。

本書は、壁を越え、先に進むために必要なものとは?自分をどう扱えばいいのか?を解説した1冊です。


熟達=技能と自分が相互に高まる

本書での「熟達」の定義について、「熟達とは人間総体としての探求であり、技能と自分が影響し合い相互に高まること」と、為末さん。

技能と自分が影響し合い相互に高まるとは、どのようなことなのでしょうか?

私は、この例が印象に残りました💡

素直で性格の良い選手が、持てる力を出し切れず結果を出せなかった。
学び続けるということは、ただ才能があるだけでも、性格が良いだけでもだめだった。
技能を高めると共に、自分を変化させていく必要があるのだ。

熟達論

何かを学ぶ時、自分は、つい技能を高めることに意識がいきがちです。

ただ、忘れてはいけないのは、技能を扱うのは自分自身だということなんですね。

そのためには自分を知り、自分を扱う方法を、実践を通じて体得していかなければならない。
それは自分で自分のくせに気づき、自分の扱い方を学習していくことでもある。
だが、自分の扱い方はどの教科書にも書かれていない。

熟達論

「私」の扱い方を学ぶ

為末さんは、本書の中で「技能と自分。どちらからだけでは偏ってしまう」と述べています。

どういうことか?というと…

技能だけを高めても、それを扱う人間が未熟であればうまくいかない。
人間性を高めても、技能がなければそれを表現できない。

熟達論

だから、どちらも必要だという考え方💡

「熟達とは人間をそのままの存在として捉えて学習していくこと」と、為末さんは言います。

技能を通じて「私」の扱い方を学び、私を通じて「技能」が探求されるということなのだそう。

何かを学び成長していくためには、自身の扱い方を学ぶこと。

そして、自身を変化させて成長させていくことも大切だという考え方が学びでした!

最後までお読みいただき、ありがとうございます🍀

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