何の目標を達成するコーチ？

SNSを見ても、noteを見ても
「コーチ」と名の付く人はたくさんいます。

比較的お手頃な値段で
コーチングを学べるスクールや講座もあって
コーチングの知名度が上がってきていることもあるのでしょう。

コーチの語源は、
Coach、馬車
です。

お客様を目的地（目標）まで送り届けること、
お客様の理想の未来へ連れていくことが、
本質的な意味です。

スポーツのコーチは
わかりやすいかもしれませんね。

たとえば、
全国大会に行きたい選手がいたら
心技体のあらゆる面から
指導・サポートしていますよね。

自らの経験・体験や
さまざま理論などをもとに
選手が望む理想の未来に行けるようにサポートしています。

では、
SNSでよく見かけるコーチは
誰を、どこに連れていくのでしょうか？

たとえば「目標達成コーチ」だとしたら。

目標といっても、
人によって中身は様々です。

・東大に合格したい
・TOEICで900点を超えたい
・運動なしで10キロ痩せたい
・月100万稼ぎたい
・今年中に結婚したい

書き出したら、キリがありませんので
このくらいにしますが…

目標達成コーチと名乗っている人なら
これらの、どの目標でも達成できるよう
サポートしてくれるでしょうか？

東大に合格したことがあって
TOEICも900点超えていて
運動なしで10キロやせたことがあり
月100万稼いでいて
結婚しているコーチ

…ならば、サポートしてもらえるでしょう。

しかし、
全く英語がわからないコーチならば
「なぜ、TOEIC900点が必要なのか？」
「それは、あなたにとってどんな意味があるのか？」
「900点とるまでに、何をやりますか？」
などの対話・アプローチは可能ですが

具体的に何をどうすればよいか、を
サポートするのは難しそうですね。

コーチ自身が、わからないからです。

そして、この場合、
クライアントの中に答えがある
というのも違いますよね。

クライアントの中に答えがあるなら
とっくに900点はこえているはずなので…

目標達成コーチといっても
その目標の内容によっては
達成するためのサポートができないこともあるのです。

「目標達成」というのは
便利な言葉ではありますが
コーチの専門性という点では具体性に欠けます。

今回は、
目標達成コーチを責めたいとか
どうこう言いたいわけではありません。

誰の、どんな悩みを解決するのか？

誰を、どこに連れていくのか？

コーチとしての専門性、提供価値は
何なのか？

コーチとして活動するときに
考えておきたい点です。

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