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素材と産地とサステナブルと

土、鉄、糸、ガラス、紙....さまざまな素材を使ってプロダクトは作られますね。それぞれの素材が形になるまでのプロセスは異なれど、形のないものを形にする目的は同じ。

私たちは主に土から生まれるプロダクトを取り扱っております。いや、全ての素材は大地(地球)から生まれてるんですよね。宇宙から持ってきた素材でものづくりしている企業様がいらっしゃれば興味があるので誰か教えてください。

陶磁器は1.200度以上の熱を加えて強度を作り出します。他の素材でもだいたい熱を加える工程を踏むことが多い印象です。何百年、何千年も前から暮らしを豊かにするために先人が試行錯誤を重ねて様々なプロダクトが生まれ、現代もなお進化を重ね続けてます。

その素材によって作られる産地は日本各地に点在してます。主に原材料か採れやすい地域や、製造に適した気候の地域に根ざし製造する工場が集積して産地となります。

全国の工芸品産地は継承問題や材料枯渇問題によって年々衰退していく傾向にあるようで、それを守るべく再活性化を目指したプロジェクトやイベントが盛んに行われてます。

長期的視点で持続可能なモノづくりを!サステナブルなモノづくりを!

ええ、とっても良い取り組みだと思います。レジ袋有料化、電気自動車の普及など様々な業界で取り組んでいる流れも時間と共に「あれ ? これって本当に合ってんのかな ? 」となりつつある取り組みも散見されます。

地球温暖化を抑制すべく二酸化炭素の排出を抑制する取り組みが自動車業界をはじめ様々な業界で実践されておりますが、そもそも温暖化自体始まっておらず長期的に見るとむしろ氷河期に向けて進んでいるといった見解を出す識者さんもいらっしゃるようです。

でも、人生100年足らず。地球の長い歴史の極々ほんの僅かな瞬間のムーブメントが1.000年後、10.000万年後の地球にどのような影響を与えるのでしょうか?

もちろん誰もわかりません。「何もしないより遥かに良いことだ!」といった声が多数押し寄せてきそうですが、人それぞれの未来に対する思想がありますので取組む方々を否定するつもりは全くございません。身の回りでそういった類のモノやコトに出会った時は拒否せず受け入れております。しかし、私は今と別の方法でとっても頭のいい人たちが地球レベルの課題を解決していくことに期待しているのです(ものすごく希望的観測)。

かなり乱暴な表現になりますが持続可能な世界は自ずと作られていくという超楽観的な考えです。いや、持続するでしょ。しなきゃまずいでしょ。

それよりいま私たち業界が取り組むべきことは製造業が利益を確保しながら安定した受注を継続的に得られる環境を作ることだと思います。地球規模も課題は頭のいい人たちにしっかり考えてもらい、まずは会社を存続させるための仕事を作ることが重要なのではないでしょうか。

素材と産地が変わらずあり続けるためにできることを考え、ブランド作りに勤しみたいと思います。伝統工芸と呼ばれる産地でものづくりに携わる多くのブランドさんたちが今一番求めているのはおそらく「サステナブルな製造業者さん = 安定して生産していただける会社」でしょうから。




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