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ニュートラルな思考

「私は仕事が趣味です」

という言葉をたまに見かけます。趣味を仕事にするって憧れるなぁ。。。と言った感想がたくさん出てきそうなフレーズですね。でもこれってかなり危険な要素を含んでいる場合がある考えてます。

私の趣味は「車」と「キャンプ」です。ここ20年くらい変わらないです。この2つのことに関してはかなりマニアックな知識を有しております。

ゆえにあまり詳しくない人とそのことについて話をすると感覚的にうまく噛み合わないことがあります。

かなりディープな領域の経験と知識があると、そうじゃない人と感覚が少しズレてるんですね。若干「変態」領域に片足突っ込んでる状態ですので素人感覚がわからなくなっているわけです。

これって仕事が趣味の場合、同じことが起こりうると考えてます。私の会社は物販の小売、卸売になりますが、商品やお店作り(webページ含む)や接客など会社の運営の中でも消費者と直接的に関わる領域に関して、趣味がゆえにとことん追求していくことで消費者の感覚が薄れていきお客様が求める本質からずれていくのではないかと考えています。

「プロ目線で制作した方がいいにきまってる」

わけではないのでは?これは職種によると思います。製造業などモノ作りの業界においては消費者と直接的に関わることがあまりないので趣味レベルの没頭があって然るべきだと思いますが、われわれ小売業においては素人目線が大変重要であるべきです。

事実、消費者を集めての座談会や消費者アンケートを集めてものづくりに反映させたりする企業はたくさんありますよね。

なので私は消費者とタッチポイントのある領域に関しては深く調べることはせず広く浅く知識を持つよう心がけております。

広く浅くの「広く」

ここ重要だと思いますね。あらゆるジャンルの知識を浅くても持ち合わせることでさまざまな消費者の目線を検討することができるので、できるだけいろんなことに興味を持つようにしております。

タイトルの「ニュートラルな思考」とは「素人目線」と置き換えることもできます。

飽きっぽい自分の性格を、ポジティブに捉える催眠術のような思考回路の完成です。

最後に誤解を招くといけないので書き留めておきますが、趣味性の高い商品を販売される小売業においてはこの話は全く参考にならないと思いますので悪しからず。あくまでも趣味性がそれほど高くない商品を提供する方のご参考になればと思います。

「熱狂的なファン作り」はブランディングの中でも大変重要ですが、そこに辿り着く前段階まではこの感覚で突き進み、気がついた時には自社商品が趣味性の高い商品になっているのではないでしょうか。

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