make my day代表のno+e

瀬戸焼オリジナルブランド「m.m.d.」を育てております。 m.m.d.企業サイト …

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瀬戸焼オリジナルブランド「m.m.d.」を育てております。 m.m.d.企業サイト http://www.makemyday-shop.jp m.m.d.公式オンラインショップ https://www.makemyday.jp

最近の記事

その名は【Jeramic】

瀬戸焼が伝統的な産地であることをビジュアルで見てとれるプロダクトに「招き猫」があります。「m.m.d.」は瀬戸焼食器をメインに開発してきましたが、今年から本格的に食器以外の陶磁器製品にも注力していくことにしました。 瀬戸焼は年々窯元が減り続けており、このままのペースでいくと10年〜20年後には瀬戸焼がこの世から消えてしまうことも0ではない状況になっています。「m.m.d.」は少しでも多くの方に瀬戸焼の魅力を知っていただき購入していただくことで産地とともに成長するブランドにな

    • 瀬戸焼の招き猫をまた作ろう

      久しぶりに瀬戸焼の招き猫作ります。 招き猫は愛知県の瀬戸焼と常滑焼、石川県の九谷焼が 主な産地となっております。今回も瀬戸焼の招き猫です。 以前招き猫は販売しておりました。 ↓コレ 今回はこれとは別になります。 何が変わったのでしょう? 置き物であることは変わりありません。しかし、従来の招き猫にはなかった付加価値をプラスすることになりました。 首元にセットされた「鈴」を取り外して丸い穴を開けました。招き猫は「ガバ射込み」という古典的な成形方法で生産される構造上、

      • 焼物の産地と未来

        みなさんはどれくらいご存知でしょうか? m.m.d.のうつわは全て「瀬戸焼」です。瀬戸ってどこですか?というご意見をいただくことが稀にございますので一応ご説明させていただきますと、愛知県瀬戸市という場所になります。名古屋から西に約20kmほどの場所にある1.000年以上の歴史がある焼物の産地です。 有名な美濃焼はそこから北へ約15kmほどの岐阜県多治見市、土岐市、瑞浪市に点在する日本最大の生産地です。日本の食器の半分は美濃焼と言っても良いくらいの生産量を誇ります。 九州

        • 2024年からはじめる

          悲しい話題で始まった2024年。テレビから流れる強いトーンのアナウンスとSNSで拡散される最新の情報は、遠く離れた場所で起こる出来事がリアルに伝わってくる。 と同時に、偽りの情報の速度も加速している。これはとても怖い。不測の事態に陥ると、最新情報の真贋を確かめる心の余裕が無い状況の人がある程度出てしまう。 被害に遭われた方々が回復に向けて最適な方向へ進んでいけるよう心より願っております。 政治も経済もここ数年はネガティブな案件が重なっており、未来に向けた明るい材料が乏し

        その名は【Jeramic】

          繰り返して成長する

          毎日通る犬の散歩道、今の季節はたくさんの落ち葉や木の実が道を埋めている。 木を見上げるとほとんど枯れ落ちている中に、数枚の葉が頑張って枝にしがみついていた。やがて鳥や北風が枝を揺らしてヒラヒラと舞い落ちる。なんとも儚い光景だ。落ち葉はこれから少しずつ時間をかけて土に還る。そして来春に芽吹く新しい生命の養分として生まれ変わる。 白い息が目立ち始めた寒空の下、なにげない光景に自然の循環を感じた瞬間。毎年当たり前のように繰り返すだけではなく、それは目に見えない僅かな速度で少しず

          繰り返して成長する

          手間とコストとブランドの折衷

          ものづくりには手間とコストがかかります。陶磁器の世界は作家さんが手作りで作るのもと窯元さんが型で作るものにざっくりと分けられます。 作家さんの制作するうつわは、ロクロやたたらなどで型を使用せず1つ1つ製作しますので時間がかかります。作家さんでも型を使って創作する人もいますので一概には言えませんが。 窯元さんは型を使って生地を作ります。型は主に3パターンあります。ローラー整形と呼ばれる丸いお皿やお茶碗を大量に製作する方法、圧力射込と呼ばれるお弁当箱のような石膏型に土を射込ん

          手間とコストとブランドの折衷

          「無計画」という名の確固たる戦略

          企業は基本的に商品開発をスタートするにあたり、短期〜長期スパンで計画を立てて進行していきます。マーケットのニーズを調査して、競合他社製品を研究して、デザインをして、販売数をシミュレーションして、販促物作成のために写真撮影して、テキスト考えて。。。。 とにかくやることがたくさんあるんですね。以前会社員をしていたときに、マーケティング部の新規立ち上げを任せていただき1から勉強した経験があるのですが、マーケティングには本当にさまざまな手法があって、それぞれテクニカルに市場へ効率よ

          「無計画」という名の確固たる戦略

          ひらめきの源泉

          キャンプが大好きです。私の行くキャンプ場はだいたい山の中で近くに川が流れているシチュエーションが多いです。キャンプ場を訪れると「空」と「森」と「川」があります。川はない場合もありますがこの3セットがある場所が基本的に好きです。いわゆる「自然」を感じることのできる環境が良いです。 キャンプの楽しみ方は人それぞれあると思いますが、私はこの「自然」と「炎」を眺めながらお酒を飲むことが1番の楽しみです。キャンプギアにそれほどこだわりはなく、コンパクトに収納できること重視で必要なもの

          造形には奥行きがある

          「造形には奥行きがある」 代表の岡上(オカウエ)です。 画面や紙面で見る映像は平面(2D)に表示されてますよね。視覚から脳へ伝達された映像が2Dなのか3Dなのかをどれだけ識別する能力があるのか分かりませんが、画面に映る景色と実際の景色では空間の奥行きの感じ方は全く異なります。 皆さんの目にはオートフォーカス機能がありますので、自分の見たい場所に被写界深度を無意識のうちに調整してくれます。画面上ではカメラの決めた場所以外はボケて見づらくなっていますよね。 カメラではこの

          造形には奥行きがある

          これまでの10年とこれからの10年

          2023年12月6日で、m.m.d.は節目の10周年となります。 良い機会なのでこれまでのあゆみを薄れゆく記憶をたどりながら綴ります。 2013年12月6日 make my day 栄本店OPEN! 当初は全国の食器をセレクトして販売するお店として開業しました。店名は会社名の「make my day」でスタートしました。地元の有名ブランド「Studio M」をはじめ、九谷焼の「上出長右衛門窯」や波佐見焼のブランドを取り扱っておりました。告知もろくにせず勢いでOPENしま

          これまでの10年とこれからの10年

          ミニマルデザイン

          「ミニマル」 ライフスタイルの世界では、最小限の持ち物で暮らす人たちを「ミニマリスト」と呼ぶようになりかなり広く定着しつつあるのではないでしょうか。 私たちのブランド「m.m.d.」では「ミニマルデザイン」を意識してプロダクトデザインを行なっております。食器はまず機能的であるべきだと考えておりますので、形状や重さ、手に取った時のなじみ具合などを優先的に決めていき、その後に加色によるデザインをほんの少しだけ加えて出来上がりです。 「機能美」という言葉を聞いたことがあると思

          ミニマルデザイン

          素材と産地とサステナブルと

          土、鉄、糸、ガラス、紙....さまざまな素材を使ってプロダクトは作られますね。それぞれの素材が形になるまでのプロセスは異なれど、形のないものを形にする目的は同じ。 私たちは主に土から生まれるプロダクトを取り扱っております。いや、全ての素材は大地(地球)から生まれてるんですよね。宇宙から持ってきた素材でものづくりしている企業様がいらっしゃれば興味があるので誰か教えてください。 陶磁器は1.200度以上の熱を加えて強度を作り出します。他の素材でもだいたい熱を加える工程を踏むこ

          素材と産地とサステナブルと

          ニュートラルな思考

          「私は仕事が趣味です」 という言葉をたまに見かけます。趣味を仕事にするって憧れるなぁ。。。と言った感想がたくさん出てきそうなフレーズですね。でもこれってかなり危険な要素を含んでいる場合がある考えてます。 私の趣味は「車」と「キャンプ」です。ここ20年くらい変わらないです。この2つのことに関してはかなりマニアックな知識を有しております。 ゆえにあまり詳しくない人とそのことについて話をすると感覚的にうまく噛み合わないことがあります。 かなりディープな領域の経験と知識がある

          ニュートラルな思考

          no+e再開します

          やはり自分の頭の中にあることを書き留めていくのにここが一番良いことを理解するのに3年の歳月を要した。 今、「m.m.d.」というブランドを立ち上げてはや10年が経過しようとしている。陶磁器ブランドとして立ち上げてから、アパレルやアクセサリーなどちょこちょこと実験的に展開を横に広げてみたもののもちろん簡単には根付かず早々に撤退。ブランドを育てるにあたって一番大切だと考えていることはプロダクトに向き合う「熱量」であるとかなり昔に悟ったはずが今現在その熱量がかなり冷めかかっている

          ベルリン買付けの旅(その5)

          いよいよ本日は今回一番の目的地であるマウアーパーク(壁公園)蚤の市である。 昨日の6月17日通り蚤の市同様、8時半には現地入りしたが、こちらは搬入前の業者受付のようなところが大混雑しており設営を始めているのは手慣れた感じのトルコ系チーム。 まぁ雑ですわ。 なんでも入ってそうだが欲しいのもは見当たらず。 ブラブラと1時間くらい回っているとようやく1コマブースの人たちが商品を並べ始めた。 こんな感じで大量に並べてある店が何店舗もある。 ある程度商品を購入して少し休憩が

          ベルリン買付けの旅(その5)

          ベルリン買付けの旅(その4)

          今日は土曜日。 ベルリン市内の蚤の市で唯一開催している「6月17日通り蚤の市」へ、トラムとSバーンを乗り継いで向かう。 地下鉄駅の看板がいちいちカッコいい。 グリーンのタイルでいちいちカッコいい。 最寄りのTiergarten駅を降りるといきなり現れる。 まだ8時半だったので陳列中の店が多かったがずけずけと潜入開始。 こんなものや、 こんなものや、 こんなものや、 こんなものがあります。 得意とするカテゴリに特化した品揃えの店舗が多い。いわゆる「業者」さん

          ベルリン買付けの旅(その4)