荒唐無稽とシリアスの融合~『007/サンダーボール作戦』

『007/サンダーボール作戦』を見た。小学生くらいの時に、テレビ放映を一回見た記憶がある。

アバンタイトルが、スパイアクションものとして大変面白い。
本編も、水中アクションに特化した作りが興味深く、見せ場に事欠かない。
合成を駆使した、今見るとレトロな雰囲気も味わい深い『ロシアより愛をこめて』などのアクションもいいが、今作の「本当に水中で撮影したアクション」も、迫力があって見応えがある。
ケレン味のあるアクション描写に、奪われた核弾頭を探すというシリアスなストーリーが絡んできて、今まで『007』の各作品に存在していた荒唐無稽さとシリアスさが今作で融合を果たしたという印象を受けた。
今作も、他の多くの007作品と同様に、女性キャラクターが都合よく男たちに利用されたりする点があり、「うーん」となった。しばらくこういうモヤモヤは、順番に007シリーズを見続ける上で続くのだと思う。

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