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菊陽町人材育成研修インタビュー:職員自身の考えが尊重される風土づくりの第一歩

2月上旬に弊社にて菊陽町「組織活性化のための人材育成研修」を企画運営いたしました!

研修終了後の集合写真

そこでの実施内容と成果について、菊陽町職員で研修ご担当の山本さん、また参加者の村田さんと右今さんにご感想のインタビューをお願いしました。

右から山本さん、村田さん、右今さん(ZOOMにて)

研修前の課題:"ルール"に沿って行動する公務員像が変化の妨げに

山本さん:公務員はどうしてもルールに守られている部分があり、そこから抜け出すのには抵抗感が強いです。また、昔の基礎的なインフラ整備が重点課題だった時代にはトップダウンで力強く推し進めるマネジメントが有効だったこともあり、なかなか職員自身の考えが尊重されにくい構造になりがちです。そういったところは、時代の変化に合わせて変えていかなければいけないと考えていました。

村田さん:どちらかというと自分ひとりで業務を完結させることが重視されており、みんなで一緒に何かを創っていこう、という流れになりにくいのかもしれないと感じていました。

右今さん:日頃から、業務の全体像を共有する機会が少ないことから、マネジメント層と若手中堅でコミュニケーションにどうしても溝がある部分もあると感じていました。実務を担う当事者である自分たちも、全体像をしっかり知っておきたいという願いがありました。

山本さん:そういう意味でも、単に主催者側が開催して満足するような研修ではなく、参加者が自ら楽しんで知識や人脈を得られる研修が必要でした。そこで、完全に手上げ制で、自主参加の今回の研修を実施することにしました。

研修中の様子:「あの方もこういう場に来るのか」という気付き

村田さん:車座で座り周りの参加者を眺めたときに、「あの方もこういったところに手を上げて来るんだ」という驚きがありました。さらに前向きな意見やアイデアを伝えているのを聴いて、良い意味で印象が変わったこともありました。自分の中で他の職員に対して線引きをしてしまったり、偏見を持ってしまっていた部分があったと気付きました。

研修の車座の様子

右今さん:マネジメント層の方が多く参加していたという印象です。日ごろからしっかり考えてくれていたんだ、ということに気付きました。上の方たちに寄り添いながらも、もっと下の世代を巻き込んでいけたら変わっていくなと感じました。

山本さん:変わっていく必要性を理解している人材はきっといるはずだと考えていました。今回の研修をすることで、そういった人材が確かに組織内に多くいたことが分かりました。

村田さん:他自治体の事例を聴く中では、「行政はお金を出すことが全てではない」ということにハッとさせられました。様々な政策を実施する余地があるということに気付きました。

研修後の気付き:一歩を踏み出すには内外のネットワーキングが重要

山本さん:今回の研修では庁内に変化の必要性を感じている人材が多くいることが分かりました。今後、そういう人材の願いに応えられる体制を作っていきたいと考えています。誰かひとり担当に任せて終わりではなく、みんなで「自分がやるんだ」という気風をつくっていきたいですね。

村田さん:色々な前向きなアイデアを聴くことができたので、人のアイデアも尊重して協力をしたいと感じました。手を取り合って力を合わせていきたいです。

意見を出しあい伝えあう

右今さん:組織内部だけではなく、外の人たちとも交流したり情報を仕入れないと、人は成長しないしアイデアも生まれず、新しい視点も出てきません。今回の研修ではそういったところが肯定されたようで、嬉しく感じました。

村田さん:アイデアを持ってくすぶっている若手の職員も、まだまだいると感じています。そういった層との壁をどうやったら取り払っていけるのか、というのが課題です。まずは自分が楽しそうにしていくことが大事だとは考えています。

山本さん:この町でのこういったスタイルの研修が受け入れられる、ということが大きな気付きです。中と繋がらず外だけと繋がっても一匹狼になってしまうので、内部ネットワークづくりとしても効果がありました。変化する先への解像度が高まってきたので、次の一歩が大切だと考えています。

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インタビューは以上です。菊陽町の山本さん、村田さん、右今さん、ありがとうございました!


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