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チームづくりに困ったらどうしたらいいの?

チームづくりって、本当に難しいことだと思います。外側から良いように見えても、内側は必ずしもそうではない。一時的に状態が良くなっても、すぐに均衡は崩れていく。もちろん正解なんてものはない。

私もシステムコーチやファシリテーターとしてチームに関わらせていただくことはあるので、そういう意味での知恵と経験は多少なれどあります。一方で、自分がチームの内側にいるようなときには、当たり前ですが外側から介入するのとはまた違うリアルな四苦八苦がありますよね。

当事者としては至らぬ点ばかりですが・・・逆に言うと、そんな完全な状態にたどり着けない中でやりくりするのが、チームづくりの実態なのかもしれませんね。

そんなことも踏まえたうえで、「チームが上手くいっていないかも?」という時にちょっと役に立ちそうなポイントをご紹介します。


誰が本音を話せていないのか?

「なんだかよく分からないけどチームが上手く回っていないような気がする」というような時には、チームの中で何らかの本音が語られていないことが多いです。何か不都合な情報を見て見ぬふりをしているのかもしれないし、実は納得のいっていないことがあって無意識的にもサボタージュをしているのかもしれません。

この「本音」が語られるように働きかけるが、要するに心理的安全性というやつです。しっかり問題をみんなの前に出して、どのように取り扱うかを話し合うことがとても重要なんですね。

そしてそのためにも、「本音」を属人的な意見や感想として取り扱うのではなく、「チームの中に存在する声」として尊重する姿勢も大切になってきます。

といいつつ一方で、どのようなメンバーが「本音を話せていないのか」という視点も重要です。人間は社会的な生き物であり、望むと望まざるとに関わらず、常に対等な権力関係の状態でいることはできません。

「明らかにおかしいぞ」ということに気付いた新規メンバーがチームから疎外されることを恐れて黙っているかもしれませんし、「どうせ無理だ」と諦めて口にするのをやめた古参メンバーがいるかもしれません。はたまた、重責を背負ったリーダーが口に出せないことがあるのかもしれません。

こういった人たちが勇気を持って真実をチームの前に差し出すことによって、状況は前に進んでいくのです。

うんざりさせている「役割」は何か?

チームメンバーには自然と必要とする役割が割り振られていくことになります。それは役職や分担表で示された業務のような、定義されており明らかな「外的役割」なのかもしれません。

一方で、必ずしも定義をされていない「内的役割」というのも存在します。これは例えば「いつもトラブル処理をしている人」や「みんなを励ましている人」のように、縁の下でチームを支えている役割も含まれています。

特に明確に定義されていない内定役割については、それが特定のメンバーに固着してきたときに、役割に対する嫌悪感が発生することがあります。例えばですが、考えてみると確かにいつもなんとなくトラブル処理に駆り出される役割だとしたら、それはストレスフルですよね。

しかも定義されてない役割ゆえに、空気のようにそれを担わされてしまっているケースも出てきます。それは、だんだんうんざりしてきてしまいます。

こういった状態では、いったんチームメンバーが各々どのような外的/内的役割を担っているのかをたな卸しして、お互いに認知したうえで、今後について対話することが効果的です。

リーダー自身の状態は健全か?

そして何よりも重要なのは、リーダー自身の状態が健全であるかということです。多くの場合において、(当たり前ですが)なんだかんだ言って権力と権威を持つリーダーはチームへの影響力が最も大きいです。

とはいえ、リーダーも人間です。そんな常に状態が万全だなんてことは人間ありえないわけで、仕事だけでなくプライベートのこと、また個人的な体調や心理状態なども含めてアップダウンがあるのは普通のことじゃないでしょうか。

そのため、リーダーは自分の状態に気付きセルフケアをしていくことが大切なんですね。また自身の「人の器」についても積極的に開発をして、リーダーシップを向上させていく必要もあります。完璧な状態になれという話ではなく、持続的に状態や器を向上させていくことを目指したいですね。

チームづくりにおけるリーダー自身のストレッチポイントをこのように定義したとき、コーチングの導入はベストな選択になってきます。自分の状態に気付き、「人の器」やリーダーシップを開発するためのアプローチというのは、コーチングくらいしかないからです。コーチングはよりパワフルなリーダーになるための投資なんですね。

ということで、そんな時にはぜひ(パーソナル)コーチングをご依頼くださいね。

また「本音」や「役割」についてチームで話し合う際には、利害関係がなくかつ訓練を受けたファシリテーターがいることが役に立ちます。こちらについても、気になる方は下記よりお尋ねください。


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