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私が小説を書く理由。/おまけ創作

創作を始めてから、ふと我に返って「どうして私は小説を書きたいのだろう?」と考えることがあります。今までは、(表現をしたい、その方法が私には小説だから。)とか、(書くのが楽しいから)とか、まあ理由は色々言えてしまっていました。でも、真剣に小説に向き合うようになってから、小説というものを書くことで思考したいから、というのが大きな理由となっていることに気づいたんです。

もし私が科学者なら、科学的な方法で、哲学者なら哲学的な方法で、物事の深いところにアプローチするのだろうけど、現実に私にはそのような学もなければ技術も持っていない。そんな私が一応できると言っていいであろう方法が「書くこと」であって、フィクションである物語を生み出すことで、ある意味で擬似的に体験をし、そこから考えを巡らせ、答えではなく、自らの問いに対して何らかの結論を導き出したいのかな……と。

今更なにをいってるんだ、そんなの当たり前じゃないか。なんて言う人もいるだろうけど、私はそのことに今になって確信を持ったわけです。書いて表現することで思考するという境地を極めたら、すごく良い小説をかけるような気がしています。

いや、本当に当たり前のこと過ぎるかもしれないんですけどね、これが自分は今までちゃんとできてなかったんじゃないかな、と思ったんです。文章に対しての美意識は高いくせに、それは本当に表層的で上辺的で読み手の心の奥に引っ掛かりさえしないような、そんなものばかり書いていたような。奇を衒うとかもあったりしたのだろうけど、そんな姑息で戦略的なことやってみても私の技術は未熟だし、なにより馬鹿臭いなって、振り返るとそう感じる今日この頃なのでした。

あくまで全て私個人の話です。
小説を書く理由なんてなんなら無くても良いと思うし、みんな思い思いに書けばいいと思う。


ここからはおまけ創作。
最近書いた詩と昔書いたものをリライトしたショートショートを載せちゃいます。良かったらお目を通していただければ嬉しいです。
それでは、また。




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