『あいつの声』

主演ソルギョング、カンドンウォン

ひとり息子のサンウが誘拐された。
「1億ウォン用意しろ。警察には通報するな」
ニュースキャスターを務める父親、息子の健康管理に熱心だった母親は、「あいつの声」に振り回されることになる。
犯人の要求通り1億の金を用意する父。ソウル市内を走り回る父は妙なことに気づく。警察が張っている。しかし、母はもう一つの要求を守れなかった。警察に通報していたのだ。
犯人は連絡を絶った。

1991年に起こった韓国を震撼させた誘拐事件を元にしている。
この映画の特異なところは、ラストシーンに流れる「あいつの声」。
90回に渡り連絡をしてきたあいつの声だけが唯一の手がかり。その声を映画に流して、犯人逮捕の協力を観客に求めるという形だ。

この映画はソルギャング、カンドンウォンという二大スターを起用し350万人を動員する大ヒット映画となった。
しかし残念ながら、時効直前だった事件の解決には繋がらなかったようだ。

亡くなられたお子さんのご冥福と犯人逮捕を。