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「教育界の革命児」に学ぶ、強く生き抜くために本当に身につけるべきこと

この記事は、"武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース"というやたら長い名前の大学院での "クリエイティブリーダーシップ特論I" というこれまた長い名前の授業での学びを紹介する記事のシリーズ第七弾です。

この授業では、クリエイティブとビジネスを活用して実際に活躍されている方々をゲスト講師として、60分講義・30分ディスカッションというセットで学びを得ています。

第七回 (2021年5月24日)は、はなまる学習塾/高濱 正伸さんからお話を伺いました。

自己紹介

記事の本題に入る前に、初めてNoteで記事を書くので自己紹介をさせてください。

私は、社会人として働きながら武蔵野美術大学の大学院に今月2021年4月に入学しました。仕事ではUXデザイナーとして働いており、大学院ではUXデザイナーの仕事に活かせる生きた知識を、体験も通して身に付けたいと思っています。

改めて、”これまでの経歴” や "今後やっていきたいこと" を詳しく書いた自己紹介の記事も書かせていただこうと思うので、今日のところはこのぐらいにして、早速本題に入っていきたいと思います!

ゲスト講師のご紹介

まずは、第七回のゲスト講師であるはなまる学習塾/高濱 正伸さんのご紹介です。

はなまる学習塾/高濱 正伸
花まる学習会代表。1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年同大学院修士課程修了後、1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。父母向けに行なっている講演会は毎回、キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。「情熱大陸」(毎日放送/TBS系)、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)などドキュメンタリー番組にも出演し、注目を集めている。現在、算数オリンピック委員会の理事も務める。主な著書に、『なぞぺー』シリーズ(草思社)、『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)、『子どもに教えてあげたいノートの取り方』(実務教育出版)、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)など。
新潮社サイトより)

ゲスト講師の活動内容

高濱さんは、学生時代の紆余曲折して、それが現在の糧となっているそうです。もともと、お父様が医者として働かれていたけれども、家業を継いで医者として働くことには興味がなかったそうで、3浪4留したそうです。
その学生時代の間に、ビートルズから衝撃を受けたり、1年間哲学に打ち込んだりという経験をもとに、たくさんの問題意識やアイデアを培われたそうです。

その時に培ったたくさんの問題意識の中でも、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識をもとに「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を1993年に設立されました。

1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20,000人を超えました。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率されているそうです。
さらに、各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには”追っかけママ”もいるほどの人気ぶりで 、障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門のNPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営しされています。
『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書も多数あり、関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場されています。
花まるグループ講演会・勉強会情報サイトを参考に編集)

授業から学んだこと

■ 問題意識を明確にすること
同じ世界を見た時に、「ここが問題でしょ」という本質を掴むことが大切であり、見えないものの見え具合が頭の良さの核心であると考えたそうです。日本にはそれを伸ばす教育がないと考え、それを「見える力」として伸ばそうと思ったとおっしゃっていました。

■ 「つめる力」をもつこと
問題意識をもって本質を掴んだ上で、逃げずにサボらずにやり切ることも大切だとおっしゃっていました。アメリカの心理学者であり、ペンシルヴァニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱した言葉である「GRIT(グリット)」という言葉を聞くことが多くなってきましたが、GRITと高濱さんがおっしゃる「つめる力」は同じものだそうです。

ここで、GRITについて説明するとGRITとは下記の4つの頭文字をとったもので、難題に粘り強く取り組みやり抜く力を意味します。
Guts(ガッツ):困難に立ち向かう「闘志」
Resilience(レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける「粘り強さ」
Initiative(イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む「自発」
Tenacity(テナシティ):最後までやり遂げる「執念」

アンジェラ教授は、コンサルティング会社マッキンゼー勤務後、ニューヨークの公立中学の数学教師として働かれました。その教師としての経験の中で、IQだけが学業での成否を決めるわけではないということに気が付きました。そこから大学に戻り研究を続け、『成功する人に共通する特徴は「情熱」と「粘り強さ」、すなわち「やり抜く力(GRIT)」である』と結論づけられたそうです。

TEDに登壇した際の動画は2300万回以上、再生されています。
もしまだご覧になっていない方はぜひ見てみていただければと思います。


今後の活動につなげたいこと

今後、UXデザイナーとして働いていく上で今回の学びから活かしていきたいと思っていることは、やはりGRITは大切でありやり切ることを意識していきたいということです。

1つ1つのクライアントワークについてはもちろんですが、日本へUXデザインを浸透させることにもまだまだ機会があると思っています。長い道のりだとは思いますが、浸透に尽力したいと思っているので、その点でも、何年かかっても粘り強く取り組み、やり抜きたいと思います。

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