英検1級合格への過ごし方 座学以外を中心に

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こんにちは。普段医師向けの記事の発信が多い私ですが、Twitterの方で英検1級の対策法等について知りたいというコメントを頂いたので書いてみました。(合格したのは2018年なのでだいぶ前ですが…)

勿論座学で徹底的に問題集をやり込めば合格できるとは思いますが、医師をはじめ忙しい方々が座学の時間をガッツリ確保するのはけっこう大変だと思います。なので、勉強法や教材と共に、「いかに座学以外で英語力を伸ばせるか(音楽や映画などのエンタメや、SNS等)」、も大切な観点かと思い、タイトルも単に「勉強法」ではなく「過ごし方」としました。

元の英語力、対策期間

・留学、海外居住経験なし
・英検1級受験の5年前(高校2年?)に英検準1級にギリギリ合格し、大学受験以降はほとんど勉強せず
・簡単な映画が英語字幕で見れる程度、字幕無しだと簡単なコメディ等すら全く内容理解できない

こんな感じのスタートで、正直文法等はかなり忘れてしまっている状態でした。受験しよう!と思って半年後に受ける計画で予定を立てました。
大学生でしたが、部活がハードだったのと、バイトもあり、交友関係も維持したかったのでそこまで専念できず、1日1〜4時間くらいの勉強時間で週5日程度は勉強してたと思います。なので、試験対策に費やした勉強時間としては週に10時間程度、半年間で300時間程度かと思います。一般的に英検1級の勉強時間としてはそれでは不十分なので、純粋な勉強時間よりは英語に触れる機会を増やした(映画、音楽、本etc)の影響の方が大きかったかと思います。

勉強法・使った教材

英検1級 でる順パス単

英検1級 でる順パス単

兎にも角にもこれです。英検は最初の単語のパートが極端に難しく、普通に勉強してても絶対覚えられんやろ、みたいな専門用語もちらほら出てきたりします。単語はその場での読解力とかでどうにかなるものでもなく、単語が分からないとリスニングや読解のパートを解くのにも一々辞書で調べたりして非常に効率が悪くなるので、個人的にはまずはこの本の出る度Aの単語を完璧にしてから他の勉強をすることをおすすめします。そして受験までには出る度Bまで完璧にして、出る度Cもある程度分かるくらいにやり込んでください。とにかくこの本が一番大切です。


次に、当然過去問はやらなければいけないので、こちらは必須です。

英検1級 過去6回全問題集

とにかく過去問をやり込むことがベースになります。旺文社のこちらを買っておけば大丈夫です。

2024年度版 英検1級 過去6回全問題集(音声DL付)

めちゃくちゃ英語力ある余裕な人以外はリーディングの時間配分等にも慣れた方が良いので、6回分では不十分かと思います、こちらの古い版も買って、最低10回分は過去問を解いて勉強することを推奨します。

他にも英検1級の対策本(面接対策、リスニング対策etc)はありますが、極端に弱い分野があるなら購入した方が良いかもしれませんが、特に無ければ英検対策としての本は上記2冊だけで大丈夫です。それよりは試験対策というよりは、質の高いテキストで英検に繋がる形でしっかり英語力を伸ばす勉強をするべきだと考えます。

中でもおすすめはこちら

CNN ENGLISH EXPRESS

CNN ENGLISH EXPRESS 2024年5月号

こちらは毎月発売されるCNNニュースを題材にした映画学習雑誌ですが、本当に良い教材です。どういった点が良いかとというと
・30秒程度の短いリスニングから、5分以上の長いインタビューまで色々あるので、少しの隙間時間で勉強したい時にも、しっかり時間を確保して真剣に勉強する時にも使える
・ニュースキャスターの細かい発音の特徴、文法やニュースに関連する背景知識など解説が豊富で理解しやすい
・自分の英語力で単なる教材ではなく、実際のニュースを理解できた、という達成感がモチベーションに繋がる
といった点です。
特に英検1級は準1級までと違って面接がかなり難しいです。いくつか提示される社会的なトピックに対して、スピーチをしなければいけません。例えば自分の時は「近年の温室効果ガスの上昇に対してどのような取り組みが足りて無いか」といったトピックについて2分間のスピーチをしました。正直そのへんは日本語でも言うネタが無い人には難しいと思いますが、CNN English Expressで普段からニュースを仕入れていれば、そういった社会的なトピックについての知識が豊富になるので内容を考えるのが容易になります。もちろんそれに関する語彙・発音も自然に身につきます。
そのため、単なるリスニング教材としてではなく、面接のスピーチやライティングでの題材、語彙力を伸ばすために、このようなニュース教材の使用を強く推奨します。最低3ヶ月分、できれば6ヶ月分くらいはやると良いんじゃ無いでしょうか。

文法書

英検1級ではそれほど高度な英文法は求められず、基本的な文法が分かれば大丈夫です。なので、大学受験で使うような標準的な英文法所を1冊用意しましょう。

自分はForestという文法書を高校生の頃から愛用しているので、使ってましたが絶版になっているようですね…正直何を使ってもあまり変わりはないので、高校生の頃使ってたやつとかで良いと思います。「ロイヤル英文法」等の高度な文法書までは必要無いと思います。

不安な時は文法書で毎回確認した方がライティングでのミスを減らす上でも大切なので、文法書はとにかく何度も読みまくりましょう。


座学以外の英語力アップ

とにかくエンタメに触れる

ここまで英検対策の勉強を記載しましたが、現実的にそれだけをやるのはかなりモチベーション的にしんどいです。好きな映画、ドラマ、音楽、podcastなど何でも良いので英語に触れて英語を処理することに脳を慣れさせましょう。中でも洋楽をマネして歌うことは発音の練習になって非常に勉強になりました
Amazonプライムビデオ等定額課金制のサービスで、テレビからドラマを流し続けることや、podcastでCNNやBBCのニュースを流しておくなど、常に英語が聞こえる環境にするのも良いかと思います。

また、自分は読書が好きなので、普段から時間があれば洋書を読むようにしていて、特にkindleだとワンクリックで単語の意味が表示されるので辞書をひく労力も必要なく、スイスイ読めるのでかなりおすすめです。最近読んだ本では、イギリスの研修医の奮闘記、"This is going to hurt"が本当に面白くて夢中になって読みました。読書が苦手な人は無理しなくて良いですが、好きな映画の原作など何でも良いので洋書を読んだ方が一気にリーディングの実力は伸びると思います。

ネイティブと知り合えるSNS

結局英語は勉強だけでは限界があり、ネイティブとコミュニケーションを取った方が伸びます。中々身の回りに英語ネイティブの人はいないと思うのでHellotalk等のSNSがおすすめです。

Hello talkの画面

このアプリはlanguage exchangeを目的にしたアプリで例えば日本語を勉強しているアメリカ人に日本語を教える代わりに英語を教えてもらう、といった交流ができるSNSです。何がすごいかと言うと、とにかくユーザーが多いので友達が見つかります。そしてメッセージ機能で交流するのは勿論、添削機能があるので日記等投稿すれば添削してもらえるのでなかなか自分では対策しにくいwritingの対策にもなります🙆 音声通話機能があるので、実際に通話してお互いの言語を教え合うのも有効です。

その他「 bumble」や「Tinder」等の外国人が多いマッチングアプリで友達を作って飲みに行ったりするのも良いと思います。結局喋れば英語力は伸びるので笑 特にbumbleはデート目的だけじゃなく、友達作りの機能もあるので良いと思います。

あらゆるデバイスの設定を英語にする

とにかく携帯、パソコン、iPad等全てのデバイスの設定を英語にすると良いと思います。小さいことですが、そこから学べる単語もあり、とにかく英語に曝露される機会が増えて英語の処理スピードアップには貢献するはずです。

引用元:TECH CAMPブログ

英会話レッスン

ここまでお金があまりかからない方法を並べてきましたが、何だかんだ言ってもお金を払ってネイティブ講師から教われば英語力は伸びます笑

お金を気にしないなら毎日でもネイティブのレッスンを受けて、とにかく英語に触れて、文法、発音などあらゆるポイントを直してもらいましょう。

特にcafetalkというオンラインのレッスンを受けられるサービスが比較的低コストで、柔軟にレッスンを受けられるので、特に面接の直前は何回も受講してアドバイスを貰ったり話す練習をしました。

やっぱり面接対策だけはある程度ネイティブと喋った方が効率が良いので、直前期くらいはこれに課金しても良いんじゃ無いでしょうか。
その他camblyやDMM英会話等のサービスも最近伸びていますし、ご自分の好みで英会話サービスは使った方が良いと思います。

writing&speaking対策

ここまで全般的な勉強法を記載しましたが、特にwritingとspeakingは対策が難しい所かと思います。
ここまでに書いたことと被りますが、個人的に取り組んだ方法を紹介していきます。

writing対策

まずは自分なりに英検の過去問を解いて書いてみて、持ってる文法書で確認することが大切です。英検1級を受けるレベルの方なら基本的な所は大丈夫なので、それだけでも沢山練習すればある程度伸びると思います。
それに加えて、自分はとにかく前述のHellotalkというアプリでネイティブとチャットしたり、日記を投稿したりして文字のコミュニケーションをとっていました。添削機能が充実しているので、ネイティブが添削してくれることも多く、非常に勉強になりました。ポイントとしては英検1級のライティングのような長文をいきなり投稿しても誰も読んでくれないし添削してくれないので、短めの文章を沢山投稿することです。また、自分も他の外国人の日本語を添削してあげて、お互い助け合える関係の人が見つかると少し長文の文章でも添削を個人的にお願いしやすくなるので、おすすめです🙆
逆に高額な添削サービス等はコスパが悪いので個人的には不要かと思います…(お金を気にしないなら使った方が良いと思いますが)
当時は無かったですが、現代ならchat GPTを利用するのも手かと思います。

speaking対策

これに関してはお金があるならとにかく英会話のレッスンを受けてください。英検1級の過去問を題材にしてレッスンしてもらえればwritingの練習にもなって本当に良い勉強になると思います。前述のcaretalkがおすすめですが、どのサービスでも良いと思います。しかし自分は当時学生でそこまでお金は無かったので主にやったのは3つです。
①とにかくCNN English Expressをシャドウイングする
前述の通り、CNN English Expressは発音の細かいポイントの解説もありますし、speakingで使える社会的なネタ、知識を増やす上でもめちゃくちゃ役に立ちます。本当に良い教材でしたので、徹底的にやり込みました。

②SNS、バー等の外国人と話せるチャンスを逃さない
前述のHello talkというアプリでとにかく英語ネイティブの方と音声通話等して話す機会を得ることに努めました。また、都会であればバーやクラブ等に外国人は沢山いるので勇気を持って話かけてみることも有効です。特に彼らから見ても英語が話せる日本人はそこまで多くはないので、英語で話しかけてきた時点で相手も興味を示してくれることは多いです。チャンスがあればどんどん話しかけて友達になり、交流を続けると良いです🙆
③とにかく過去問の全topicについて自分なりに喋る
とにかく過去問1回につき5個のtopicがあるので、それら全てに対して何か話せるようにひたすら過去問のトピックについて1人で英語でスピーチしていました。正しい英語も大切ですが、とりあえず沢山話して何かしら単語を拾って喋る練習も必要なので、結局はspeakingも他の分野と同じで過去問演習による慣れが大切です。

まとめ

ここまで書いてきた通り、私は純粋な英検1級の対策としては過去問、パス単、CNN English Express、直前のオンライン講座を受けた程度ですが、それ以上にSNSやエンタメを通して英語力をアップさせて、何とか英検1級に合格することができました。ざっくりとした内容の記載になりましたが、詳細な部分について質問があれば何でも聞いてくださいね。


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