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私と知能検査の話、日々を「工夫」すること

こんにちは。ぽこです。
知能検査を一昨年に受けた話とかをします。

あんまり面白くないし、まとまってないから、元々私を知ってる人以外はあんまり読まなくていいよ。
あと生きやすくなるライフハックとかも書いてないです。ごめん。

話そうと思ったきっかけ

この漫画を読んだから。

君と宇宙を歩くために - 泥ノ田犬彦 / 第1話 ワン・ジャイアント・リープ | &Sofa

良い漫画だと思います。
グズグズになるほど泣いてしまった。

余談(少女漫画の話)

漫画でいえば、私は『バナナブレッドのプディング』(大島弓子)の三浦衣良と『天人唐草』(山岸凉子)の岡村響子が私の心にずっと突き刺さって離れない。
ついでに、よしながふみがあれをコインの裏表だと例えたらしいのもとても印象深く思っている。(また天人唐草をホラー漫画だと思っている人が世の中にそこそこ多くてびっくりする、あれは少女と抑圧の話だろう)
なんにせよ、ちょっとフリフリした格好をして、同人イベントでえっちなBL同人誌を売っているとき、私の魂が救われていると思う。
私は三浦衣良より子供なのでいまだにたまに自分が人喰い鬼にならないかヒヤヒヤしているし、でも岡村響子ほど少女のままでいることもかなっていないけど(かなったらそれはそれでちょっと困る)、二人にはフリフリしてえっちなBL同人誌を売る未来はなかったと思うので、まあ…昔よりかは生きやすいんだろうな、と思う。
ツイートを検索したら同じことをサムソン高橋(ゲイライター)が言っていた。

私の話(わりとどうでもいい)


先に言っとくと、私は「発達障害」という診断は出てないです。
でもアトモキセチン(ストラテラ)という発達障害の人が飲む薬を出されていて毎朝3錠(75mg)飲んでいるので、まあなんか、なんかはあるんだと思います。
私はあんまり自分の正体に名前が欲しいタイプの人間ではないので、診断がおりてないことはあんまり気にしてません。
薬を貰えているので、それならいいや〜と思っています。薬で良くなってるか知らんけどね。
ASDとかよりは、ADHDの傾向が強いと自分では思う。
医者の書いた本を読んで思った。まあ知らんけど。

医者の書いた本は良い。

私はインターネットの発達障害の記事とか、当事者の書いたものとかは、めったなことがなければ読まない。
関連するような話題のTwitterとかもあんま見ないようにしてる。
基本的に医者と薬剤師と心理士しか信じてない。

WAIS-IVの話

心理検査でWAIS-IVというのがある。
診断するにあたって補助的に使われるっぽい。
最終的には医者が決めるので、血圧とか血糖値みたいにこの数値でドン!あなたは発達障害です!🫵って感じではない。たぶん。
3時間くらいかかった、疲れた。
パズルやったり数字をなんかアレしたり言葉の意味を説明したりした。ような記憶がある。
というわけで結果を晒していくわね。

「え!私IQまあまああるやんワロタ😄」と最初は思った。でもなんかよくわかんないんだけど、できるやつとできないやつの差が大きいと「生きづらい」ことが多いんだってさ。
最大と最小の差が40ってのはそこそこあるほうっぽい。
ことが多い、だから全然なんか…うん。平気な人もいる。
40の差があったからといって私診断出てないしな……平均値が高めなのと、コミュ力がちょっとだけあるからかなあ…(※言うほどにはないが認知行動療法とソーシャルスキルトレーニングのおかげで典型的なコミュ障は脱した…と思う)
ちなみに心理士さんに「じゃあ全部100とかがいいんですか?」って聞いたら、「全部100だとそれはそれでなんだろう…抑圧とか…成育歴とか…」「あっ虐待とかですか?」みたいな会話した。

あと精神科の別室で受けたんだけど、たまたま部屋に主治医先生の蔵書と思しき本棚があった。私は人んちの本棚を見るのが大好きなので、テストの最中にしっかりよそ見をしてしまい、「アッすみません本棚見てました…私本棚見るの好きで…エヘヘ…」みたいな会話をした記憶がある。記録されてたんかな〜と思う。(③について)

なんかこう、色々と合点がいくことがあった。
まあね、なんやかんや投薬が始まったのでなんでもいいですけどね。

「工夫」すること、「工夫」を探すこと

宇野くんがメモ帳を命綱にしているような、私なりの工夫。いっぱいある。
本に書いてあったり、自分で見つけたり。
たとえば持ち歩く身の回りのものは、持ち歩き用(鞄に入れっぱなし)と家用(もしくは職場用)の2つを買うこと。
たとえば口紅とかね。日焼け止めとか。傘とか。
本に書いてあった。
ポーチは透明がいいって。何が入ってるからわかるから。
バッグインバッグを使うと鞄を変えたときに忘れ物をしづらい。
あとそもそもなるべく鞄を変えない。(これ大事)
おしゃれじゃないけど、背に腹は替えられない。
予定は決めたらその場でGoogleカレンダーに入れる。
「あとでやろう」と思う自分を信じない。
(遅刻魔なので)人と待ち合わせをするときはYahoo!乗換案内で○日○時○○駅着の乗換を調べて、その乗換案内結果もGoogleカレンダーに入れる。
ちなみにこれをやると「移動」っていう名前の予定になる。
忘れ物は2つ以上思いついたら家に戻ると決めている。
1個だったら諦める。
講義形式で人の話を聞かなきゃいけないときは、かなり前のほうに座る。よそ見しようがないから。
大きな作業をするときは、周りの力を借りる。
「進捗どうですか」をしてもらう。
もしくは自分から「今日やったぶんです!」と見て見てする。
聴覚が厳しいので、スーパーやドラッグストアなど、物がたくさんあってやかましいところに行かない。
最近のヘッドホンやイヤホンのアクティブノイズキャンセリング機能はすごいけど、やっぱりそれでも元気なときしか無理。耳が厳しい。目も厳しめ。
(なんというか、この苦手に関しては「厳しい」としか言いようがない。「耳が厳しくなってきた」とか言う。)
ドン・キホーテは本当に本当に本当に元気なときにしか行けない。
あるとき体調を崩して仕方なくネットスーパーを使ったら、その素晴らしさに感動した。病みつきとはこのこと。
ネットスーパーのおかげで本当に泣くほどつらい思いから解放された。それくらいスーパーに行くのがいつもつらかった。
大事な紙の書類はMicrosoft Lensを使ってカメラスキャンしてPDFや画像にして保存する。
そんなに大事じゃない書類もどうせ鞄の中でクチャクチャにするのでその場で保存する。
タスクが山積みになってパニックになったら、紙に書き出す。
書き出せないくらいパニックになったら、休む。

まだこれだけしか見つかってないけど、こんなに見つかってる。
これをやって、やっと、ちょっと、なんとか、死なない程度に、人並み以下だけど、生きることができている。
でも、これを読んでるみんなもなんかあるでしょう。
こんな感じで苦手を「工夫」してること。多かれ少なかれ。
頑張ってるよあなたも。
ていうか書き出してみたらもうちょっと生きよ〜と思った。
思い立ったこれらの工夫のほとんどが知能検査受けて本とかを読むことにしてからできるようになった工夫です。
薬のおかげかな。だといいな。
でも部屋のドアに「ハンカチ持った?」って書いて貼って、ドアノブにハンカチたんまり入った紙袋かけてあるのに、3日に2日くらいハンカチ忘れてるからね。
たんまりあるのはよく出先で買ってるからです。
最近は朝に顔を洗ったときにタオルじゃなくてハンカチで顔を拭いて、湿ったそれをそのまま鞄にブチ込むようにしはじめた。
これもよく忘れるんだけどね。

「生きづらい」ってすごく曖昧な言葉で、モヤモヤ〜〜〜とした苦しさだけがある。
「合理的配慮」って何のことだかわからない。
合理的配慮というのは社会の側が障害がある人に合わせることなんかを言うのだけど、(たぶん)
「合理的配慮」というカタいことばがとっても遠いものに思えて、雲を掴むような、想像もできないことを助けてもらう、みたいな、そんな気がしてしまう。
そんなんだからサジェストに「わがまま」って出てくる。
ああ〜〜社会に障害への理解がない〜。つらい。
名前、「くふうとおてつだい」とかになりませんかね。

これはお祈りでありお願いですが。
私なりの工夫を、これからも探させてくれませんか。
一緒に工夫させてくれませんか。
私が頑張るための工夫を、ちょっとだけ手伝ってくれませんか。
私もあなたなりの工夫に合わせて、手伝って、一緒に工夫するから。私が対応できる範囲で。
人の凹凸を、ただ能力として見ていくんじゃなくて、個人その人として、見て、付き合っていきたいな〜とつくづく思います。

おわり。

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