見出し画像

定番作品とヒット作品とでは、作る手順が異なり、作者の「マインド」が1番違うと知った

僕は、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーです。
このサロンは、

西野さんが、毎日、2000~3000文字の記事をFacebookグループに投稿し、サロンメンバーだけが読める

というものです。月額980円のメルマガ、という感じですね。

西野さんの活動を、いち早く知ることができて、かつ、活動の裏側も垣間見れます。

オンラインサロンですので、【サロン記事、公開NG】です。
でも、もう1つ、【1年後なら公開OK】というルールもあります。

そこで僕は、

①西野さんの過去記事(1年以上前の記事)を、コピペする
②その記事を、小学生でも読めるように、短く書き直す

これらを、毎週土曜日に投稿させていただきます。
西野さんの挑戦マーケティングは、1年前のものでも超最先端です。

では、let'sサロン!(107回目)


◆2022年10月25日(火)

・記事のコピペ

おはようございます。
日本の時刻を調べずに投稿しているので、大幅に投稿時間が間違っているような気がしているキングコング西野です。

さて。
今日は『居座る場所を決める』というテーマででお届けしたいと思います。
昨日、セコい話(スリッパの話)をしてしまったので(笑)、今日は、もう少し大きな枠でお話しします。
自分の気持ちを再確認して、皆さんに共有する回です。

▼ 『Michael Jackson ONE』が最高だった
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎晩ショーを観に行っては、終演後にYako(プペルのパーカッション先生)さんと酒場に流れ、
「あの演出は○○だったねー」
「あのネタ、結構使えるねー」
「私だったら、あそこは△△にするかなー」
という激論を交わしているラスベガス合宿。

得るものが多い毎日を過ごしています。

ちょっと余談ですが、一昨日観に行った『M J1(Michael Jackson ONE)』が最高でした。
ブロードウェイでやっている『M J』は往年ナンバーがひたすら流れるし、マイケルのモノマネがやたら上手いし…で、マイケルジャクソンファンにはたまらない内容だと思うのですが、そこまでファンではない僕には少しストイックだったかも。

それにくらべて、ラスベガスの『M J1』はファン度の低い僕でも十分に楽しめる内容になっていて(※「スリラー」の曲でトランポリンをポヨンポヨンさせていたのは曲に合って無かったけど)、「やっぱ、エンタメはこうでなくっちゃっ!」とニヤニヤしていました。

途中、鼓笛隊が出てきて、太鼓をパコポコと叩いたり、お月様に乗って歌うシンガーさんが出てきたのですが、「生音」じゃなかったんです。

鼓笛隊は客席の隣を通るので(近くで観れちゃうので)「生音」じゃないことへの違和感が大きかったのですが、
ショーの後半にマイケルがホログラムでステージに出てきて歌うシーン、があるんですね。

ホログラムだし、当然、録音された曲が流れるわけですが、ステージ上に(ホログラム)のマイケルが出てきた時にお客さんが「待ってましたっ!」と沸いたたんです。

あそこをショーの「サビ」とした場合、それまでが「生音」で、ホログラムのマイケルが「録音」だと、トーンダウンしてしまうので、
「ホログラムのマイケルを生かす為に(お客さんの感情曲線を右肩上がりにする為に)全編録音にしたのでは?」というのが僕の見解です。

そう考えると『M J1』の全てに説明がついて、「録音多め」「映像多め」のショーでしたが、最高に楽しめました。

それにつけても、マイケルジャクソンよ。
ブロードウェイでも、ラスベガスでも、マイケル・ジャクソンが大人気。
この世を去ってから13年も経つというのに、今日も劇場は満席です。

スリラーのイントロが流れればお客さんは沸き、『靴』(※ラジコン)が出てきて、「ムーンウォーク」をすれば、お客さんは湧いています。

そういえば、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演(ニューヨーク)の打ち上げで、皆で『えんとつ町のプペル』を歌った後、そのままの流れでオアシスの『Don't Look Back in Anger』を歌ったのですが、皆、曲も歌詞もなんとなく覚えていて、そこでまた一つになったんですね。
あの夜、ニューヨークのプペルチームを沸かせたのは、かれこれ27年前にリリースされた曲だったのです。

▼ 『好き』を見つけて居座る
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いつだって「資産」になるのは「定番作品」で、「流行の作品」は流行りで終わります。
ただ、
のちに「定番作品」と呼ばれるものでも、その当時は流行っていたわけで、見分けるのが非常に難しい。

この問題に関しては、いつだったかタモリさんから頂いた

「西野。
 時代の針は時計のように必ず回ってくるから、追っちゃダメだ。
 針が回ってきた時に一番上にいれるように、
 その場にいて、その場で結果を出せ」

という言葉が全て説明してくれているような気がします。

『映画 えんとつ町のプペル』を作っている時は、『君の名は。』が大ヒットしていて、似たような作品(学生服&実写のようなアニメ&逆光)がたくさん出ていたんです。
世間の好みもそっちに流れたし、それによって(『君の名は。』のような)企画も通りやすかったのだと思います。

だけど(『君の名は。』も好きだけど)、僕が好きなのは、最初から最後までファンタジーで、「見たこともない世界で、モンスター達が走り回っている冒険活劇」です。

「相変わらず流行らねえことやってんな(笑)」と言いながら作っていましたが、でも、そんな世界が好きだったんです。今、その瞬間に世間のニーズなんて無くても。

結局、
『定番』というものは「時代の針の位置は把握しつつ、しかし、その場に(意地で)居座った人間」しか受け取れないことを、この数年で知りました。

よく、学生さんから「自分が何が好きか分からない」というウンコみたいな相談を受けます。
そんなの当たり前の話で、この人生は「自分が何が好きなのかを探す旅」で、何が好きで、何が嫌いかを知るには、たくさんたくさん見なきゃいけません。

それを100回、1000回繰り返すうちに「好き」の解像度が上がる
情報を仕入れないことには感情なんて生まれません。

流行りを追ったところで、費やした時間は資産にならないのだから(自転車操業から抜け出せないのだから)、
「自分が何が好きで、自分がどこに居座るか?」を探し、覚悟することが大切なんだなぁと再確認しているラスベガスです。

居座る場所を決めたら、あと必要なのは「意地」と「根性」と「食いつないでいけるだけの知恵」と「多少の癒着」です。

日本の爺さん婆さん達が暴露や論破や芸能ゴシップに励んでいる裏で、ラスベガスでは来月から、また新しいショーが始まります。

10年に一度あるかないかの大作です。

ここに真正面から挑んで力でねじ伏せるのが僕の人生だし、そもそも、この世界を知らないまま自分の「好き・嫌い」を論じるなんて千年早い。

見なきゃ始まらないし、覚悟も決められない。
またお小遣いを貯めて、時間を見つけて、観に来ようっと。

現場からは以上です。

・じょーじの要約

テーマ:居座る場所を決める

▼ 『Michael Jackson ONE』(M J1)が最高だった
ラスベガスの『M J1』は、ファン度の低い僕でも十分に楽しめた

鼓笛隊が出てきて太鼓を叩く
お月様に乗って歌うシンガーさん
どちらも「生音」じゃなかった

ショーの後半
マイケルがホログラムでステージに出てきて歌うシーン

当然、録音された曲が流れる
しかし、お客さんが大いに沸いた

ここをショーの「サビ」とした場合、
・それまでが「生音」
・ホログラムのマイケル(サビ)が「録音」
これでは、サビがトーンダウンしてしまう

ゆえに、「ホログラムのマイケルを生かす為に、全編録音にしたのでは?」
というのが僕(西野)の見解


▼定番の強さ
ブロードウェイでも、ラスベガスでも、マイケル・ジャクソンは大人気
スリラーのイントロで、お客さんは沸き
『靴』(ラジコン)の「ムーンウォーク」で、お客さんは湧く

僕(西野さん)たちの打ち上げでも、27年前にリリースされたオアシスの
『Don't Look Back in Anger』を歌ったら、皆がひとつになった
(※皆が歌えるという「定番曲」の強さ)


▼ 『好き』を見つけて居座る
「定番作品」を作るには、以下の「タモリさんの教え」が大事

「西野。 
 時代の針は時計のように必ず回ってくるから、追っちゃダメだ。
 針が回ってきた時に一番上にいれるように、
 その場にいて、その場で結果を出せ」


僕(西野)が好きなのは、ファンタジー
「見たこともない世界で、モンスター達が走り回っている冒険活劇」

※タモリさんの教えに従い、流行りを追わず、自分の場所に居座っている

結局、『定番』というものは
「時代の針の位置は把握しつつ、しかし、その場に(意地で)居座った人間」しか受け取れない

定番作品を作るには、
1.「自分が何が好きで、自分がどこに居座るか?」を探し出し、覚悟する
2.「意地」「根性」「食いつないでいけるだけの知恵」「多少の癒着」
 総動員し使いまくる

ちなみに
ラスベガスでは来月から、10年に1度あるかないかの大作が始まる
ここに真正面から挑んで、力でねじ伏せるのが僕(西野)の人生

・じょーじの解説

要約を書くにあたって、西野さんの本文を、削って削って、「これでもか」と削りました。
なので、是非、西野さんの本文(記事のコピペ)を読んでください

削りすぎて、分かりにくくなっているところには、※印を付けて、僕の一言を書き加えました。


◆西野亮廣エンタメ研究所

月額980円です。
西野さんの毎日の投稿を読めます。それだけです。

投稿されるのは、西野さんの活動を、現在進行形で報告
西野さんの気づきを、現在進行形で投稿。


記事の内容は、具体的にはこんな感じ ↓ です。

・現在の、思考報告(思考の結果だけではなく、思考プロセスも共有)
・現在の、作品制作報告(都度都度、制作過程を報告)
・現在の、マーケティング報告(マーケティング解説や結果報告)
・現在の、チームビルディング報告(経験談の共有)
・現在の、感情・心境の吐露とろ(主に日曜日)

ライブDVDには、メイキング映像がありますよね。
アレです。
西野さんの作品のメイキング記事なのです。

後出しではなく、
先出しのメイキング記事、
進行形のメイキング記事、
生中継的メイキング記事、です。

・作品の制作過程
・ヒットさせるための広告やマーケティング(最先端の手法が多い)

それらを進行形で知ることができます。
これって、メッチャ面白い!
そして、メッチャ勉強になります


参加はこちらから ↓


◆キンコン西野さんの朝礼

西野さんは、Voicyも毎朝配信しています。
無料です。

朝7時ごろに配信されます。







おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1472話です
※僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです

PS. 僕のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。


読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。
恋愛とは、若者だけのものではありません。

人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋愛って必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは、誰にだって必要ですよ。(僕の感想です)

「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも参考になります。
もちろん若い男性には、モロ、参考になります。

女性にも参考になります。
【男の思考】が詳しく書かれていますから。
「男性って、そんな考え方をするんだぁ」と、きっと参考になります。

ご一読いただけたら幸いです。


コメントしていただけると、めっちゃ嬉しいです!😆 サポートしていただけると、凄く励みになります!😆