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謎に包まれた(?)コーチングセッションの実態

はじめに

こんにちは!パーソナルコーチの小林磨衣子です。

「コーチングは、コーチが教えるわけでも、アドバイスするわけでも、課題解決するわけでもないらしい……。じゃあ一体何をするというんだ!?!?」
と訝しげな表情を浮かべるそこのあなた!!
うん、わかります。そうなりますよね。私もそうでした(笑)。

本記事では、コーチングをよく知らない方にとっては本当に「謎」であろうコーチングセッションの実態について、「セッションの流れ」「コミュニケーションの特徴」という観点でご説明してみたいと思います。

「コーチングに興味はあるけど、受けようか、どうしよっかなぁ。」
「コーチングのことはよく知らないけど、ちょっと興味あるんだよねぇ。」
というあなたのお役に立てたらうれしいです。


セッションの流れ

セッション(コーチとの対話の時間。いわゆる「コーチング」をする時間。)は、多くの場合、1回30分〜1時間程度で実施されます。私の場合は基本的に1回1時間。
期間や頻度としては、3ヶ月以上、2〜4週間に1回の頻度で行われることが多い印象です。

「1回で終わるんじゃないの?」と思われる方もいますが、コーチングによる変化は、こちらの記事で書いたとおりのサイクルを繰り返すことで現れてくるものです。人によっては〜数年と、その変化が現れるまでの期間は本当にさまざまです。

1回のセッションにおける流れは以下のとおり。
※これは、あくまでも私がコーチとして行っているセッションの流れです。

①チェックイン
今いまの自分の内面の状態を意識的に自覚したうえで、あえて口に出す。そうすることで、それを脇におき、ここからのセッションに集中して入っていける。

②振り返り
前回設定した宿題をやってみたことでの気づきや、セッション間に起こったことからの学びを振り返る。

③今回のテーマについて対話
テーマは毎回クライアントさまが持ってくる。
どんなものでもテーマになる。仕事・家族・健康・人間関係・お金のこと、モヤモヤすること・うれしかったことなど、本当になんでもOK。

④学びの確認、宿題設定
今回のセッションでの学びを確認し、それが更に深まったり、決めた行動がより前に進んだりするような宿題を設定する。

⑤次回日程の調整

コーチングのコミュニケーションの特徴

上記セッションの中で行われるクライアントさま・コーチ間のコミュニケーションには、日常会話とは異なる点が複数あります。そのうちのひとつは、みなさんもよくご存知のとおり、「質問」。なかでも「拡大質問」と呼ばれる問いがコーチからクライアントに多く投げかけられる、というものです。

それ以外にも、私がぜひあなたにお伝えしたい、特徴的なものを4つご紹介します。

①事柄だけではなく、クライアントさまのすべてに焦点をあてて関わる

日常会話、特にビジネスの場面では、行動・戦略・成果など、「何をするか、したか」ということに重点が置かれた会話をすることがほとんどかと思います。しかし、私が行うコーチング(現在学んでいる「コーアクティブ・コーチング®」を土台としています)においては、こちらの記事で書いたとおり、「どうありたいのか」ということをとても重視しているので、ここをとにかく聞きます。価値観・信念・気持ちなど。普段の会話ではなかなかこういうことを扱わないので、即答できる方のほうが少ないです。そんなときには、身体に聞く。「その〇〇という言葉を口にしたとき、身体はどんな感覚になりましたか?」「その感情は、今身体のどこで感じているんですか?」など。最初はこの質問に答えるのにも戸惑うことがあるかも知れませんが、普段聞かれないからこそ、驚くような気づきを得られることが多くあります。
「何をするか、したか」だけではなく「どうありたいのか」も重視して関わる点、心や身体など、クライアントさまという人すべてに焦点をあててコーチが関わる点は大きな特徴です。

②沈黙

普段の会話の中では、長い沈黙というのは居心地があまり良くないですよね。用件を早く済ませよう、解決しようと、一生懸命言葉を探して、早く間を埋めようとしてしまうことが多いのではないでしょうか。でもコーチングの場では一切気にしないでください。①で書いたとおり、普段考えないようなことや、自分の内側の、とても大切なことを話す場です。ぱっと答えられなくても、全然普通です。じっくり考えてOK。

③評価判断がない

ビジネスの場においては、常にと言っていいほど何かしらの「評価判断」にさらされているのではないでしょうか。でも、コーチングの場において、コーチは評価判断なくクライアントさまと関わります。「悪い」「間違い」という評価判断だけではなく、「良い」「正しい」という評価判断もしません。これは、クライアントさま・クライアントさまから受け取った言葉に対してもそうですし、コーチ自身・コーチ自ら投げかける言葉についてもそうです。「良い」「正しい」という評価判断もしない、というのは少し不思議に聞こえるかも知れません。しかし、もしコーチングの場にコーチが自身の評価判断を持ち込んでしまえば、クライアントさまは「これを言ったらコーチにどう思われるだろう」「こう答えたほうがいいかな」ということが気になって、安心して本音を話すことが難しくなってしまうかも知れません。また、無意識のうちにコーチの評価判断に影響されてしまって、クライアントさまにとって本当に腹落ち感のある学びや行動につながらない可能性もあります。評価判断がないからこそ、安心して、ありのままのあなたで本当のことを話せるし、真の気づきを得られる。このことはとても価値のあることだと私は思います。

④中断/耳の痛いことも伝える

②③を読んでいただいて、本当に安心安全な場なんだな、というのは何となく認識していただけたかと思います。でも、コーチングの場はそれだけでは終わりません(笑)。日常会話の中ではなかなか言われないような、ある意味「グサっ」「ドキっ」とするような、「痛いところついてくるなぁ……」というような、クライアントさまにとって「耳の痛いこと」も、コーチはあえて投げかけます。また、クライアントさまが、自身にとって肝心なことを避けて話しているな、といった雰囲気に気づいたときには、クライアントさまが話している途中でもあえて話を中断します。これらは、限られた時間の中で、クライアントさまが自身にとっていちばん重要なことにフォーカスして話すために行います。

さいごに

セッションの流れと、コミュニケーションの特徴について書いてみましたが、どんな感想を持たれましたか?
こんなコミュニケーションができる場って、他になかなかないですよね。
私は、書いていて、「やっぱり、私、コーチング大好きだなぁ…!!」という気持ちが改めて湧いてきています!

興味を持ってくださった方、ぜひお話をしましょう!いつでもお待ちしています。

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私が現在学び、実践している「コーアクティブ・コーチング®」は、株式会社ウエイクアップ CTI ジャパンの登録商標です。より詳しくお知りになりたい方は、CTI ジャパンのホームページをご覧ください。https://www.thecoaches.co.jp/

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