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私の目の前に現れたのは、エプロン姿のサンタさん。


クリスマスイブと週末が重なった日曜日。
わが家はいたって通常運転。

仕事が休みの夫と愛犬と、のんびり起きてゴロゴロ過ごす至福の時間。

ゆっくりコーヒーを淹れて、昨夜つくったシチューの残りとパンで軽いブランチを食べる。

夫といっしょに愛犬のさんぽして、氏神さまへのご挨拶をすませると、ふと年末に帰省したら会える、甥っ子へのプレゼントを買いに行こうという話になった。

ほんとうは私がひとりで平日にちゃちゃっと買い物をすませる予定でいたのだけど、夫がなぜか乗り気になってくれて。

2歳半の甥っ子には、洋服を買ってあげることにした。

でも、子どもがいない私たち夫婦。親族や友人の出産祝いくらいでしか子供服を見に行くことがない。

私は子連れの友人の買い物につき添うことはあっても、夫にとっては完全に未知の世界。

さほど子どもが好きというわけでもないし、あまり興味を示さないかな?と思っていた。

でも夫は、私の予想を良い意味で大きく裏切ってきたのだ。

友人に教えてもらった大型ショッピングモールへ行ってみると、もともとファッションが大好きな夫は、たくさんのかわいい子供服を前に目がキラッキラ輝いて、

「え〜かわいいのいっぱいある!どれにしよう?」
「子供服選ぶのって楽しいね〜!」
「これとこれ合わせたら、絶対オシャレ!」

なんてウキウキわくわくしているではないか。(笑)

まさかここまでノリノリになってくれると思わなかったからびっくり。

夫の新たな一面を発見したみたいで、私までうれしくなって、ついついあれもかわいいこれもかわいいと買いすぎてしまった。


日々自分たちのことで精一杯で生きていると、親族へのお祝いごとなどは、義務的に「やらなきゃ…」と重荷になってしまうこともあると思う。
心にゆとりがないときはなおさら。

実はわが家も、今年は夫が心の不調でしばらく休職していたので、家計的には決してゆとりがあるわけではないのだけど…

でもいつのまにか、甥っ子のためにというのを忘れて、ただただかわいいお洋服を選ぶ時間をウキウキわくわく楽しんでいる自分たちがいた。

その瞬間は、ただただ自分の喜びに全集中していたのだ。

そして会計をすませると、

「かわいい洋服見つかってよかったね。」
「洋服選び、やっぱり楽しいね!」
「喜んでくれるといいなぁ。」
「あ〜楽しかった!すごい満たされた!」

なんて夫とよろこびを分かち合いながらの帰り道。

すっかり日も落ちて外は真っ暗。
ランチも遅かったし、夕飯は軽めにおにぎりでも買って帰ろうか、という話になった。

同じショッピングモール内にあったおにぎり屋さんで、二つずつおにぎりを注文した。

するとお会計のときに、お店のお兄さんが

「クリスマスなので、よかったらどうぞ。」

と、唐揚げ2つとししとうが1本入ったミニお惣菜セットを2人分、おにぎりの袋に入れてくれたのだ。

「今、お店にボクひとりなので、やりたい放題なんです。」

と、やさしくほほえむお店のお兄さん。

なんて愛にあふれた”やりたい放題”なんだ。(笑)

白い三角巾とエプロンのサンタさんが私たちの目の前に現れた、素敵なクリスマスイブだった。

・・・・・・


これを一般的には「引き寄せた!」というのだろうけど、私の認識はそれとはすこし異なります。

”引き寄せの法則”という言葉を聞くと、一方的に自分が引き寄せているイメージになるけれど、実際には「お互いに引き合っている」「共振して響き合っている」響き合いの法則と言った方がイメージは近いかもしれません。

目の前の現実は、自分の発した波動でつくられています。

あのときの私たちは、自分をよろこびで満たし、さらに甥っ子家族に愛を贈るよろこびで心が満たされて、「愛」の波動を発していました。

だから、目の前に現れたお相手の中の「愛」と共振して響き合い、わかりやすいかたちでギフトが舞いこんできたのだと思います。

そのくらい今は、自分の発した波動があっという間のスピードで現実化します。

それはつまり、あなたが不安や恐怖、不足、不満といった波動を出していたら、それがすぐに現実になるということでもあるのです。

だからこそ日頃から、私は自分の心をととのえておきたいと思っています。

でもそれは、常にポジティブでいなさいということではありません。

どんな自分のことも無視しない。
誰よりも自分に寄り添ってあげる。
一番の理解者でいる。

それが自分の心をととのえるということです。

クリスマスにあなたの目の前に現れたサンタさんはどんな人でしたか?
サンタさんはいつも、あなたの心の中に。






自己否定、自己批判してしまうクセをそろそろ手放したい。
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