まいこんのおと

小説家をめざす会社員。最近、雑誌の編集者になりました。そんなに甘くない現実。夢と現実に…

まいこんのおと

小説家をめざす会社員。最近、雑誌の編集者になりました。そんなに甘くない現実。夢と現実に折り合いをつけながら奮闘するアラサー女の等身大の日常の記録。想いと作品。

マガジン

  • 小さな作品たち(短編小説・詩・フィクション)

    連載小説以外の短編小説や詩やフィクションなど。 まいこんのおとの作品。

  • 物書き志望会社員の仕事観

    物書き志望が会社員として思うこと。仕事について、仕事とは、仕事ってなんだろう、仕事での気づき。仕事することについて思ったつらつらを書いています。

  • 身近な人々、物事、出来事について思うこと

    身近な人々、物事、出来事だからこそ、語るべきことがある、語りたいことがある。

  • 『あしたの転機予報は?』

    まいこんのおとの連載小説。 誰かの人生もいいけれど、自分の物語に向き合いたくなった。 小説家を目指すアラサー女の等身大の物語。

  • 物書き志望の物書き論、想い

    まいこんのおとが物を書くにあたって思っていること、スタンス、発見、気づき。

最近の記事

  • 固定された記事

雑誌のひよっこ編集者、初めての取材

4月から転職して、雑誌の編集者として働くことになった。 作る雑誌はパン業界向けの雑誌。 業界のことも何も知らず、そもそも編集経験もないなかで、全く新しいスタートをきることになった。 そんな、足元も覚束ない、ひよっこ雑誌編集者の学びというか、気づきや感想を残しておこうとこのnoteを書いている。 知っている人からすると、そんなの当たり前というところなのだろうが、ひよっこの私にしては、物珍しかったり、感動したことをそのまま素直に書きたいと思っている。 初めての取材は、とあるパ

    • 小説未満 新作小説創作途中中継だよ⑥

      仕事中は、雑誌の進行と記事作成のことで頭がいっぱいだけれども、 仕事を終えて、小説の執筆を進める時間になると、頭の中がこれから小説でつくろうとする世界のことで頭がいっぱいになる。 プロットを立てていた時に想像が及ばなかった具体的なシーンや、話をすすめるためにどういう順序で物語を進めていったらよいのかなど考えているとまた筆が止まる。 筆が止まるということは、物語の想像やストーリーの組み立てがまだ練り上げられていないということなのだろうと思う。 うーんと悩みながら、どうしたも

      • 小説未満 新作小説創作途中中継だよ⑤

        プロットを書いて、それを見ながら物語を書き進めていくのだけど、物語の中で勝手にキャラクターが動いたり、プロットを考えていたときには出なかった設定や、新キャラが生まれたりする。 小説って実際に手を動かして書いてみないと見えない部分ってやっぱりあるよなって思う。 広げるだけ広げて収集つかなくなるとかならないように、最終的に取捨選択して物語の書くべきことと、端折るところ最終的には見極めたいと思っている。 あと、小説を書いているときの気分を盛り上げるためにBGMを流すことがあります

        • 小説未満 新作小説創作途中中継だよ④

          集中できるところにガッと集中して書き進めたい。 集中力はイメージは潜水しているイメージ。で深いところで集中したら、なるべく邪魔されず浮上したくないと思います。 とはいえ、体力や気力のバランスなので ポモドーロタイマーで、集中と休憩のメリハリをつけながら書くことを意識しています。 創作途中中継です。 プロットがなんとなくできたから、あとは物語を書いていくだけと思って、どんどんと書いている。 ざっと全部書いてから改稿や推敲したい。なのであまり後ろは振り返らず、勢いのまま書いて

        • 固定された記事

        雑誌のひよっこ編集者、初めての取材

        マガジン

        • 小さな作品たち(短編小説・詩・フィクション)
          20本
        • 物書き志望会社員の仕事観
          20本
        • 身近な人々、物事、出来事について思うこと
          21本
        • 『あしたの転機予報は?』
          27本
        • 物書き志望の物書き論、想い
          21本

        記事

          小説未満 新作小説創作途中中継だよ③

          具体的に読者像をイメージして、その人に語り掛けるように書いたらよいよというアドバイスを読んだ。 この小説を読んでもらいたい人って誰だろう?と考えたときに一番に思いつたのは、中学生の自分自身だった。 ちょうどファンタジー小説が好きで、自分も小説書いてみたいなって思っている年頃だった。 読書で物語の世界に没頭している時間が好きで、こんな風に誰かの心を奪うような物語も自分も書けたらって思っていた。 そのアンサー物語というか、30代の私が、14歳くらいの私に向かって、「こういうファン

          小説未満 新作小説創作途中中継だよ③

          小説未満 新作小説創作途中中継だよ②

          自分の読書習慣のきっかけって子どものときに読んだファンタジー小説だったよなーと。 小学生のときに「ハリーポッター」シリーズ読んで、これはめちゃくちゃ面白いって読んで、新作を待ち遠しく思っていた。最終巻が出たのが確か高校三年生のときで、受験勉強中の自習室で1日つぶして本読んじゃった思い出。 あと、中学受験したのだけど、受験勉強のときに問題文に使われていて、出典気になって読んだのが、ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」。で、第一志望の中学に落ちて落ち込んでいたときに、親がなんで

          小説未満 新作小説創作途中中継だよ②

          小説未満 新作小説創作途中中継だよ①

          創作大賞の募集がスタートすると、新たに物語を書きたくなる。 毎年募集されるのであれば、もう少し計画的にちょっとずつ進めればいいものの、いつも、募集スタートしたよと告知されたタイミングでようやく書き始めようかとなる。 小説をちょこちょこ書いてきたことがあるものの、ファンタジーのジャンルで物語書いたことがないなーと思い、じゃあファンタジーを書いてみようかと思い立つ。 7月の〆切までにどこまでの物語が書けるだろうと悩みつつも、 ざっくりとした世界観と書きたいテーマを考えたあと、細

          小説未満 新作小説創作途中中継だよ①

          進行管理できるようになったツール作成と考え方(ひよっこ編集者のお勉強ノート)

          ひよっこ編集者のお勉強note第二弾。 今回はひとり編集者として2か月に1回、60Pほどの雑誌を編集してつくっていくために奮闘して見出した方法の紹介です。 進行管理ツールがダウンロードできるようになっていたり、活用イメージ図を載せています。 前回は雑誌づくりの面白さについて語っています。 ひよっこ編集者のお勉強note第二弾で 何を書こうかなと思ったときに進行管理について書こうと思い立ちました。 編集の仕事を始めて半年たったころでしょうか、先輩編集から業務をひきついで、

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          300〜
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          進行管理できるようになったツール作成と考え方(ひよっこ…

          雑誌作りって編集の仕事っておもしろいよ(ひよっこ編集者のお勉強ノート)

          編集者として仕事をしてきて4年が経とうとしているので、改めて編集の仕事のノウハウや思いなどを記事にまとめていきたいなと思います。 まだまだひよっこだなぁと思う部分がありつつも、編集歴4年で学んできたことをまとめてみたいなと決意。 シリーズものとして更新していきたいなと思っています。 今回はその記念すべき第一段! 過去にはこういうnoteを書いてきました。 という感じで、何度か編集の仕事について思うことをつらつらと語ってきています。 こんなに何度も書くんだから、編集の仕事

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          雑誌作りって編集の仕事っておもしろいよ(ひよっこ編集者…

          編集者になる選択が物書きな自分の人生の満足度を上げた

          29歳。 30歳を目前として、自分の進路に迷っていた。 当時、仕事に悩んでいて、このままその仕事でキャリアを続けていってもよいのだろうかと悩んでいた。 そのときに、 自分がどういう風に人生を歩みたいのかということを改めてじっくり考えた。 会社員としての仕事とは別に 私には夢があった。 作家になりたいと思っていた。 一番の理想は、自分が小説を書いて、 それが多くの人に読まれるような作家になりたいと思っていた。 それが一番の目標だった。 でも自分の食い扶持は自分で稼げない

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          ものかきなふたりが惹かれ合うとき。ロマンと現実を両立させて

          先日結婚してちょうど1年たった。 夫と出会って結婚できたことのありがたさを思う。 夫と出会ったきっかけはいわゆる婚活だった。 自分が行動を起こして、パートナーを探し求めることができたことは本当によかったと思う。 あの時の自分をほめてあげたいと思う。 もともと 結婚そのものに対する大きな憧れや理想を描いていたわけではなかった。 それよりも、二十代は夢を追い求めることの優先順位が高かった。 同世代の女の子たちが恋愛や婚活のための行動を盛んにやっているときに、自分は「小説家になり

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          【コンプレックス女子たちの行進】第7話(最終話)ーなめくじ字女子 リョウコの場合ー

          第7話(最終話) なめくじ字女子 リョウコの場合先輩のハヅキに婚約報告したら、じゃあお祝いしようとリョウコをレストランに連れて行ってくれた。 ハヅキは最近妊娠したようで、そのお祝いもかねてふたりで会ったのだ。 先に結婚生活を進めているハヅキの話を聞くと、旦那さんのことがとても好きなんだなとわかるし、幸せそうで、ハヅキのように自分も幸せな結婚生活を築いていけたらいいなとリョウコは思った。 ハヅキと別れてから帰り道、文具屋さんに寄って、新しいペンを買った。 そのときに備えるペンな

          【コンプレックス女子たちの行進】第7話(最終話)ーなめくじ字女子 リョウコの場合ー

          【コンプレックス女子たちの行進】第6話ー散らかり女子 ハヅキの場合ー

          第6話 散らかり女子 ハヅキの場合「きょう、リョウコちゃんと会うんだっけ?」 朝ごはんを一緒に食べていて、夫が言った。 休日の朝。平日とは違い、遅い時間にのんびり起きて、ふたりともパジャマ姿でトーストをかじっている。 「そう。リョウコね、婚約したみたいで、ちょっといいレストランでランチなの」 「それはおめでたいね」 「そうなの。ちょっと私の体調が落ち着くまで会うの待ってもらってたんだけど、つわりも落ち着いたから会えるなって」 「ハヅキ、無理はしないようにね」 「うん、ありがと

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          【コンプレックス女子たちの行進】第5話ーワンナイト女子 サチコの場合ー

          第5話 ワンナイト女子 サチコの場合「サチコさんモテるでしょう?」 一緒にランチをしている同僚グループのひとりが、サチコに話を振った。 4人でランチをしており、ずっと他のメンバーの話を黙って聞いていただけだから、急に話が振られてサチコは驚いた。 「いやいや、そんなことないです」 「またまたぁ」 「サチコさんデートの目撃情報ちらほら入ってきますよ」 噂話好きな女子コミュニティは大変だ。いつの誰との逢瀬を目撃されたというのだろう? 「ほら、先週の金曜日、○○にいなかったですか? 

          【コンプレックス女子たちの行進】第5話ーワンナイト女子 サチコの場合ー

          【コンプレックス女子たちの行進】第4話ー自分探し中女子 メグミの場合ー

          第4話 自分探し中女子 メグミの場合「ごめんね、その日は別の予定があるんだ」 あてにしていた、ケイコに断られてからどうしようかなぁとメグミは悩む。 知り合ったD社の人に、飲み会しようよと言われていたのだ。 ケイコの都合がつかないのであれば、別の女の子を探さないと。 まあ、時間はあるし、いろいろ声をかけてみよう。 数週間前に、メグミは勤めていた会社を辞めた。 自分は、会社員に向いていないなあと思う。どうも、始業時間と終業時間が決められていて、その時間は会社のために、仕事するし

          【コンプレックス女子たちの行進】第4話ー自分探し中女子 メグミの場合ー

          【コンプレックス女子たちの行進】第3話ーワーカホリック女子 ケイコの場合ー

          第3話 ワーカホリック女子 ケイコの場合仕事が終わって、駅に向かう途中にケイコのスマホが鳴る。 この時間帯に電話かけてくるのは誰なのかは、もうなんとなくわかる。 画面に「メグミ」と表示されている。 やっぱりなとケイコは思いつつ、いつも自分の仕事が終わるタイミングを見計らって電話をかけてくるメグミの存在をありがたいも思う。 そして、だいたい、要件も予想がつく。 「あ、もしもし、ケイコ、今って電話大丈夫?」 「うん、いいよ。外を歩いているところだし」 「じゃあー、あのさー、今度の

          【コンプレックス女子たちの行進】第3話ーワーカホリック女子 ケイコの場合ー