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雨が止んで 風が吹いて【群青日和 #26】

【試合結果】
4/30(月) 中日ドラゴンズ
◯2-1
[勝]中川颯
[敗]小笠原
[S]森原

◇ ◇ ◇

4月3日、翌日の京セラドームで開催される阪神タイガース主催試合の先発投手として中川颯の名前が挙げられていた。
相手の予告先発は西勇輝。古巣オリックス・バファローズの本拠地とかつてそこに所属していた先輩と投げ合うだなんて、どういう巡り合わせなんだろうか。
ふとSNSを見ると、こんな声があった。

「オリの戦力外なのにここで投げたことない?そんなんが一軍で投げるん?」
「戦力外かき集めても意味ないで」

そう、これは彼が掴んだチャンスだし、意味があるかどうかはアンタが決めることじゃない。

結果としてその日の勝利投手にはならなかったものの、中川颯はベイスターズ投手陣の一員として確かな一歩を踏み出すことができた。

◇ ◇ ◇

それから、中継ぎ投手としてあらゆる場面での起用が続いた。
先発投手が5回以下で降りた後のロングリリーフ、5点リードの状況で勝ちパターンの投手を出すには惜しい8回・9回の場面など。
与えられた場面で、アウトを積み重ねていった。

勝利投手の権利が得られそうだったもののそのチャンスが雨の中に消えてしまった4月24日の試合後、中川颯が休みを挟んで3日間ベンチ入りを外れているのに気付いた。
これはもしや先発調整してるのでは?
6日後、「予告先発:中川颯」の文字で自分の予感が当たっていたことを知った。紛れもなく、ここまで出してきた結果が評価されての先発起用。
まっさらなマウンドで彼がどう腕を振ってくれるのか、楽しみで仕方がなかった。

◇ ◇ ◇

9回裏にクローザーとして森原が登板し、3つ目のアウトを取ったことが一球速報の画面に表示されたその瞬間、指先が痺れるような感覚を覚えるぐらいに心が震えた。

横浜市戸塚区出身で高校は桐光学園と、TVK(テレビ神奈川)が色めき立ちそうなくらい地元の子だということは以前から知っていた。

ベイスターズに入団が決まる前、戦力外の報せを聞いた日から「ハマっ子のアンダースロー投手、颯くんとベイスターズにご縁があったらいいな……」とひそかに思ってはいた。その彼が入団して、ついに一つ目の白星を掴む日がやってきた。
それがこんなに心の底からうれしいだなんて。

ああ良かった、本当に本当に、プロ初勝利おめでとう!

じつは小学生のときにベイスターズジュニアの試験に落ちていて、あのユニフォームで野球ができるんだと思ったら信じられなかったし、かつての夢が叶うんだって。誤解を恐れずに言えば、このチームで終われるのならば本望だって

記事文中より

颯くんは知らないかもしれないけれど、BAYSTORE HOMEで扱っているあなたの選手名タオル、今は完売していて入荷待ちなんです。
次のイベント試合、YOKOHAMA STAR⭐︎NIGHTの特別ユニフォームは予約時点でM・Lの両サイズが完売。
すごくない?ベイスターズファンは、ハマのサブマリンを応援したくて仕方がないんだよ。

このチームから、中川颯の第二章が始まる。
まだまだもっと大きな夢を叶えていこう。

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