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歌会たのしい

個人的な振り返りです。

2023年秋~今月まで、月1度、大森静佳さんが講師をされている短歌のワークショップに参加しました。長いようであっという間だった……! 毎回、歌会でいろいろな読みや意見が出るのがとても面白かったし、岡山までプチ旅行気分で移動するのも楽しかったです。新幹線を使えばもっと速いし快適なのだけど、節制のためにJR鈍行で頑張った。いつも行きはぎりぎり座席を確保できていたのに、最終日のときだけ運が悪く、2時間弱ずっと立つことに。関東生活のおかげか?それほどしんどくはなかったけれど、せっかくお供していたねむ樹を読むのは帰りの電車だけになっちゃった。だじゃれでもなんでもなく普通にめっちゃねむくなりましたが……

じつは歌歴のわりに、歌会の経験値があまりない。高校生のときはほぼ句会漬けだったし、京大短歌にも幽霊の「ゆ」の一画目くらいしか参加できていなかった。いまになって、もうちょっと参加していればよかったかも~と思っている。あと関東で暮らしていたときはSNSを全然みていなかったので、いろいろな場所で楽しそうな歌会がひらかれているのを最近になって知り(しかもだいたいおいしいごはんとお酒付き!)、うおおお行きたかったわよ、と激烈後悔ガールになりかけ……。が、あのときは短歌に割くこころの余裕がゼロだったので、たぶん知っていても行けなかったんだぞ、と正気を保っている。

歌会のいいところは、声で意見を出し合えるところはもちろん、人の歌を評する力を鍛えられるところだと思う。半年そこらで上達したのかはさておき、思ったことや感じたことを言葉に出して相手に伝えるという基本的な姿勢から、歌の魅力あるいは瑕についてどれだけ適切な言葉をあてられるか、というところまで脳を使うのが、とてもいいトレーニングになるなあと実感。できているかどうかは全く自信がないのですが。
あとはどれだけ簡潔に表現できるか、というところで、これがけっこう難しい。時間が無限であれば、好きなことを好きなだけ喋れるのだが、現実はそうもいかない。歌の良いところをめっちゃ語りたい、気になるところも丁寧に伝えたい、が走ってしまってついつい長々となっちゃうんだよな……。noteもそうじゃん。えっ、うわー!(自爆)

昨夜の恋愛短歌同好会のキャスで、西鎮さんの評にふかぶかと染みわたる良さを感じたのと、toron*さんが仰っていた、短歌が上手い人は評も上手い、という言葉が印象に残っている。たしかに!たしかに!とぶんぶん頷いた。短歌のキャスとかスペースって毎回名言うまれません? なにあれ?

評をする場がなければ投稿して終わり、公開して終わり、というぷつぷつ切れた感じになってしまう。そして、好きな歌に好きっていわないと、作者には届かない、という当たり前の事実……。SNSで名歌が流れていくスピードが速すぎて、ちゃんと留め置きたいものがいくつもあるんです。Xのいいねで精いっぱいなのをどうにかできないかな、と最近すこし考えています。

とりとめもない話になってしまった……。歌会における評の部分ってじつはすごく濃くて大事なんだな、とあらためて実感した半年間でした。自分の歌のアウトプットだけでなくて、人の歌のインプット→感想のアウトプットという脳の使い方。使える語彙をもっと増やしたいな、というのが当面の目標です。

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