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ものづくり【Pentacles 8】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

殺伐とした昨今ですが、自分の道を堂々と歩んでいる人を見ると
羨ましくも思います。

自分の力で、作り出せる目に見えるものがある人は
格好良く見えます。

映像を作ったり、アクセサリーを作ったり、企画開発を経て、「商品化」し
それを販売し生計を担っている人たち、いわゆる『手に職』があるように
見受けられて、憧れませんか?

先日、バリキャリのお客さまと見晴らしの良いレストランで、ランチミーティングをしました。

せっかく見晴らしが良い場所でしたが、『あえて』景色の見えないお席へ移動。
前日に予約をして窓際の席を確保したのですが、景色どころじゃなくなる
ミーティングの予定で、通路側の席変更を依頼しました。

その席で出たお話。

彼女は、少し前に世界を回ってきたのですが、そこで感じたのは
「消費経済の薄っぺらさと、伝統的な生活の豊かさの差」を身に染みて帰国したそうです。

確かにこのテーマはすでに色々なところで問題提起されていますよね?
あるものの中で自分で修理や手入れをして、長く愛用し続けることの大切さや
素晴らしさ。

そんなスローライフに憧れつつも、『そんなことやってる暇はない』みたいな
日々を過ごしているみなさんには、取り入れるのはなかなか難しいのが事実。

そう、丁寧で豊かな生活を言えるものは、手がかかり時間がかかるのです。
タイムイズマネーの時代はとっくに過ぎているのに、その習慣が全く取れない
現代の人たち。

電車も定時に来ない、マーケットもあるものしか買えない。
みんな暗くなったらお家に帰る。と、ほんの40年前は日本だってそうだったと
彼女の話を聞きながら、思い出します。

彼女は言います。
「やっぱりモノを作っている生活の方が、心が豊かなのよね。」

彼女は、国家有資格者で身体を壊すほど、バリバリと働いてきました。
案の定、体調を崩し、離脱。

「あの頃から考えれば、今の私は仕事をしていないの等しい。
(ちゃんと仕事していますが、仕事量が半分以下になっています)
でも、生きている実感がある。」

ものづくりをしながら生きていきたい、という彼女は、
何もいきなり作家さんになったわけではありません。

「ものづくりって、自分の食べる食事を丁寧に作ることだと思う」

その言葉を聞いて、Mahouもハッとしました。

【Pentacles8 やるたびに上手くなる】

確かにその通り!
ものづくりが上手くなって、家族や隣近所に振る舞うことで、そこに価値が生まれるのです。

最初の1行をすっかり飛ばして、いきなり他人にとって価値があるものづくりが
素晴らしい!みたいな錯覚に陥っていました。
みなさんもそうではありませんか?

そうだ!ものづくりがしたいなら、まずは自分の生活からだ。
それなら『今日から』始められる。

そう思うことができました。

昔は、毎年セーターを解いて、毛糸を洗って、また違うデザインで編み直す、みたいなことをやっていました。
自分の古着を、小さいサイズに縫い直して、かわいい刺繍をして子どもに着せていました。

作り置きの食材同様。まだまだ生活をあるべき姿に戻せそうです。
(もちろん子育て中やローン返済中の人はうまく現代のシステムを活用してね)

良きランチミーティングでした。
たまには、高層階からの見晴らしもいいですね。
次回は窓際でゆっくりお茶でも飲みましょう。

タロットMahou


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