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私の容姿コンプレックス分析

私には容姿コンプレックスがある。

自分のことが可愛いと思えないけど、だからといって容姿を磨く努力を一生懸命してるわけでもない。

なんで私はこんなに拗らせてしまったのかな…

下記の記事を書き終わってぼんやりと考えているとき、ふと思い浮かんだことがあるので、今日はそれについて綴ってみたいと思う。



私は記事の中で「容姿について考えたことがない人生だった」ということをちらりと書いていた。

たしかに社会人になるまで、「自分の」容姿についてはあまり気にしてこなかった。しかし、「容姿を磨くという行為自体」についてなら色々と思うことがあったな、と思い出した。

それは、ものすごくネガティブな思いだった。


昔の私は、容姿を磨く努力をしている人のことが嫌いで嫌いで仕方なかった。

その強く否定的な感情を抱くようになったのは、中学生時代。

小学生の時は、自分も周りの友達もあまりおしゃれに目覚めてなくて、みんな自然体で過ごしていた。それが中学生になった途端、男子の目を気にして色気付く女子が現れ、どんどん増えていった。私は、そんな女子たちが目障りで、見るたびにイライラしていたんだったな。

そういう女子に限って授業中に寝てたり、他の科目の宿題をやっていたり、真面目に受けていない。部活は頑張ってるふうを装いながら、適当に手を抜いたりもしている。休み時間にはトイレの鏡を独占して、前髪を直したり香水を付け直したりしてる。スカートを短くして、カッターシャツのボタンも多めに開けている。チャラい男子とよくつるんで、彼らの気を引くような行動を取っている。

そういう女子の生態は、あらゆる面で私と真反対だった。

私は部活も授業も真面目に受け、試験は学年トップを譲ったことがない。スカートの丈も長すぎず短すぎず、制服は着崩さずきっちり着る。男子とはある程度仲良く話すけど、あくまでも友達としてで、色目を使ったりはしない。

ただおそらく、真反対だからという理由だけで自動的に目の敵になるわけではないと思う。

なんであのときあんなに嫌いだったんだろう?と考えてみて、2つ思い当たるものがあった。

1つ目は、「外見より先に内面を磨くべきでしょ」という私なりの価値観。

外見ばかりにこだわり、勉強も部活も真面目に取り組まない女子のマインドが、当時の私にとってはなんだか浅はかに見えたんだと思う。

私は基本的に何事も真剣に、真面目に取り組みたいタイプだし、手を抜いてる人のことが嫌だった。いくら可愛くなったところで実際の内面が良くなければ、周りの人からの信頼を失うことになる。そのことに気づかないのかな?と、当時の私はすごく偉そうに、醒めた目で見ていた。

実際のところ、私は中高時代に話が合う友達がかなり少なくて、休み時間のおしゃべりはむしろ苦痛だったくらい。大きくなってからこの思い出を振り返ったとき、「マホちゃんは精神年齢が早めに大人になってたんじゃない?」と言われることもあり、たしかに、外見よりも内面が大事と考えていたあたり、周りの子たちより少し大人びていたのかもしれなかった。

話は戻って、理由の2つ目は、「母のように自立した女性にならなければならない。男に頼るなんて論外」という私なりの女性像。

私の家庭では、両親が不仲だったことで父はほとんど娘の教育に関わらず、上京するまでの私は父とほぼ会話したことがなかった。

そんな中で、娘の教育を一手に担ったのが母だった。

母は、重い荷物も自分で持つし、娘を叱る役目も褒める役目も全部自分でやってたし、しっかりしてるので提出物の期限とかにもうるさい。父のことが好きじゃなかった分、私は母のことを尊敬していたし、母のように、男に頼らないでもちゃんと子育てができる自立したかっこいい女性になりたい、といつしか思うようになっていた。

そんな女性像を掲げていたからこそ、中学校の女子たちが男子の気を引くための言動をするのは自分のポリシーに反していて、気分が良くなかったんだろうな。

これらの2つの理由を振り返ってみて、私は「○○すべき」「○○じゃないとダメ」というかなり固い観念に縛られて生きていたんだなと気づいた。

これからは、そんなものから自由になって、何かを否定する反動で別のものを目指すのではなく、ただ自分の心に従う生き方をしたくなった。そして、これまで容姿コンプレックスを抱いていた自分に、こう声をかけてあげたい。


内面を磨くのが先というのはその通りだし、私は十分内面を磨いてきたから、もう外見を磨こうとしても誰も文句言わないよ。

大人になるにつれて、色んな人に出会って、男性に限らず誰か他の人に頼るのもいいなって思うようになってきたね。

男性にも素直に甘えて頼っていいし、実際、最近結婚した夫にはうまく甘えられてるよね。その調子で、無理に強くあろうとせず自然体で生きられたら、人生はもっと楽になると思うよ。


今回の振り返りを通して、自分の容姿に素直に向き合い、愛することができない背景を探ることができて、今はかなりすっきりした気持ちでいられる。

鏡の中の自分を見つめることが怖くなくなったし、メイクもファッションも、これからもっと楽しめる気がする。

昨日よりも今日、今日よりも明日さらに可愛くなっている自分を、今度こそ素直に目指すことができるはずだ。

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