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荒ぶる風に吹かれまくったB'z35周年ツアー観戦記③

B'zのデビュー35周年ツアーの振り返りも今回でラストです。↓の続きです。

8月下旬から始まったドーム・スタジアム編。僕が最初に参加したのは9月2日の日産スタジアムでした。

9月2日、日産スタジアムライブ

すでに行われた味の素スタジアム、札幌ドームのネタバレを避けるため、SNSのトレンドに上がってくるB'zに関するあらゆるワードに「興味がない」というウソをつき、非表示にする毎日。それがついに終わりを迎えました。

ファンクラブの会報で松本さんが「ドーム・スタジアムではオープニングから違う」と話していたのでドキドキしていたら、歴代のジャケット・ロゴ・アーティスト写真・セットがこれでもかとコラージュされた最高のオープニングVTR。僕は目に映るものにいちいち「NEW LOVE!」「Don't Leave Me!」「アラクレ!」と、一人イントロクイズをしてるかのようにおおはしゃぎでした。

そこから聴こえるピアノの音で会場がどよめきます。1曲目は『LOVE PHANTOM』です。1曲目予想は色々していましたが「そうか、この手があったか!」という謎のやられた感を感じつつ、拳を振り上げます。

野外で聴く『イチブトゼンブ』のバラードバージョンは至福の時間でした。稲葉さんの豊潤な歌声が少し涼しくなった風とともに耳に届きます。

スタジアム編になり、アリーナから演出の変更も多々ありました。

『もう一度キスしたかった』でビジョンに映ったビル群に加え、照明のタワーもビル群に見立てた演出は鳥肌ものでした。この歌は都会の恋だったのですね…(今更)。

『Calling』では稲葉さんがマイクを通さずにスタンドの一番後ろまで肉声を響かせます。びっくりしました。肉声ロングシャウトの途中に歓声が上がるのがどうしても苦手なのですが…個人差ですかね。

『LADY NAVIGATION』では特大のパボットが登場。B'zのライブで時折感じる「ど、どういう意味かはわからないがすごい!」というやつでした。過去にはレーシングカー爆発、巨大ブラ、大量のジュース缶ぶちまけなど、物量で圧倒する演出もB'zライブのお楽しみのひとつだと思っています。

バーのセットで繰り広げられた『BIG』もめちゃくちゃよかったです(もう1曲くらいあのセットでやってくれてもよかったんですが…)。

そして『JAP THE RIPPER』が2023年に聴けるなんて!松本さんのギターもうなりまくり。もう悔いの残らないように全力の「NANANA…」を叫びました。

『YES YES YES』で稲葉さんが走りながら歌ってスタジアムを一周するのもしびれました。というかすごすぎてちょっと笑っちゃいました。こちらはライブが始まって1時間半、立ってるだけで疲れてきてるのに…笑。いつまでも「LIVE-GYM」を体現する稲葉さんに尊敬がとまりません。

『BAD COMMUNICATION』では消防法大丈夫ですか?と心配してしまうほど巨大な火柱と火の玉が吹き上がりました。『兵、走る』では花火がどっかんどっかん。もう見せ場だらけです。

『STARS』で客席が星屑のように煌めいたスマホライト演出も感動的でした。とにかくPleasureらしいド派手な演出と、珍しいレア曲満載のセットリストに大満足の2時間半。

ちなみに『推しといつまでも』からお花も出させてもらいました。うちの会社の祝い花はちょっと変わったデザインをしています。

どうも『SING2』で稲葉さんが演じたクレイに見えた人もいるみたいなのですが、あれは弊社のキャラクター”らいよんチャン”なんです。以後、お見知りおきを…。

そして福岡・PayPayドームでのセット撤去中に事故が起こり、波乱のツアーは最後の地・大阪へとなだれ込んでいきます。

9月21&24日、ヤンマースタジアム長居ライブ

僕は9月21日と千秋楽の24日に参加できたのですが、稲葉さん曰く「嵐のデビュー記念日」となった21日の出来事をまとめたのがこちら↓です。

セットリストの変更はあったものの、素晴らしいライブとなった21日。しかしその2日後のライブで稲葉さんが足を怪我してしまいます。

迎えた千秋楽。SNSで稲葉さんの怪我を知った僕は、これまでとは違うドキドキで会場に向かいました。

すると開演前、ビジョンに稲葉さんからのメッセージが流れました。そこには

「怪我をしてしまっていつものように動けませんが、やる気は満々です!」

的な文言が。少し安心しましたが、どれくらい動けないんだろう?前川清さんのような直立不動スタイルもあるのか?と色々頭をめぐります。

いよいよ開演。稲葉さんは階段からステージに上がるときにひょこっと飛んだように見えましたが、そこからはいつも通りです。さすがにイントロでのダッシュはありませんでしたが、バンドの演奏に合わせて体を揺らし、ステップを踏み、客席をあおります。なんて人なんでしょう。

足の怪我を考慮して『YES YES YES』ではダッシュではなく、人力トロッコでスタジアムを一周。アイドルのライブではよく見る光景ですが、B'zでは初めてのはずです。おそらく世界最高齢のトロッコ乗りになったのではないでしょうか。

そしてそんな時でもどっしりと構えた松本さんの圧倒的な安心感。これがリーダーたる所以でしょうか。

だからこそライブのオーラス、ステージ中央で松本さんが稲葉さんをグッと抱き寄せた時は涙が止まりませんでした。「よくやったな!」と言っているように見えました(全然違うことを言ってたかもしれませんが)。

ツアーが終わって…

Pleasureらしいヒット曲はもちろん、レア曲や新曲も盛り込んだセットリストは、栄光の日々を懐かしむだけではなく、これからのB'zにますます期待してしまう内容でした。

個人的にもヘビーな時期だったのですが、ライブに参加するごとに力をもらい、千秋楽が終わった時に「もうちょっとだけ頑張ってみるか」と前を向けたのは、本当に2人のおかげです。

『推しといつまでも』で麒麟の川島さんが「B'zファンはいつも心配してるの?」と話していましたが、まさにそれを体現するような3か月でした。でも、それはまるでリアルな人生のようで、ますますバンドとファンの絆を強くしたのではないでしょうか。

ツアーが終わったあと「B'zロス」という言葉がSNSでトレンド入りしていましたが、僕も実際そうでした。次のライブやリリースのお知らせがあれば嬉しいなとは思います。

ただ、あれだけのライブを全身全霊で3か月間もやり切ってくれたのだから、またいつか来る再会の時まで、あの時の快楽と興奮を胸に宿しながら生きていこうと、ロスさえも満喫して生きていこうと、と思い直しました。

そんなわけで3回にわたって長々と振り返ったツアー観戦記もこれでおしまいです。バンドやスタッフ、ファンの皆さん…本当にお疲れさまでした!

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