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とーます模話 小説作品集

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自分の中の煙を吐き出し、取り出してみてみる。そして、それがどんなものであるかを確かめたい。いつの日か、何もかもありのままで自分を受け入れる時がくると信じたい。
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小心地滑日記〈しょうしんじすべりにっき〉 香港旅行編 ~46歳からの海外旅行~【現…

引っ越しのときに、捨ててしまったと思っていたはずの、 「香港旅行」の日記の下書きというか…

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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1〈終〉~初めてのステージに…

やっちまった…。 ユキオは、速弾きのリフが成功したと思ったとたんになぜか意識が飛んだ。 …

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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

司会進行の女子に呼ばれてユキオはステージに向かった。 リハーサルなしのため、素早くアンプ…

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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

Fたちのバンドのオリジナル曲が始まった。 イカ天に出ようぜ 下北沢に住んで 国分寺の古着屋…

とーます模話
2週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

「S、なんでひとり?」 「精神統一?イメトレって感じすかね…」 「おまえ、緊張しないのか?…

とーます模話
2週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

ユキオはFに引っ張られるようにして客席のいちばん後ろに行った。 ステージに出るメンバーが…

とーます模話
2週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立ってみよう⑬【人生初ステージ3】~」

パーティが始まった。 ユキオは楽屋にとどまっていた。 始まる前には、SやK、Dたちもやってきて、緊張のせいなのか…やたら饒舌だったり、ビッグマウスだったり、はったりめいた言動でうるさかった。 さすがにユキオは25歳をこえていたこともあり、 そんなふうには振る舞わなかったものの… やはり、ステージの前の雰囲気にのまれていたといってよい。 チューニングを繰り返し、使用するピックをカラーテープを使ってピックガードに取り付けたり、イメージトレーニングをしたりしていたが、 パー

【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

楽屋は静かでよかった。 WくんもYくんも性格がよく、ギターを見せてもらったり、ユキオのギタ…

とーます模話
2週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

桜台という駅近くにあるライブハウスに向かう。 今日は人生初のロックバンドでのステージだ。…

とーます模話
3週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

「S、じゃあ、最初から4曲通しでもう一度ね」 「コグレさん、またですか?」 「あと、1時間し…

とーます模話
3週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

バンド内の軋轢とフラストレーションによる緊張でスタジオはひりひりしていた。 Fがいきなり…

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3週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

いよいよ明日がライブの日だ。 今夜、Sの住む街のスタジオでバンド練習がある。 Sが夕刊配達…

とーます模話
3週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

Sが戻ってきた。 また通しで練習していた1曲目「カモンエブリバディ」だった。 止めるのが嫌…

とーます模話
3週間前
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【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立ってみよう⑥【ヒデキ師匠登場②】~」

「ユキオ、コーヒー飲むか?」 ヒデキはネルドリップで出してくれる。 それが喫茶店よりうまい。 ヒデキは喫茶店でも成功するだろうと確信した。 「うまいっすね。何をやってもいいのつくるよね。ヒデキさんは」 「ユキオ、そういうけど、コグレの血筋だからわかると思うがさ…この職人気質というよりは事務員気質がパラノイア的にくるったように入り込むってのか…いやんなるよな。こんな性分が」 わからないこともないが、ヒデキのお父さん、ユキオのおじさんやうちのおやじ、じいさんのコレクター