【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立ってみよう⑫【人生初ステージ2】~」
楽屋は静かでよかった。
WくんもYくんも性格がよく、ギターを見せてもらったり、ユキオのギターを見せたりした。
絵にかいたようなバンドの青春の思い出になりそうなたのしい時間だった。
Fがやってきた。
また握手を求めてきたので、断った。
一言いってやりたかったので、控えめに言った。
「調子よすぎるだろ。2回しか練習に来なかったくせに」
「相変わらずきびしいっすね…これ、パーティのプログラムなんで、どうぞ」
「おまえがつくったの?」
「ええ、コピーとかアイデアはおれです」