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ボクも映画を観ずにアカデミー賞を予想する

2022年3月25日
ノミネート作の10本中2本(「DUNE」と「ドライブマイカー」)しか観ていないけど、来週のアカデミー賞作品賞予想をしてみます。

まずは消去法からです。「DUNE」は無いでしょう。技術的には凄い映画でしたが、作品として完結していません。設定を説明するだけでした。取って付けたようなナイフバトルを最後のカタルシスとしたところなんて、いわゆる「映画」になっていませんでした。(ボクの「DUNE」評

「ドライブマイカー」も無いでしょう。一昨年が黄色でしたから。まだ黄色のターンは早い。ポリコレ的にマズい表現ですが、黄色が黄色と表現するのは問題無いでしょう。(ボクの「ドライブマイカー」評

となると、今回のノミネートで黒(おっと、これは問題です)は、「ドリームプラン」だけです。直近の黒は2018年ですから、ターンとして早くない。
しかし、現在の社会情勢トレンドがこの作品の周辺にありません。しかも、なんだか明るそうな映画です。何かをアカデミー賞から発信したいと考えて投票する人が選ぶとは思えないです。

となると、政治的対立や戦争に翻弄される映画が有利です。「ベルファスト」に票が集まりそうです。しかし、ちょっと何だか違う感じがします。

そろそろ障害者枠が来そうなターンです。直近は2017年「シェイプ・オブ・ウォーター」です。
ハリウッドは昔から障害者系映画が大好きです。10年に2本は作品賞を取ります。
「フォレスト・ガンプ」が代表です。「レインマン」のシングルパターン+「ガープの世界」的波乱人生+アメリカ近代史味付けという盤石体制があり、見事に作品賞を取りました。あの年は「ショーシャンクの空に」が候補にあったのに。
あからさまに取りに行って、見事に取ったパターンでした。
「ショーシャンク」のほうが、後年の評価では名作扱いされていることから考えると、その年の雰囲気というものが影響するのでしょう。
「レインマン」からの障害者枠が6年間も空白だったことも幸いしました。
この6年間では、障害者系の「マイレフトフット」「レナードの朝」などがノミネートされましたが、映画としての華が少し弱かったのか取れてません。

そう言えばこの頃、有名俳優たちがこぞって障害者や異常者をやりたがりました。そんな役を演じると一皮むけた感もあるからでしょう。今でもやりたがりますか。

ということで聴覚障害を扱った「CODA」が来そうです。

「パワーオブザドッグ」は巨額資産を背景に、まさしく娯楽作品としての力強い雰囲気があります。しかし社会情勢的に、パワーのあるものに勝たせたくないという気持ちが勝ちそうです。

投票権のある人って数千人いて、それぞれが順位をつけるらしいとのこと。つまり1位だけを投票せず、10位までを投票するのだとか。となると、2位3位を拾い集められる無難な作品になるはずです。賛否両論別れているような「ドントルックアップ」は不利になります。「パワーオブザドッグ」も1位が多くても、上位をコンスタントに取れるかどうか怪しいです。

とは言え、際立った個性がありそうなのは「パワーオブザドッグ」だけみたいです。他はホンワカした感じがします。ホンワカ系は票が分散するかもしれない。

という訳で、観ずに予想した結果は以下です。
本命:「CODA」
対抗:「ベルファスト」
穴:「パワーオブザドッグ」

え。普通の予想でしたか。じゃあ、1位の「CODA」1点買いとします。対抗と穴が来ても、いっさい自慢はしません。

外したら、この記事はお蔵入りにするとしよう。
何かとずるいな。それではまた。 

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