初老老介護の泣き言

(3週間ぶりなのに、感情ダダ漏れ、泣き言だけの回です)

うえーん。
しんどいよー。

転院した内科の先生曰く、
「はっきり言って大変です。重度の認知症です」

毎朝毎朝、母は、
「アンタ、なんでここにおるん?」「仕事は?」と聞いてくる。
30分ほど買い物で家を出て帰ってくると、
「あら。来てくれたん。休みやのにありがとう」と言われる。

初日の夜、母と襖一枚となりの部屋に寝たところ、7回トイレに起き、寝言もひどく、ほとんど眠れず。
次の日、寝る前の薬(睡眠薬)の存在に気づいて、ひとしきり後悔する。
6年間お世話になった施設からは大きな紙袋を渡されただけで、薬の詳しい説明を聞けていなかった。すべてを確認するべきだった。
ちなみに睡眠薬は、例の歌舞伎役者の事件で問題になったものと同じだった。

施設からは「オムツ要らずでシモのほうはしっかりしてますよ」と言われていたけど、3日目にウンチ粗相の洗礼を浴びる。
ああ。これが介護なんだ。

そして何と言っても無限ループの同じ話地獄。
分かってはいたけど、ボクにとっては穏やかに聞けない話(問題のある親戚を更生させたという完全な作り話)が最近のお気に入りなのか、毎日毎日朝昼晩に無限ループを仕掛けてくる。
そのことは考えたくもないので、聞き続けるのは余計に忍耐を要してしまう。
母にとっても心配な事案だからこそ、無意識に作話してしまうのかもしれない。
ひどい時は40分も話し続けることがある。

そして古くて不必要に大きく、夥しく物があふれかえり、埃まみれの家地獄。
築60年超、9LDKKトイレ3、この6年間は80すぎ男(父、そして叔父)の1人暮らしで荒れ放題。
そこに2人暮らしが始まる訳だ(住んでもらってた叔父は独りが良いと出て行った)。

食器棚はなぜか5つあり、それぞれにみっしり食器が詰まっている。
おそらく100人の宴会が可能と思われる。
食後のコーヒーもソーサー付きで出せそうだ。
座布団と椅子は100人分に少し足りないかもだけど。
実際に30人超の宴会は何度もおこなわれた。
布団ベッドも30人分以上あるかも。
ここは旅館なのか。

とにかく物が多すぎる。
各10部屋にタンスがあり、押し入れがあり、入りきれなかった衣装ケースがある。
そこに無秩序に布団や衣類や小物が入っている。
未使用らしきもの、買ったものの使わなかったタグ付きの物も無数にある。
無用で場所を取るだけの置物もやたらある。干支の置物はおそらく12種すべてある。亥は2体あった。
額縁で飾られた絵、賞状も数十あり各所に飾られている。
掃除用品も無数にあった。ゴム手袋が20組ほど。
床用ワックスが未使用で何本もある。多くは畳の部屋で、フローリングにはたいがい絨毯が敷いてあるのに。
体重計が4つあった。
外に出ると無数の植木鉢、脚立が4つ、高枝切りバサミが3本ある。
もちろん両手で使うような枝切りバサミも数本ある。
ここは植木屋なのか。

防虫グッズもたくさんある。庭(ほぼ森になりつつある)があると虫に悩まされるのか。
そういや玄関にアリが行軍していた。
Gはまだ3個体しか見つけていないけど、ムカデが居間を元気に走っていた。
先月までは蚊もめったにいないマンション暮らしだったのに。
防ダニスプレーが特に多い。
これからダニと戦うことになるのか。

挙げればキリがない。
一事が万事なのだけど、一事を挙げずにいられない。

これほど物が多いのは、祖母と父が買い物好きで、母が物を捨てられない性格だったせいだろう。あるいは買ったことをそれぞれが忘れていたのか。
いや、違う。
ここに住んだ祖父母、父母、ボク、弟、叔父叔母、従弟妹、15人全員の責任だろう。

とにかく鬼のように物がある上に、ボクの引越しと母の引越しと叔父の引越しが同時にあったので、もう何がどこにあって何がどこにいったのやら混乱の極み、カオスが続いている。
ミニマリスト指向のボクにとって、かなりストレスフルだった。

そんな中、母の血糖値の管理、インスリン注射、炊事、洗濯、転院先(内科、整形外科、眼科、皮膚科、歯科)での診察付き添い、デイサービス先の決定、母の運動や脳トレの実施などなど、なかなかの量のオペレーションがあって目まぐるしい。

なのでnoteへ記事を投稿することはおろか、フォロイーの方々の記事を読むことすらできない。
ましてやリリースしたアプリプログラムの修正のような集中力の必要な作業なんてもっての他だ。
いっぱい直したいところがあるのに。

先日初回のデイサービスへ母を預けた後のこと。
久しぶりに7時間ほどの自由時間を得て、よし、サウナに行こう、サウナでととのうんだと思って、いつも行っていたサウナへ向かった。
電車バスを乗り継いで1時間もかからない場所にあるので、ゆっくりできるはずだった。
しかし、電車に乗っている時に不安になってきた。
スタッフさんに預けた着替え、タオル、血糖値測定セット、インスリン注射セット、すべて揃っているだろうか。
何度も確認したはずなのに不安にさいなまれた。
サウナに入ってしまうと、電話があっても出ることができない。
このままサウナへ行っても、おそらく不安を抱えたままになるだろう。

そんなこんなを考えながらサウナの近くまで来たのだけど、結局引き返してしまった。
こんなことはめったにないのに。
普段は肚が坐っていて、楽天的で、こんな神経症的な不安に押し潰されるようなことなんてなかったのに。
いやはや、自分にも繊細な部分があるんだなあ。

まあ、そんなこんなの毎日です。
でも、今ここにこうやって記事を書けているということは、もう大丈夫ってことなのです。
ただ泣き言というか、愚痴というか、弱音というか、いろいろと吐き出したかっただけなのでした。

どんな感じで復活していったか、また書きたいと思います。

この間、一部のフォロイーの方々が唐突に過去の記事にスキをくれました。自意識過剰かもしれないけど、ボクのnote活動が途絶えていることを心配されているんだと感じて、大変嬉しく思いました。
それも励みになりました。
どうもありがとう!
やっぱり自意識過剰かな。

こんな感じなので、ボクは大丈夫です!
ただ、まだ人の記事はじっくり読めないかもしれません。

長い長い近況報告でした。それではまた。


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