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バラバラにVARYしようという話

ばらつく、ばらつき

エンジニアであるボクにとって、これらの言葉は品質に関わる用語です。
値が一定しない時に使います。
データがばらつく。
辞書を引くと、乱れ散らばる有り様、大粒の雨が降るとありました。
古語で近い言葉を調べると、はらめく、はらはらと、などがあり、どちらも散る音を表しているようです。となると「葉」が関係するのか。
関西弁で、バラといえば、個別という意味なのですが関係あるのかな。
いやそれは、バラバラが先のような気がする。
まさか、薔薇?

いずれにせよ、ネガティブな印象があります。
ばらつくより、ばらつかない方、不ぞろいより、そろっている方が良さそうです。
品質の世界では、ばらつきは小さい方が良いのです。ばらつきは無いに越したことはありません。

ばらつくを英語にすると、vary、です。
バリエーションのバリーですね。
varyを再度、日本語へ翻訳すると、変化する、という言葉があります。
英語のばらつくには変化するという意味を含んでいるのです。しかし日本語の「ばらつく」という言葉には、変化するというニュアンスは薄い感触です。

変化するという言葉は動詞、動的ですね。
ばらつくは動詞ではあるものの、動的な意味よりも状態を表す形容詞的な語感があります。
「変化する」を動的に表すのではなくて、状態として表そうとすると、「変わっている」「変だ」という言葉を使うでしょう。

あの人、変わっている。
個性的で良いニュアンスよりも、ネガティブな意味の方が使われやすいでしょう。
最近は良いニュアンスでも使われるようになってきた気はします。
ボク自身は天邪鬼なので、変わっていると言われると気持ちいいですね。
そう言えば天邪鬼について書きました(天邪鬼のバタフライ効果)。

日本においては、ばらつくこと、変わっていることがネガティブに捉えられやすいようです。
一方で「バリエーションが豊富」という言い方をすると、ポジティブな印象に変わります。似た言葉に多様性があり、これもポジティブというか、追求するべき価値観となっているようです。

また我田引水のようですが、以前に人の多様性や、生物多様性も大事だけど、自分自身の心の多様性も拡げていきたいという記事を書きました(心にたくさんの裏垢を)。

つらつら書いていて、ようやく気づきました。
最近少し自分を見失っている気がしていて、以前のように記事が書けなくなっていたのです。
3記事連続でボツにしています。
ふてくされて人の記事も読めなくなっていました。
アプリの詳細を考えていても、誰かが作っていそうなアイデアしか出てきません。
なので記事のゴールを見据えないまま書いてみて、何が自分の中から出てくるのだろうかと試してみたのです。
久しぶりに「言葉」に関することから書こうとしたら、天邪鬼が出てきて、心の多様性が出てきました。

おそらく今は、自分の中の多様性が失われつつあるのです。
手垢のついた表現をすれば、マンネリになっている感じです。
考え方とか行動パターンが一定になっている。
変化しなければ。
自分自身をばらつかせなければ。

いかん!
笑いなし、オチなしで終わりそうだ。
自分に課した三原則を破りそうになっている。
というかボツにした記事よりも、さらにつまらない内容になっている。
ま。それも変化の一環だということで。
原則やルールなんて破るためにあるんだ。
うし。今年はそんな感じで。
それではまた。で終わるのも何だか変わりばえしないよなあ。
まだしばらく悶々としそうだ。


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