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此の世に遺したい、光④(支え合い)

朝。
いつものように歯磨き粉を手に取って、ふと考えた。
「歯磨き粉って、何でできているんだろう?」と。

今まで注意を払っていなかった、チューブの裏面を見てみる。
そこにちゃんと、内容成分が書いてあることを今更ながら知った。

"Ingredients: Vegetable glycerin (from vegetable oils), xylitol, water (aqua), hydrated silica, calcium carbonate, lauryl glucoside (from coconut oil), sodium cocoyl glutamate (&) disodium cocoyl glutamate (from amino acids and vegetable oil), stevia rebaudiana (stevia) extract, flavor (from essential oils and botanicals), potassium sorbate, menthol (from peppermint leaves), chondrus crispus (carrageenan), xanthan gum, sodium chloride (sea salt), thymol (from thyme leaf oil), azadirachta indica (neem) leaf extract, punica granatum (pomegranate) fruit extract, terminalia chebula (chebulic myrobalan) fruit extract, terminalia bellerica (belleric myrobalan) fruit extract, phyllanthus emblica (amla) fruit extract, embelia ribes (vidanga) fruit extract, acacia arabica (Indian gum arabic tree) bark extract."

Σ (゚ω゚;)
歯ブラシにちょこっとのせる、この白いもの。
こんなにたくさんの物でできていたとは。
驚いた。

材料を、方々から揃えるだけでも、自分一人ではできない。
植物性由来のものは、その植物がどのような形状のものか、
どこに生えているか、どの部分を使えばいいかもわからないし。
材料を集められたとしても、歯を磨くに足りるものを作るには、
どうしたらいいかも手探りになるだろう。

次々、色々なことが気になりだした。
水を出そうとすると、蛇口が目に入る。
この蛇口も、自分一人で作ることができないことに気づく。
そこから、澄んだ水が出てくるのは、当たり前でない。
誰かが水を貯水してくれて、その水をきれいな状態にして。
私の家へ配水してくれているから、使うことができる。
さらに、使った水を流し、海に流せるようにしてくれる存在があるのだ。

たった今から、自然の中で。
あなたは、何も持たず生活できるだろうか。生きていけるだろうか。
少なくとも、私はできない。
こんな私が一通り生活できるのは、たくさんの人達がしてくれたことに、
この星からの恵みに支えられているからだ。
朝起きてから、身の回りのことをするだけでも、食事をとるだけでも、
仕事をするだけでも。
”あたりまえ”だと思うことは、あたりまえではない。

何かを手に取るたびに、誰かからの厚意と恵みを感じる。
なんと、有難いことだろう。

一瞬先に、私が死ぬならば。
この感謝を、光を遺したい。
ありがとう


ありがとうございます! あなた様からのお気持ちに、とても嬉しいです。 いただきました厚意は、教育機関、医療機関、動物シェルターなどの 運営資金へ寄付することで、活かしたいと思います。