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出かけてきたよ⑧(神戸①)

(この夏の里帰りの思い出を綴っています)

今年の里帰りは、母国方々を旅していた。
この神戸にいた日。
実は、四国に出かけようと画策していた。

「四国のガイドブックはあるかな?」と、書店に立ち寄る。
ずらっと、国内全てのエリアのものは揃っているのに、
なぜか、”四国巡り版”だけが無い。

ネットで調べていると、四国を公共交通機関だけで周遊するのは
時間と手間がかかるという情報ばかりを、なぜか目にする。
「いや、いいもん。とにかく行くから・・・」(←ここ、小さい字)
そう呟きつつ、心が静まってしまう。

「今回は四国、行かなくていいんじゃない?」のサインは続いた。
でも、私は出かけたい気でいっぱい🌋。それらをスルーしようとした。

ついに、どうしても故郷にいないといけない理由が生じる。
観念して、広島から大人しく、一旦実家に帰る予定に変更した。
同時に、不思議な安心感が広がった。
そうだ。このプランが最善になるんだ、きっと。

ほぼ、同じ時期。
尊敬しているEmikoさんからご連絡をいただいた。

なんと、この日の前後、京阪神を訪れるとのこと。
お会いしましょう、と声をかけてくださった。
ようやく、ピンときた私。
そうか、Emikoさんをお迎えするため、私は故郷にいるようになったんだ。

早速、観光プランをいくつも考えて、EmikoさんにDMした。
時間がある時は、どこにお連れしようかと考えた。
「ウェルカムドリンクは、茜屋がいいかな☕。
残念、フロインドリーブはお休みだ、この日。
異人館は??・・・北野のスタバでも、いいかしら。
ルートから考えて、神戸の絶景プレゼントは、
ミッチー(神戸北野天満神社)とこからがいいかな。
居留地だったら、15(TOOTH TOOTH maison 15th)。
アフターは・・・・」

Emikoさんを三宮駅で、出迎える。
暑い夏日がつづいていたが、この日は涼やか。
太陽も雲にお隠れ状態で、快適な街歩きができそうな天候だった。

まず、神戸生まれの老舗珈琲処へ。
ちゃんと、ネットで調べていたのに。なぜか「本日休業」。
あたふたと、もう一つの候補へ。

中山手店が、おすすめ。
でも、その後の順路も考え、駅前店へ。

溌剌とされたEmikoさんと話しながら、ふと気がついた。
ここは、地方に住んでいた親族を、
神戸観光に連れていく際の出発点だったな、と。
ここで「作戦会議」をしてから、目的地に出発するのだ。
とはいえ、作戦通りに最初に決めた目的地に行くことなんて
滅多になかったので、あまり意味のない「作戦会議」だったかも。

駅近い、便利なところにあるのだが、
「神戸おのぼりさん」を連れていない時は、なぜか利用していなかった。
「久しぶりの『にしむら』~☕」と、コーヒーを楽しんだ。

北野坂を歩きながら、Emikoさんに神戸のことを色々話す。
私にとって、異人館がある「北野」は、家族と過ごした思い出が多い。
幼い時から遠くに暮らすようになるまで、家族と食事に出かけたり、
地方から親族が来たら街歩きをする、そんな場所だ。

異人館を観たいな、というEmikoさんに、ご一緒した。
お蔭で、ン十年ぶりに「風見鶏の館」こと旧トーマス邸へ。
ドアを開けてびっくりした。
いつもは観光客だらけの邸内には、どなたもいない。
屋敷の中の調度が、鮮明に視界に入って来る。
貸し切り状態でゆったりと、見学することができた。
こんなことは、私も初めての経験だった。

次に、神戸の眺望をみていただこうと、神戸北野天満神社へ。
「!!!!!」
閉門していた・・・・・・。

「いや~、こんなこと、初めてですよ。
ご挨拶にうかがったら、『また今度ね✨』されたのは~」

神戸のきれいなところを見せられなかったことは残念だったが、
その日の街歩きは、Emikoさんと過ごすこと。
それが満喫できる時間が、嬉しい。
おしゃべりを楽しみながら、南京町まで歩いた。


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