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いくら貯金できる?生活保護ひとり暮らしの生活費について【東京都23区】

ここでは生活保護の支給額や、実際の生活費について掲載しています。

個人の体験談や、ネットで調べた情報をもとに記事を制作しておりますのでご了承お願いいたします。

僕は都内で生活保護を受けてから1年も経っていない初級者です。間違っている情報や、計算が甘い部分がありましたらコメントよろしくお願いします。

国は生活保護 ≒ 最低限度の生活だと思っている

生活保護の支給額について、巷では賛否両論の声があります。

「生活保護は高すぎる!」という人もいれば、「生活保護だけじゃ足りない!」と主張する人もいますよね。

生活保護について皆さんそれぞれの意見があるかと思います。日本には言論の自由がありますので、どんな意見をもっていようともそれは個人の意見として存在を認められるべきだと思います。

……しかし、生活保護について国はどのように解釈しているのでしょうか?

当たり前ですが、生活保護というのは国が保障している制度です。国がどのような目的をもって生活保護を定めているかを調べれば、見識を深めることができるでしょう。


日本国憲法には、憲法25条というものがあります。

日本国憲法(昭和二十一年憲法)第25条

第1項
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

第2項
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上 及び増進に努めなければならない。

引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000003xfq-img/2r98520000003z9o.pdf
(厚生労働省 - 日本国憲法第25条第1項)

加えて、生活保護法にはこのような内容があります。

①生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)
(この法律の目的)
第一条
この法律は、日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。

引用元:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000003xfq-img/2r98520000003z9o.pdf
(厚生労働省 - 日本国憲法第25条第1項)

要約すると「すべての国民は最低限度の生活をする権利があるよ!生活保護は最低限度の生活を保障するための制度だよ!」ということです。

つまり国は「最低限度の生活  ≒ 生活保護」だと思っていると解釈してもいいでしょう。


そうなると国が定める最低限度の生活……生活保護を利用した生活というのは具体的にどのようなものなのか気になりますよね?

そこで今回は生活保護の生活について、僕の体験談やネットの情報を交えて解説していきます。

毎月の生活費(固定費)はいくらくらい?

生活保護を利用した、東京都23区ひとり暮らしでの生活費は大体これくらいになります。
(あくまで目安です)

家賃:0円
水道代:0円 ※月10㎥まで減免
電気代:3,000~10,000円
ガス代:3,000~5,000円 ※都市ガスなら1,000円前後
携帯代:1,000円
ネット代:0~5,000円

家賃に関しては住宅扶助があるので、東京都23区なら月53,700円までの家賃が免除されます。「管理費・共益費は含まれない」という情報もありますが、実際には管理費・共益費を家賃として計算してくれます。

なのでお部屋探しをする際は、家賃・管理費・共益費の合計が月53,700円以内の物件を選んだほうがいいです。

加えて東京都であれば水道料金も毎月10㎥までなら減免することができます。ひとり暮らしで節水シャワーヘッドを使っていれば、ぎりぎり0円で済ませられる範囲かと思います。

電気料金はエアコンを全く使わなければ3000円を下回るレベルですね。エアコン代は、部屋の広さとエアコンの性能でかなり変わってきますので、具体的な金額は提示しづらそうです。
(そもそも僕が生活保護を受けてから、夏と冬を経験していないのでわかりません……)

なんにせよ冬は暖房代でかなり持っていかれると思います。部屋をしっかり締めたり、断熱シートを活用する等して対策しておきたいですね。

あとは大手電力会社と契約しておくことと、LEDでなければLEDを使うことくらいでしょうか。エアコンが古かったら大家さんに買い替えを頼んでみるのもいいでしょう。

ガスはプロパン想定です。ガスコンロは使わずIHクッキングヒーターを使用。さらにお風呂はシャワーのみの利用で、3000~5000円程度になります。都市ガスなら劇的に安くなるそうなので、物件選びの際は都市ガスかどうかを確認しておきたいところですね😡

水道料金と同じく、節水シャワーヘッドを利用することでガス代の節約にもなりますので、早めに導入することをオススメいたします。

携帯料金に関しては格安simを契約しています。最近は1,000円以下で利用できるところが増えてきましたね。楽天モバイルは月額1,190円からですが、専用アプリを使えば無料で電話できるのでオススメです。

インターネット無料の物件であればネット代を0円で済ませることができます。ただし大抵の場合は下り120mbps・上り10mbpsなので、ネットゲームや動画配信等は厳しいですね。

動画視聴やネットサーフィンくらいしかしないなら下り120mbpsでも十分です。


季節やライフスタイルによって大きく変わりますが、固定費はどれだけ高く見積もっても30,000円は超えない程度だと思います。

後述するサブスプリクションサービスと合わせて大体1~2万円が普通だと思われます。

サブスクリプションサービスについて

まずAmazonプライムはほぼ必須です。

Amazonプライム:月額600円
⇨お急ぎ便・日時指定便・特別取扱商品の手数料が無料
 プライム会員限定タイムセール・プライム限定価格
 Prime Video、Amazon Photos、Prime Reading、Prime Gaming

Amazonプライムは通販での特典が凄まじいので、通販を利用するのであれば迷わず入って問題ないレベルです。

それに加えて映画や電子書籍を楽しめるのも大きいですね。実はフォトストレージサービスもあって、そちらは無制限で写真を保存し放題なので便利です。


あとはYouTube Premiumはヘビーユーザーなら絶対入っておいたほうがいいです。

YouTube Premium:月額1,280円
⇨YouTubeのオフライン再生、バックグラウンド再生、PIP再生、1080p Premium画質、続きを見る、キューに追加
 YouTube Music Premium

広告を見なくていいだけでもかなりのストレス軽減につながります。そのほかにも動画視聴するうえで便利な機能がたくさん使えるようになるので、動画視聴が劇的にはかどります。

あとはミュージックアプリが利用できるのも大きいです。YouTube上に投稿されている歌ってみた等の曲もミュージックアプリで管理・再生できるので便利ですね。歌い手が好きな人なら絶対に捗ることでしょう。


iPhoneユーザーならApple Oneに加入するのもアリですね。

Apple One:月額1,200円
⇨Apple Music、AppleTV、Apple Arcade、iCloud 50GB

上のほうでYouTube Music Premiumをオススメしましたが、使い勝手に関してはApple Musicのほうがいいと思います。

あとはApple Arcadeでしかできないゲームもあって、それ目当てに加入するのも悪くはないですね。

食費について

食費については自炊していれば、2~3万円程度が平均的だと言われています。

僕(健康的な成人男性)の場合でも2~3万円程度ですね。食に対してあまり興味のない人間なので、外食もしないし、お酒もほとんど飲みません。「目玉焼き美味しい〜♪」で満足できている人間だから、この程度で許されているところはあります。
(物価高騰がかなり痛い…)

自炊の内容は主に、レトルト食品や冷凍食品。もしくは肉と野菜パックを一緒に炒めるくらいですね。不足している栄養素はサプリメントで補っているつもりになっています。

つまり特別なことは何もしていません。普通に働いている方も似たような感じだと思います。

結局のところ食費に関しては、近所に優秀なディスカウントストアがあるかどうかがすべてなような気はします。都内であれば近くにOKストアか業務スーパーがあれば、それだけで勝ち組と言えるでしょう。


ついでにちょっとだけ外食のお話をします。

僕はネカフェ難民をしていた時期があるのですが、その時は外食中心で月4~5万円はかかっていました。

主に利用していたのは松屋、まつのや、日高屋、バーガーキングあたりです。

その経験を踏まえていうと、「生活保護で外食中心はちょっと贅沢すぎるかなー」というのが僕の感想です。

免除される支払いについて

免除されるのは以下の通り(一部抜粋)。

  • 所得税

  • 住民税

  • 国民年金保険料

  • 個人事業税

  • NHK受信料

  • 医療費

  • 交通費(条件あり)

  • 水道代(地域によって異なる)

↓のサイトでもっと詳しく解説されています。

基本的には「国への支払いはほとんどないんだなぁ」程度の認識でいいです。

NHK受信料を免除するには手続きが必要ですが、NHKの集金が来たら「僕は生活保護なんで」と言えば普通に理解してくれると思います。なので実質手続き不要。

そもそもアポなし訪問には出ないようにしましょう……。

【結論】大体2~3万円ほど貯金できる!

すごくざっくりとした計算ですが……。

食費:2~3万円
その他固定費:2万円

だと仮定すると、毎月4~5万円ほどかかる計算になります。

2024年の東京都23区での生活保護費は76,310円ですので、日用品の購入を考慮しても月2~3万円は貯金はできそうですね。

ただしこれは美容や遊興費などは考慮していないので、実際いくら貯められるかはその人次第としか言いようがありません。

節約してなかったり、持病があったり、物件選びに失敗したり、近くに安いスーパーがなかったりすると、もっとお金を使うことになるでしょう。

そう考えると「生活保護じゃ全然足りない!」と不満を漏らす人がいるのも不思議ではありませんね。

障害年金+日雇いバイトで更に余裕をもった生活を送れる

精神の障害基礎年金2級を受けていると、障害者加算がついて支給額が増えます。東京都23区であれば17,870円とのことです。

更には月15,000円までの収入でしたら保護費が減額されることはないので、作業所や日雇いバイトで働けばもっと余裕をもった生活を送れます。

つまり年金+日雇いバイトで、さらに約3万円ほどの貯金が可能だということです。

年金だけでもかなりの余裕が生まれるので、生活保護を受けてまず最初にするべきことは心療内科に受診することなのかもしれませんね。


僕のnoteでは今後も生活保護の記事を投稿していく予定です。

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参考サイト等

↓のリンクは「生活保護 金額 自動計算 - 布施弘幸 行政書士事務所」です。


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