ホームステイ①

この夏、我が家にホームステイの子がやってきた。
はじめての体験。

うさぎの寝床みたいなお家だから、
大丈夫かなぁって思ったけど、
楽しんでくれているみたい。

年頃の娘さん。
妻とも娘とも息子とも仲良くしてくれてて。
本当に嬉しい。
ということで25年前の自分のホームステイ物語を
思い出して書き留めておこうと思う。

ちょうど25年前。
僕はアメリカに半年ちょっとほど遊学しに行ってた。
1997年4月から11月。
アメリカはボストン。
ホームステイかドミトリーかを選べて、
僕はホームステイを選んだ。

どんなお家なのか、
どんな家族なのか全く知らないまま。

1997年の4月26日(土曜日だったかな?)
僕はホストファミリーの家の呼び鈴をならした。
ホストファーザーのヴェルノンが出迎えてくれた。
黒人だった。
「えっ?そーなん?」
普通に思ったのを覚えている。
頭の中で、
どこかビバリーヒルズ高校白書的なものを
イメージ作っていたのだと思う。

家の中に招き入れられて、
部屋に案内されて、
そのままキッチンに行くと、
ホストマザーのナタリー、
そして彼らの友達たちが数名。
(えーっと、名前をすぐに思い出せない。。。)
人生の中でこんなに黒人の人たちに
囲まれた経験はなかったので
かなり戸惑ったのを覚えている。

その日の夕食は、
デリバリーのチャイニーズフードだった。
きっとアジア人だからチャイニーズフードが
好きだと思われたのかもしれない。

アルコールは飲むのか?と聞かれて
飲むよ、好きだよと答えると、
すぐさまバドワイザーのボトルビールが
でてきて、乾杯をした。
Welcome!と。

そのあとはひとつお祈りをして、
みんなでチャイニーズフードを食べた。

正直かなりの緊張と、
ブラック特有の訛りの効いた英語が
僕の全身を硬直させていたと思う。

でもなんだかみんないいやつで。
宴が終わる頃には、
最初に扉が開いてヴェルノンが出てきたときに抱いた感覚、
「うわ、やべぇとこにきちゃったかも。。。」
っていうのは消え去っていた。

食事の後は、ヴェルノンが地下の自分の書斎、
トレーニングジム、洗濯場、喫煙する場所、
などなど家の中を案内してくれて、
少しだけ自分のことを話してその日は床についた。

自分のことを話してというのは、
カッコつけすぎた。
超カタコトというよりも、
ほとんど単語を並べただけだった。

アメリカ生活のはじまり。

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