【海外記事】2024年のデザイントレンド:セリフ書体の台頭や自然派デザイン
本日もこちらの記事を読んでいきたいと思います。なお画像なども以下から引用しています。
前編の記事はこちらになります。ただ、特に話題がつながっているわけでもないため、今回の記事のみを読んでも十分理解できる内容になっているかと思います。
本日もよろしくお願いいたします。
レトロ
ノスタルジックな感覚を呼び起こすこのトレンドは、過去の象徴的なスタイルをオマージュとし、デジタル世代に対してそれらを再認識させるようなものです。
ノスタルジックなタイポグラフィやクラシックなモチーフ、そしてアナログ感のあるテクスチャーが世代を超えて共感を感じるようなビジュアルを生み出しています。
自然のモチーフ:調和のとれた融合
葉っぱの持つ有機的な優雅さ、波のリズミカルなパターンや、植物や動物に存在する細やかで複雑な紋様がグラフィックの重要な構成要素となっています。
デザイナーはリアルな風景をモチーフとした落ち着いた色彩を使用し、大地の持つトーンや植物の緑を採用することで人々に落ち着きを与えるようなビジュアルを生み出しています。
このトレンドは単に自然世界の美しさを称賛するものではなく、サスティナビリティやエコに関する世界的な関心の流れを反映させたものとなっています。
抽象的なシュルレアリスム
非日常的でシュールなイメージをリアルに表現することにデザイナーたちが挑戦し、見る人の想像力に働きかけます。
このトレンドは複雑なアイディアや感情をビジュアルの比喩を用いて表現するもので、伝統的なストーリーテリングを超越したものとなっています。
デジタル世代は情報の中に埋もれており、抽象的なシュルレアリスムをデザインの中で用いていくことによって、彼らの期待を全く別方向へ昇華させるような新たな体験を提供し、ユーザーに予期せぬ出来事を期待させる効果をもたらします。
このグラフィックデザインの潮流はより奥深く考えさせられるビジュアルコミュニケーションのブームを予見させています。
Doodles(手書き):楽しいストーリーテリング
かつては粗末なスケッチとして注目されていなかったものが、本格的なデザイントレンドとしてちょっと変わった魅力を伝えるものへ昇華されています。
デザイナーは不完全で有機的な手書きイラストを採用しています。これらは手書きの持つ魅力を押し出したようなものです。
Doodlesは個人的で親しみやすい要素をデザインに加え、過去数年に渡り支配的だった滑らかで洗練されたデザインへのカウンターとしての役割を果たしています。
実験的なタイポグラフィ
2023年には実験的で大胆なタイポグラフィーのデザインを目にするようになりました。文字は単なる情報伝達手段ではなくなり、表現豊かな芸術作品となりました。
実験的なタイポグラフィは型破りで、予測不能な形状やテクスチャを採用し、一般的な文字の形式による制限を超えた複雑な表現を用いています。
セリフ書体:緻密でエレガント
クラシックで時代を超越した回帰が起こっています
デザイナーはセリフ書体の美しさを再発見して活用しようとしています。セリフ書体は独特なストロークと装飾性を持ち、グラフィックデザインに空気感や洗練された印象を与えます。
プリント資料にもデジタルのインターフェイスでもブランディングでもセリフ書体は至るところで使用されており、エレガントで権威的な印象を与えることができます。ミニマムなサンセリフ書体が主流の時代において、セリフ書体の復活は興味深いものとなっています。
まとめ
2023年はクリエイティブの劇的な進化のあった年でした。
AIツールを使う戦略は単にワークフローを効率的にするものではなく、人間とAIとの創造性との新しいコラボレーションのかたちを提示するものでした。
そして2024年、私達は画像生成AIの進化とデザインのパラダイムシフトを予想することができます。
今年は実用的なデザインが台頭した年であり、機能性が強化された一方で、普遍的な美しさをもつセリフ書体が昔ながらのエレガントさも注目されています。
ネオンカラーや3Dエレメントなど活気があって楽しさのあるインタラクティブなデザインは、今年のビジュアルのトレンドを顕著に反映しているものとなるでしょう。
まとめると、私達は次の時代に向けてのデザインの過渡期にいるということです。その重要要素は革新的なものと普遍的なものとの間のバランスを生み出していくことにあるようです。
感想:有機的な造形をアクセントに加える造形表現
自然の造形をそのままデザインのエレメントに取り入れたり、フォントを大きく崩して面白いビジュアルを生むトレンドなど、いずれも緩やかで有機的なラインを用いた表現で、そういったものも上手く取り入れながらデザインを作っていくことが大まかな傾向として読み取れました。
またシュルレアリスムなどの傾向も興味深く、直接的にユーザーへ情報を届けることよりも、そのビジュアルの持つ世界観や雰囲気からデザイン表現をコントロールしていくような潮流は音楽CDのジャケットアートワークのような高度なビジュアル表現がWEBデザインの中にも求められてきているのだと感じました。
トレンドを把握するという意味を超えて、自分の表現の一つのヒントとして頭の片隅に置いておきたい面白い表現だなぁと感じました。
【お知らせ】
2024年5月14日(火)に大阪の京橋でデザイン勉強会と交流会を開催いたします。(過去の勉強会の内容についてはこちら)
参加費無料、交流会のみ参加も歓迎ですので、ご興味ある方は以下のページにあるお申込ボタンからお申し込みをお願いします。
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