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デジタル嫌いな小学校教員が一番最初にしたことはこれ!


かっこよく仕事したい!

 デジタル機器の操作が苦手な私でしたが、GIGAスクール構想による一人一台端末の配備などにより、いよいよ活用しなくては!と感じ始めていました。とはいえ、当時は実践方法も分からず、無理に活用したところで余計に時間や手間がかかるのが目に見えていました。それならデジタルじゃなくて紙でいいや。そう思うのが普通でしょう。そんな私でも、大好きなデジタル機器はあります。そう、スマホです。私は快適さやシンプルなデザインのカッコよさから、iPhoneユーザーでした。使いこなせているかは別として、お気に入りのデバイスを持っていると、それだけで気分が上がります。数年に一度iPhoneを買い替えたときなんて、ルンルンです♪そこで、デジタルに苦手意識のある私にとって、児童の端末を活用した授業実践は壁が大きい。もっともっと、ベリースモールステップでいこう!まずは自分の見回りをお気に入りのデバイスで固めよう!と考えました。そう、私は典型的な「初心者なのに形から入るタイプ」なのです。
 最初に注目したものは、iPadです。正直、当時は画面が大きいだけのiPadなんて何に使うんだろう?使い道なさそうだな…。と思っていました。しかし、無知な私から1つiPadの利点を挙げるのであれば「かっこいい」でした。もうそれでしかありません。繰り返しますが私は「形から入るタイプ」なのです。さっそく必殺Amazonへ。当時最新モデルだったiPad Air4を購入。

iPad Air4

 当時iPadはあまりカラーバリエーションがなかったのですが、Air4からオシャレなカラーが展開。使いこなせるかどうかは置いといて、モチベーションはマックスでした。
 さあ、買ったからには使いこなそう!そう考えてiPadについて勉強することにしました。しかし、デジタルが苦手な私にとってiPadの本を購入して読むなんて、苦痛ではないか。果たして最後まで読み切ることができるのだろうか…。いや、絶対読まない。自分の性格は誰よりも知っています。おそらく購入したことに満足し、即本棚いきです。そこで、私がiPadの勉強法として選んだのはYouTubeでした。最近のYouTubeはITや投資、不動産、保険等様々なジャンルの動画を発信しているユーチューバーで溢れかえっています。苦手意識が高い私でも、動画なら学びやすそうだと考えました。そう、ICTを学ぶならICTで大作戦!です。そこで私が学ばせてもらったチャンネルはこちらです。

平岡雄大さんのチャンネルでは、iPadの基本操作から最新情報、おすすめのガジェットまで紹介されており、観ていてワクワクします。デジタル嫌いな私にとって、モチベーションを上げることはとても重要なので、こちらのチャンネルには大変お世話になりました。

魔法の板の正体

 さて、実際にiPadを購入したわけですが、実際に当時教育現場で試したのはこちらです。
 ・グッドノート(ノートアプリ)
 ・Adobe Scan(PDFスキャンアプリ)
 ・リンゴタイマー(低学年向きタイマーアプリ)
 ・席替えアプリ(学校教育アプリ)
 ・グーグルマップ&グーグルアース(地図アプリ)
 ・筆順辞典(学校教育アプリ)
 ・Flat(音楽作成アプリ)
 ・LumaFusion(動画編集アプリ)
 ・透かして清書(清書アプリ)
 ・Teams(教育SNS)
 ・ルーレット、Lucky Draw(抽選アプリ)
 ・読み上げ百人一首(レクアプリ)

これらのアプリでは、iPhoneで代用可能なアプリも多数あります。しかし、iPhoneを電子モニターに繋いで子ども達に見せたとき、プライベートなラインの通知や情報がモニターに流れてしまうことがあります。仕事とプライベートを分ける安心感からも、iPadはおすすめです。
 そして、これらのアプリの中で最大の魅力はグッドノートです。むしろ、このアプリがなければiPadの魅力は激減です。そんなグッドノートの最大の利点はペーパーレス。もうこれに限ります。他のアプリについては、また別の記事にてアップしようと思います。  
 iPadを購入する前は、教材研究が間に合わないときにリュックサックいっぱいに教科書を詰め込んで家で読むことが珍しくありませんでした。そのせいでリュックサックは毎日ダンベルが入っているかのような重量です。多分、そのせいで私の肩幅は多少広がりました…。iPadを購入してからは教科書をすべてデジタル化してグッドノートへぽいっ!

#1 教科ごとのフォルダ
#2 教科書、指導書、ワークシート、テスト、ノート等
#3 教材書き込み
#4 算数ノート
#5 黒板風ノート


デジタルの板1枚に全てが収納されました。教科書に加え、指導書やワークシート、テスト、ノートも一か所にまとめることができます。(#1,#2)まさに魔法の板!低学年へワークシートの書き方について説明するときは、よく拡大コピーしたものを黒板に貼りつけていましたが、それも一切なくなりました。デジタルワークシートをモニターに写し、ペン機能で見本として書き込んだり、ポインター機能で注目してほしいところに印をつけることもできます。(#3)また、教材研究する際に児童と同じノートを購入して、書き込む先生が多いですが、ノートだってスキャンしてしまえばいいんです。ペンの色も好きなものを使えますし、画像も簡単に貼り付けられます。糊とはさようならしました。(#4)モニターを黒板のように使いたくなったら、ノートの背景を黒板にし、黒板風にすることだって可能です。(#5)この頃からでしょうか。私より子どもの方が黒板を使う場面が多くなり、手がチョークで汚れなくなりました。グッドノートやiPadのよさは他にもたくさんありますが、すべてを書いていたら一冊の本になってしまうそうなので、一旦ここで閉じたいと思います。

さらなる使いやすさを求めて

 iPad購入により、デジタル機器のよさを感じ始めた私ですが、それでも毎回ストレスなことがありました。有線です。iPadの画面をモニターに映して子ども達に見せるにはHDMIコードで繋ぐ必要がありました。たださしたり抜いたりするだけなのですが、毎回するとなると、だんだん面倒になってきます。時にiPadを操作したい位置が遠くてHDMIが届かない!そんな場面もありました。そこで登場したのがこちら!

アップルTV

 アップルTVです。このガジェットを繋ぐだけであら不思議!iPadの画面が無線でモニターに映るんです。当時の私にとっては衝撃、快適、かっこいい!の3拍子でした。今はいくつかシリーズが出ているのですが、画面を映すだけなら古くて安いシリーズで十分です。これによりHDMIが必要なくなり、机回りがスッキリ。iPadを使って説明したい児童がいれば、後ろの席であってもiPadを運ぶことができます。

大切なのはモチベーション

 iPadの活用とアップルTV。今となっては当たり前に感じるものですが、当時のデジタル入門期の私にとっては改革的なできごとでした。え?児童の一人一台端末の活用?そうですよね。そこがDX社会で大切なポイントです。しかし、今回伝えたいのはベリースモールステップ。まずはお気に入りのガジェットを用意し、自分自身のデジタル環境を整えることがモチベーションアップに繋がるということです。前回の記事で述べたように、私はデジタルに苦手意識を抱いていました。そんな中子ども達にICTを活用した授業をしようと思っても、なかなか気持ちがのりませんよね。そう、まずは自分から!まだリュックサックが重い人がいるのであれば、今がチャンスなのかもしれません。


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