365日後にクビになる教師#29

新年度になって約１ヶ月。
そろそろ子どもも大人も新しい学校生活に慣れてきた頃だろうか。

この時期行われるのが歓送迎会である。
しかしコロナ禍を経て、世の中の飲み会も自粛ムードとなり、減った。学校も例外ではない。

以前は何かというと飲み会があった。
歓送迎会、運動会や音楽会などの学校行事が終わるたびに打ち上げ、毎学期終わり、その他若手だけの飲み会…とにかくたくさんあった。

若手は参加必須。そして校長先生を始め、管理職や先輩方へのお酌は必ずしなくてはいけないと言われていた。つまり酔っ払いのおじさん達の相手をしなくてはならない。教師とはいえ、お酒が入るとセクハラまがいなこともあった。
忘年会の時は出し物やゲームの司会、幹事になるとまたいろいろ大変…などなど、飲み会を楽しいと感じたことはほぼない。

一度だけ飲み会をサボったことがある。すると次の日、職員室の私の机には「飲み会は参加しましょう」と書かれた差出人なしのメモが。
当時は20代で若くて何も言えなかったが、今やられたらパワハラで訴えてやる。

コロナ禍で飲み会が減ってどうなったかというと…職員室でみんなでお弁当を食べたりする会になった。飲み会がないので、行事終わりも学期末もホッとしている。

飲み会が苦手というか、お酒が飲めない私としては嬉しいかぎりである。