梅の香りに春の到来を感じる 湯島天神の梅まつり
梅の季節。ソメイヨシノの桜が好きですが、昨年から梅に惹かれています。桜のように一斉に開花して、1週間ほどして散ってしまうのではなく、梅は種類も多く2月~3月まで愛でることができます。
そして、香り。梅を気にかけるようになってからその香りを楽しむようになりました。
湯島天神で恒例の梅まつりが開催されており、多くの人で賑わっていましたが、そうした人混みの中でも梅の香りはしっかり匂ってきます。
古今和歌集には、梅の香りを読んだ和歌がいくつかあります。
色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも
梅の花立ちよるばかりありしより人のとがむる香にぞしみぬる
梅が香を袖にうつしてとどめてば春は過ぐとも形見ならまし
散ると見てあるべきものを梅の花うたてにほひの袖にとまれる
花の生命力は不思議です。まだ寒風が吹きすさぶ中でも梅の花は開花し、その香りは人混みをものともしません。
湯島神社のところどころで梅の香りがしてきて、詩情を感じさせます。
風が強く寒かったですが、春はもう少しです。
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