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株式投資の勧め

資産形成ではなく経済を知るために株式投資を勧めます。特に若い人たちに。

株価、為替レート、金利、原油価格、などなど日経新聞にはマーケット指標が毎日載っています。毎日これらの指標を追っていると、頭のなかにチャートが出来上がり、相場が次第に分かってきます。
最近、アメリカの長期金利が急上昇し、日本の株式マーケットが下落することがありましたが、このような関連性が分かってきます。

このような指標は経済活動には欠かせないものですが、意識的に見ないとただの数字の羅列になってしまいます。

意識するために、株式投資を勧めます。100万円投資するのではなく、少額からでいいので、自分が気になる企業の株を買うと、その企業業績や、企業を取り巻く事業環境が気になり、自ずと経済指標を見るようになります。

米国の金利が上昇すると日本の株価、ドル円相場にどのような影響があり、それが企業業績にどう反映し、その企業の株価がどうなるか、という具合にマーケット指標に興味が湧いてきます。

反対に、その企業の事業内容を調べるようになり、マーケットがどう動くとその企業の業績が上向くのか、あるいは下ぶれるのか、などが気になってきます。
そうなると、その企業の有価証券報告書、四半期決算を読むようになり、更に同業種の企業の業績も気になってきます。
有価証券報告書などのIR資料を読むためには、B/S、P/Lといった企業財務の知識が必要になりますので、学びたくなってきます。

では、どのような企業の株を購入すればいいのでしょうか?
私は以下のような企業の株を購入することを勧めます。

①海外と関わりのある企業、製品を輸出入している企業
⇒ドル・円、ユーロ・円などの為替市場を注視することになります。
②製造業
⇒モノを輸出入していると為替相場だけでなく、輸出先の景気に左右され、世界経済・政治の動向に関心が向きます。
③聞いたことのある、あるいは馴染みのある企業
⇒自分が知っている企業、知っている製品を製造している企業ならその企業への関心が増します。

いったん購入した株は、目先の株価に一喜一憂せず、10年くらいは保有します。経済を知るために株を購入するので、短期売買ではなく、少なくとも10年は保有し、その企業の業績や株価、企業を取り巻く事業環境をじっくりとフォローします。

株を持っていると、配当や株主優待があります。現在の預金の金利はほぼゼロですが、配当利回りという、配当金を株価で割った利回りは、2%とか預金金利より有利です。もちろん、株価は下がることもありますから、この配当利回りは変動しますし、企業業績が悪くなり倒産すれば、株は紙くずになります。
ただ、大抵の企業の配当利回りは預金金利より良いでしょう。

株式投資については、まずは投信信託から始めるルートもありますが、企業業績、企業財務についての興味が湧いてこないと思いますので、私は個別株(個別企業の株)を購入することを勧めます。

資産形成の第一歩としても、株式投資をお勧めします。


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