見出し画像

作風の変化が面白い 現代アートの魅力

作家さんをフォローしていると作風が変化していく様子をリアルに経験することができます。
大家の作品は解説本などで作風の変化を「過去の事実」として知ることができますし、変化の原因なども解説で知ることができます。

今、活躍されている作家さんの作品の変化は、そうした解説はなく、作家さんご自身にお聞きすることもできますが、想像・推理するのも楽しいものです。

作品は中村さんという作家さんのもの。抽象風景画を描いている方です。

画像1

今夏の作品は、明るい色使いだなあ、というのが第一印象です。

下記が冬の作品です。

画像2

画像3

今回の作品は構図に大きな変化はありませんが、色合いは春から夏にかけて描かれたためか、高い角度からの太陽光の反射が鮮明なような感じです。
作家さんの心理はどうでしょうか。前回は個展を前にした前のめり感があるようでしたが、個展の成功を受けて力むことなく作家さんの明るい気分がさらりと表れているようです。
今回は、ドライフラワーを使ったり新しいチャレンジも感じられます。

作家さんの作風の変化をリアルに見ることができるのは現代アートならではの楽しみ方です。次はどうなるのだろうか、と期待感が高まります。在廊されている時に作家さんに直接お聞きしてもいいですが、あれこれ推理するのも、いとをかし、です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?