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【抜きあり】病院で○を抜いてもらった話


書きたいように書くのでかなり簡略化してます。
セリフ多め、ラノベ感覚でお読みください。
痛い話が嫌いな人は読まなくても大丈夫です。

プロローグ

これは気まぐれで歯医者に行った話。


僕『ええ〜!』

医『かなりまずいね。これわかるかなレントゲンの写真。歯茎の中、ここ全部悪い部分』

僕『えぇ〜(ドン引き)』

医『しかもこれ骨を溶かし始めてるね』
僕『ええ〜!』

僕『えっ(恐怖)』

医『これねぇ、ウチじゃ見れないからね、コウクウ外科のある病院行かないといけない』
僕『それもしかして結構ヤバいですか(食い気味)

医『う〜ん(苦笑い)そうだなェ…』
僕『あっふー(意気消沈)(何かを察した)』

というわけで紹介状を書いてもらって数日後、口腔外科のある病院へ。今回のように"歯"だけの問題じゃない場合は歯医者では見れないらしい。なるほどねぇ。

〜口腔外科〜

医『これねぇ(省略)』
僕『ワ、ワァ…(偏差値25)』

〜あれこれCTやら撮ること1時間〜

医『うんね、というわけでね今日!手術するね』
僕『はひわかりまひた。あ今日ですか?(難聴)』

医『うん。今日抜歯する』
僕()

急遽手術という名の抜歯が決まった。なんでも今回の処置は段取りが二段階あるらしく、早目にやっておいた方が良いからとのこと。

〜本編〜

歯医者によくある椅子に乗せられ同意書にサインをしいざ開戦。あここでやるんだって気分になったのは言うまでもない。

手術か〜どんな方法で抜くんかな。やっぱメスとか入れて歯茎切るんかな。それともレーザーとか?いや〜痛くないかな〜怖いな〜〜。

そうこう妄想していると口と鼻のサイズだけ丸い穴が空いてるシャンプーハットみたいな布を被せられる。

なるほどこれは視界の恐怖を減らすための処置だろう。注射から漏れた麻酔液が少し舌についた。

この時は(ああこれ、後でだるいやつだ。)とか考えていた


とその矢先、シャンプーハットもどきの
穴がちょっとズレて隙間から
何をやっているかが薄っすらと見える


左を見る新入りっぽいアシスタントの女の子。
若いなぁ〜〜〜手慣れてない感じと田舎育ちって感じでそこそこ可愛い。

右を見ると

ちょっと待ってくださいなんですかそれは

医『それでは始めますよ〜』
アシスタント『はい』
僕『はひ?(萎縮)』

医『では口大きく開けてくださ〜い一気に行きますよ〜〜』

バキバキバキバキバキキキン

口の中でバキバキと音を立てたというのは少し見当違い、これは口の中の中、間違いなく体の一部が異音を奏で、頭蓋骨にまで直接悲鳴をあげているような。ああ。

僕はフライドチキンの中でも骨付きの部位が特に好物だ。柔らかい肉から外れた異物。それが骨だ。口の中に混入したそれを器用に奥歯に運び、それを奥歯で噛み砕いていた記憶が蘇る。

あーなるほど今のが走馬灯か。と我に帰る。
自分から何かが切り離されたような感覚が残る。

なに今のめっちゃパワープレイやん!手術って言ってたけど!やってることめっちゃパワープレイやん!なんで!!序盤で仲間になるタイプのインテリメガネが『分析を開始する』とか言って相手の武器を無理矢理ねじ曲げたりするのはギャグ漫画の世界だけなんよ

/なんかそういうデータあるんですか?\


あっ


またコイツが隙間から見えてしまった


ベキっ

ギャッ

ギギギ


あぁ


多分370枚ぐらいは乗ったかなって
ところでひと段落。

途中からやけに口の中に唾液が溜まる感覚が早まったように感じた。

医『終わりました〜、クチゆすいでくださ〜い』

口の中を早く洗い流したい一心で起き上がる俺
多分この時の速さはハイエナで鍛えた瞬発力か。

僕『はひ、はひがとふございまさた』

僕『(ガラガララッぺっ)えっ』
そこにあったのは血と水の配分が7:3ぐらいの液体だった。血の方が…多いだと?

ああそっか1発目は血が残ってるよなと思いながら

僕『(ガラガラぺっ) ええっ』
また7:3ぐらいの液体が出た

僕『(なんか面白いな)ガラガラ
医『あ、あんまりうがいすると血が固まらなくなるのでやめてください』

僕『ぺっ(お!6:4だ…!) はひふみません。。』

平謝りを済ませ、しばらくガーゼで局部を噛み抑えて待っていると

看護師さん『こちらが抜歯したものです』

僕『うわっ』

体の一部であったそれは血で台座のガーゼを真っ赤に染めていた。ああこれ自分の体から取れたものなんだなぁ。としみじみしじみ汁。

看護師『こちらお持ち帰りしますか?』
僕『あーいらないですね(食い気味きっぱり)』

記念に持ち帰ってもよかったがガーゼが血で染まっている様を見ると萎縮してしまった。

麻酔が効いているうちは平気だったけど時間が経つと痛くなってきた。そりゃそうか。

体力を使い果たした俺は待合室で目を閉じ、学ランを着崩し河原で寝そべりながら親友と駄弁る妄想をしていた。

以下妄想


拷問の鉄板といえば抜歯だよな、
なんだよ急にw
俺、絶対一本やられた時点で吐くわ。
情けねーな。俺は全部抜かれても平気だっつーの
言ったなてめ〜アハハハ

なんだその会話。そんなぐらい処置をした箇所が重く鋭く痛く、他のことが考えられなかった。


しばらくして名前が呼ばれる

会計『しなもさ〜ん(偽名)
僕『はひ(よぼよぼ)』

会『お名前フルネームでお願いします』
ぼ『ひなもへふ(ぎめい)』
会『すみませんもう一度お願いします(諸行無常)』

僕『しぃなもです(渾身)』

喋れねえんだわ察してくれ。会計は14000円。

しばらく血は止まらない。痛みは数日引かない。
みんなはどうかこんな思いをする前に、たかが虫歯と軽視せずに歯医者に行こう。

以上、歯というか専業だろうとなんだろうと体は大切にしましょうというお話でした。
数ヶ月後入院して2度目の手術をするのでこっちの出費は痛そうだ。保険入ってて良かった。


病院で歯を抜いてもらった話でした。みなさんのリアクションが励みになります。それでは


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