西岡眞博

演出家 / film director 映画『ハミンンンンンング』2023年11月4日…

西岡眞博

演出家 / film director 映画『ハミンンンンンング』2023年11月4日公開。『泥の子と狭い家の物語』/『ニジェール物語』DVDとか配信とか絵本とか。2024年から日記始めました。 http://team-tani4.co.jp

最近の記事

三日坊主日記 VOL.134 『光る君へ』

妻がめずらしくNHK大河ドラマを見ている。しかも毎週欠かさず。 これはめずらしいどころか、初めてのことだ。僕は普段あまりテレビドラマを見ない。理由はあえて大きな声では言わないが、昔から数えるほどしか見ていない。だから、昭和や平成の人気ドラマの話題を振られても、反応がすこぶる鈍い。しかし、大河ドラマは好きでほぼ全て見ている。なぜかと問われると返事にちょっと困るんだけど、見ている。学校の授業では習わない部分、知っている人の知らないドラマを(フィクションだとしても)見るのが面白い

    • 三日坊主日記 vol.133 『母の日に想う』

      クレジットカード利用料金の引き落としができないと連絡があった。 訳あってつい最近作ったカードの第一回目の引き落としだ。そんなはずはないと調べてみたら、なんのことはない、僕が銀行口座を間違えていたのだ。つまり、A銀行を引き落としに指定したのに、B銀行に入金していたのだ。なぜ普段使わないA銀行を指定したのか、普段使わないからあえてそうしたのか全く覚えがない。 日本人は平均3つの銀行口座を持つ人が多いそうだ。まあ、妥当な数だろうか。あまり多く持ってしまうと管理が煩雑になって良い

      • 三日坊主日記 vol.132 『映えスポット、中之島バラ園』

        大阪中之島にバラ園がある。そしていま見頃を迎えている。 東西に長い中之島の東の端に近いところ。京阪電車の北浜駅の辺り。市の職員さんが年中世話をしていて、色とりどりのバラがキレイに咲いている。 先日、天満橋で打ち合わせを終え、次の梅田での打ち合わせまでに一時間もあったので、歩いて向かうことにした。天満橋から土佐堀川沿いを西へ歩き、天神橋を途中まで渡って中之島に下りる。少し歩くとバラ園が見えてくる。 東から歩いているので、バラ園の奥に中之島公会堂が見える。つまり、公会堂をバ

        • 三日坊主日記 vol.131 『スーツケースという相棒』

          今月末から、久しぶりに海外へ行く。 残念ながら仕事ではなく、プライベートの用があって海外で家族が集まることになった。こう書くとなんだかセレブリティのようだが全然そうではなく、エコノミーで行く貧乏旅行だ。しかも円安と言うアゲインストの風まで吹いている。 今日は天気が良かったので、もう随分長い付き合いになるRIMOWAのスーツケースを引っ張り出して虫干しした。これを買ったのは、確か30年ほど前にブラジルへロケに行く時だったと思う。初めてのブラジル。初めての南アメリカ大陸。未知

        三日坊主日記 VOL.134 『光る君へ』

          三日坊主日記 vol.130 『いわゆるイマーシブといわれるもの』

          世の中ではイマーシブといわれる没入型のコンテンツが人気を集めているようだ。 どっぶりとというか、本気でのめり込んで実際に体験したい訳ではないんだけど、ちょっと気分を味わってみたいとか。危険を冒してまで実体験はできないけれど、世界観は体感してみたいとか。気軽に手軽に非現実空間に身を置いてみる。そんなニーズに技術が追いついてきたという事なんだろうか。 映画でも3Dや4DX、IMAXもある意味同じようなものなのかも知れない。観客目線でいえばとても面白いと思うが、作る立場で言うと

          三日坊主日記 vol.130 『いわゆるイマーシブといわれるもの』

          三日坊主日記 vol.129 『拙作二本立て上映会』

          来週の金曜日から4日間、『ハミンンンンンング』と『ニジェール物語』が二本立てで上映される。ぜひ最後までお読みいただき、応援してくださるとありがたいです。 どちらも僕が監督した映画で、『ハミンンンンンング』の方は昨年の11月4日に公開した新作。2022年に惜しまれつつ解散した劇団子供鉅人の舞台「ハミンンンンンング」を実験的なスタイルで映画化した見る人を試すかのような作品。今のところはまだ劇場でしか見ることができない。 『ニジェール物語』は、2017年に完成したちょっと変わっ

          三日坊主日記 vol.129 『拙作二本立て上映会』

          三日坊主日記 vol.128 『車と修理と宗教観と』

          先日、車がヘソを曲げてしまった。 次の日、どうしても車で出かけないといけない用があったので心配したのだけど、その日はエンジンONもエンジンOFFも全く問題なくスムーズにできた。まるでトラブルなんてはじめから無かったかのように。出かける前に強く願ったので、きっとそれが叶ったんだと思う。 その翌日(昨日)は、特に用がなかったので車を使うことはなかった。そして今日。トラブルはいっときの気まぐれで、もう症状なんて出ないんじゃないか。もう直っているんじゃないか。と淡い期待をして出か

          三日坊主日記 vol.128 『車と修理と宗教観と』

          三日坊主日記 vol.127 『GWは映画を見よう』

          いよいよGW最終日。今日は(今日も)家でゆっくりと何もせずに過ごす。 前半はちょっと残していた仕事もしたが、後半はほとんど何もしていない。いや、正しくは映画ばかり見て過ごした。但し劇場へは出かけず、配信ばかり。 最初はちょっと確認したいことがあって以前劇場で見た作品を見直したのだが、そのあとはほぼ惰性で脈絡なく未見の映画をズルズルと(という表現がピタッとくる)見ていた。 「インターステラー」「アステロイド・シティ」「犬が島」「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」「星の

          三日坊主日記 vol.127 『GWは映画を見よう』

          三日坊主日記 vol.126 『菖蒲湯で古を感じてみる』

          菖蒲をもらって来た。 古来中国では季節の変わり目には病気や厄災が蔓延していた。その邪気を払うために菖蒲を使用した行事があって、それが奈良時代に日本に伝わったのが端午の節句のルーツだそうだ。菖蒲の強い香りが邪気を払うと信じられていたらしい。菖蒲をはじめとした薬草を浸した湯を浴びたり、酒に浮かべて飲んだりしたということだ。 旧暦の5月5日ということは、今でいうと6月の末頃か。確かにジメジメしてるし気温も高い嫌な季節かもしれない。エアコンや除湿機のない時代では過ごしにくい季節だ

          三日坊主日記 vol.126 『菖蒲湯で古を感じてみる』

          三日坊主日記 vol.125 『機嫌なおしてくれよ』

          4連休の2日目、暑くもなく寒くもなく、今日もいい天気だ。 用があって万博の外周道路を走った。駐車場はどこも満車で入り口にはズラリと順番待ちの車が行列を作っている。ショッピングセンターやスーパーならまだ出庫する人もいるだろうけど、休日の昼間に万博公園の駐車場から出る人が果たしてどれほどいるのか、他人事ながら心配になる。 既に10年乗っているドイツの大衆車に、急に不具合が出た。ディーラーの営業マンに促されて何度か買い替えも考えたが、そもそもとても気に入ってるし、そろそろ街で同

          三日坊主日記 vol.125 『機嫌なおしてくれよ』

          三日坊主日記 vol.124 『雑草魂恐るべし』

          僕が管理している古い家がある。 母の父、つまり祖父が、僕が生まれる前に買った家で、祖父が亡くなった後も祖母やその娘たちが暮らした家。昨年、住人が移動して空き家になっている。僕が管理していると言っても、大したことをしている訳ではない。今のところは、空いた時間に少しづつ必要のない家財道具を始末をしている。 神棚が四つと仏壇がある。神棚二つはすでに頂いてきたであろう神社へ還した。残る二つもなるべく早く還すつもりだ。仏壇もやっと仕舞う段取りをつけた。この神棚と仏壇のことはずっと気

          三日坊主日記 vol.124 『雑草魂恐るべし』

          三日坊主日記 vol.123 『S#1 ある広告会社のブース』

          A「この企画とてもおもしろいと思います。ただ、こことここがちょっと行き過ぎだと思うんですよ。もっと普通の設定に直してもらえますか」 B「この企画は、段階的に飛躍していくからこそ意味があるんですけど」 A「はい。でも、少し商品と離れて行くじゃないですか。もっと近いところでなんとかなりませんか」 B「わざと振り幅を大きくしてるんですよ」 A「・・・・・・・・・・」 B「・・・・・・・・・・」 B「クライアントがそう仰ってるんですか?」 A「いえ、まだ見せていません」

          三日坊主日記 vol.123 『S#1 ある広告会社のブース』

          三日坊主日記 vol.122 『制作意欲を刺激する映画』

          prime videoで『アステロイド・シティ』を見た。 劇場で見たかったのに結局見れずじまいだったが、まぁ配信でも良かったかも知れない。決して否定的な意味で言ってるんじゃなくて、テレビ画面で見ても十分楽しめたということ。 ウェス・アンダーソンの映画は『グランド・ブタペスト・ホテル』と『犬が島』しか知らないんだけど、この人の独特の感性というか世界感は相変わらず冴えている。というか勝手にこの人目線で言うと、独特の世界を描きつつもどこかほんの少し不本意ながら観客のことも気に掛

          三日坊主日記 vol.122 『制作意欲を刺激する映画』

          三日坊主日記 vol.121 『時空を超えたメッセージなのか』

          ある小説を読み終えた。 最近知り合った方が書いた作品で、小説すばる新人賞を獲っている。その中に普通の人には聴こえない声を聴く少年が出てくる。ある人に向けて誰かから発せられる本音の声が聴こえるという、特別で厄介な個性を持っている人。 僕には全く見えないが、普通の人には見えないモノが見えるという人がいる。知人の中にも何人かいるが、そういう人たちは大抵多くのことを話したがらない。というか、話してくれない。 日本人は無宗教だというが、ある意味そうじゃない面もある。熱心な国の人た

          三日坊主日記 vol.121 『時空を超えたメッセージなのか』

          三日坊主日記 vol.120 『日本は安全で素敵な国だ』

          やっぱり日本は安全で素敵な国だ。 昨日、パスケースを落とした。長年愛用する革製のとてもシンプルなモノで、中にはPiTaPaと駐輪場の電子キー。どちらも失くして決定的な打撃を受けるほどではないが、やはり困るし再発行も面倒臭い。そして愛着のあるパスケースは痛い。 谷町線の東梅田駅改札を出る時に使用した。その後ハンズで買い物をして、中崎町まで歩いて髪をカットして、店を出て暫く歩いて気づいた。まずカットした店へ引き返すが、そこにはなかった。もう諦めようかと思ったんだけど、急ぐ用も

          三日坊主日記 vol.120 『日本は安全で素敵な国だ』

          三日坊主日記 vol.119 『錦の御旗』

          慶応4年1月(この年の9月に明治と改元)鳥羽伏見で敗れた幕府軍は 、守口を通る街道を大阪城に敗走しました。それを追う形で、天皇の大阪親征があり大行列は3月20日京御所をたち、初日は八幡の行在所。翌21日夜9時過ぎ激しい雨の中を難宗寺行在所に到着されました。西本願寺門主は水路到着しお迎えされました。翌日は晴天の中ご出発。大阪の仮御所となった北御堂(津村別院)に入られました。この御親征には大阪遷都の計画もあり、三種の神器か文武百官も同行し、守口は一夜の帝都となりました。【難宗寺H

          三日坊主日記 vol.119 『錦の御旗』