【LUMIXの弱点④】マニュアルレンズ運用する人は注意

さて、いろいろな反響をおこしてしまった「こんな人には向いてない、LUMIX」第三段です。
テーマは「マニュアルレンズを使用する人」です。 


マニュアルレンズとは

マニュアルレンズとは、オートフォーカス機構がなく、フォーカス・絞りをレンズで手動で操作しなければいけないレンズのことです。

良質な撮影体験

私もNOKTON の25mm F0.95 IIを愛用しています。
純正レンズとはまた違った表現で、フルサイズ並にしっかりとボケる写真が撮れるのが素敵です。
脱線しますが、LUMIXでマニュアルレンズを使ったことない人は是非使ってみてください。

前回書いたLUMIXの要望リストの中で、「AF時に画面上の露出が変わるのを何とかして欲しい」と書きましたが、MFレンズを使うと強制的にAFは使えなくなりますので、快適な露出体験ができます

ちなみに、AF効く純正レンズでも、半押しAFをOFFにしてMFに切り替えてAF -ONボタンを使わないことでも同様の効果が得られます。

話を戻しまして、
LUMIXでマニュアルレンズを使う場合にはとんでもない落とし穴があり、気をつけないといけないことがあります。

仕様には記載のないスペック差

マニュアルレンズを使用する場合について、各モデルによってスペックに違いがあります。

上位モデル(G9PROII、GH6など)

・レンズ名と焦点距離を登録できる(設定F値は電子接点がなければEXIFに残らない)
・すべてのモード(PASM)で、ISO AUTOにして、露出補正することができる

下位モデル(G99D、G100Dなど)

レンズ名の登録はできない
・PモードやAモードなら露出補正できるが、SモードやMモードだとISOオートで露出補正が±0から変えれない。(ISOをマニュアル設定するしかない。)つまり自動で露出調整が効かない
・さらにG100などは強制的に電子シャッターになってしまう

コンパクトモデルの葛藤

私的には、マニュアルレンズはAF機構がない分、小型化・軽量化されているので、カメラもコンパクトな機種につけてに使用したいと思っていました。
しかし私が実際に購入して使用してみたところ、このような差があることがわかりました。
他のユーザーの方からも情報をいただきまして、今のところLUMIXはG1桁シリーズとGHシリーズ、GXシリーズは上位モデル扱いのようです。(間違っていたら教えてください)

フルサイズはどうなのかちょっと分かりません。

取扱説明書に記載がない

注目すべきは、これらの仕様の違いについて、LUMIXの取扱説明書には一切記載がないことです。
つまり、マニュアルレンズを使用する際に露出補正が使えるか使えないかは基本的には買って使ってみないと分からない、ということになります。
きちんと表記して欲しいところです。

m43で気をつけること

マイクロフォーサーズでマニュアルレンズを使うときに注意しておきたいことがもう1点あります。
それは、「マイクロフォーサーズマウントのマニュアルレンズはサイズと焦点距離的に不利」ということです。

サイズ的に不利

マイクロフォーサーズマウントはスーパー35mmに近いこともあり、シネ動画制作目的で使われることの多いマウントです。
マニュアルレンズを見てみると、それに合わせてシネ動画ユース目的のレンズが多いのです。
自然と明るいレンズ、大口径レンズになりがちになります。
なので、コンパクトなマニュアルレンズがありません。
スナップには不向きだと思います。

voigtlanderのm43ラインナップの一部。
すべて大口径で大きめのレンズ
voigtlanderのライカMマウントの一部。
F4.5などのコンパクトなレンズもある。


焦点距離的に不利

実は、上記のライカVMマウントのレンズを、マウントコンバーターをつけてm43機で使用することができます
なんと過去にはパナソニック純正のライカM-m43マウントコンバーターが発売されていました。
(※レンズによっては後玉が繰り出しているとつけられないものがあるようです。購入する際にはご注意ください。)

「これを使えば、コンパクトなマニュアルレンズがm43機で使える!」と思うのですが、マイクロフォーサーズは焦点距離が2倍になってしまうので、標準~望遠域が増えて広角~準広角域が不足してしまいます。
ですので広角域を使いたい場合には不利になってしまいます。

TTArtisan Tilt 50mm F1.4というレンズ

こちらのレンズはレンズ光軸をズラしてボケ具合を調整できる、ティルトシフトレンズという面白いレンズです。

こちらにも各社フルサイズ用やマイクロフォーサーズ用があります。
フルサイズ用は50mmのレンズなのですが、m43は換算100mmのレンズになってしまい、ちょっと使い勝手が悪くなってしまいます。
この点も注意です。

m43専用のコンパクトなマニュアルレンズが欲しい!

LUMIXはLeica社と業務提携しており、LUMIXの写りはLeicaに通ずる物があります。
そこでm43機にコンパクトなマニュアルレンズをつけて、似非Leicaでスナップを楽しみたいのですが、そのようなレンズはどうやら無さそうです!
マイクロフォーサーズ専用でそのようなレンズが出たらいいなと思っています。

マニュアルレンズを使うときの注意事項

余談ですが、マニュアルレンズで絞りを開いた状態でカメラを太陽に向けないようにお気をつけください。
センサーが焼けてカメラが壊れるそうです。


最後まで読んでくださりありがとうございました。
おすすめのマニュアルレンズを置いておきます☺️

おすすめマニュアルレンズ

NOKTON 25mm

NOKTON 17.5mm

NOKTON 42.5mm

NOKTON 10.5mm


安価に遊べるマニュアルレンズ


中一光学 (ZHONG YI OPTICS) 単焦点レンズ SPEEDMASTER 25mm F0.95

七工匠 7artisans 25M43B 25mm F1.8

LAOWA ラオワ 広角レンズ 10mm F2 Zero-D


コンパクトなレンズを求めるなら純正


Leica 15mm F1.7

LUMIX G 20mm/F1.7 II

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0


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