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海とともに、生きていくために。津波防災のカードゲーム「FLAGO」の開発をプロデュースしました。

それでも、東北の人たちはいうのです。
「海が悪いわけじゃない」「わたしにたちにとって、海は宝だ」と。

2011年3月11日。津波による甚大な被害のあった東日本大震災から、気づけばもう6年以上が経過しました。熊本・大分での大きな地震、西日本での豪雨による被害と、自然災害による混乱は今も続いています。

3.11以降、防波堤をつくり、海と分断して生きる安心を選ぶ人々がいる一方で、「海のある暮らし」を心の真ん中において生きてきた人々がいる。
自然災害の多いこの日本という国で、わたしたちはどうやって生き続けることを選ぶのがいいのだろう。

そんな中、一般社団法人防災ガールが2016年より主宰する「#beORANGE(ハッシュビーオレンジ)」という新しい津波防災のプロジェクトは、自然と上手に付き合う工夫をすることで、「海とともに生きる」未来をつくるためのものでした。

ひとりでも多くの人に「海辺での防災」を理解してもらい、自分で自分の身を守れる判断と行動がとれるようになってもらうこと。海とともに生きていくためには必要なそれらをめざして、たのしみながら津波防災を学べるカードゲーム『FLAGO(ふらご)』は誕生したのです。

Client / Partner:一般社団法人防災ガール、NPO法人Collable
Special thanks:yoshiaki yokosuka、rin takahashi、株式会社CAMPFIRE


/// Product

「だれでも」あそべる、津波防災のカードゲームFLAGO(ふらご)
<FLAGOの4つの特徴>
1)遊びながら、だれでも正しい避難を理解できるように設計
2)ふだんから身につけている身近なアイテムが防災ツールになるように設計
3)自分の知恵でアクシデントを乗り越える、生き抜く力を養う知育ゲーム
4)環境配慮の再生紙を使い、人にも地球にもやさしいゲームに。

FLAGOには、NPO法人Collable監修のもと、インクルーシブデザイン(高齢者、障がい者、外国人など、従来、デザインプロセスから除外されてきた多様な人々をデザインプロセスの上流から巻き込むデザイン手法)の観点をとりこんでいます。

老若男女とわず、誰でも必要な「防災」だからこそ、誰でもたのしめるカードゲームを。そして、海を愛する人たちの想いでうまれたFLAGOだからこそ、環境にもやさしいカードゲームにするこだわりをもって開発をすすめていきました。

さらに、FLAGOは「みんなで作る」カードゲームでもあります。

防災は、どうしても「当事者意識」が続かない社会課題のひとつです。わたしたちは5年間、そこに向き合い続けてきています。だからこそ、「防災ガールが勝手に作ったんでしょ?」ではなく、「みなさんが」生み出したものにしたい。

FLAGOをこの世の中に誕生させるか、させないか。
どんな未来を選んで、つくっていくのか。

選ぶのは、みなさん一人一人です。

「防災」という課題に対して、わたしたちができることは何か。
考えた結果、クラウドファンディングの形式を敢えて「ALL or nothing」に設定し、共感と賛同の声でこのゲームを生み出すことを魅せるためのチャレンジにしています。
(結果として、海の日を待たずして3日で100%達成をすることができましたが、7月末まではFLAGOを届ける機会を増やすためにプロジェクトは続いています)

FLAGOのこだわりの詳細や、プロダクト開発の経緯は、ぜひクラウドファンディングのページからご確認ください。

FLAGOが多くの人に届くことで、自然に寄り添うあかるい未来が少しでも近づきますように。

Consulting for Social challenges with Love. based in TOKYO & SHIGA, JAPAN. ///// 世の中にある「課題」に挑む人たちの想いを伝え、感動と共感の力で、『人の心が動き続ける社会』をつくる。