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注目不動産テックベンチャー001 『株式会社TERASS』のビジネスモデル

【新シリーズ】国内不動産テックベンチャーを紹介!
第一回目は株式会社TERASS。

https://about.terass.com/

テラス

株式会社TERASSのサービスの特徴は3つある。
・社員も登録エージェントもフルリモートで勤務
・完全無店舗型ビジネスである
・そのため、高い歩合率を提示できる

ビジネスモデルとしては以前紹介したアメリカのeXpRealtyに近いサービスを展開されている。↓
https://note.com/macky_tech/n/n08e31ffab510
さて、ここからは株式会社TERASSの江口社長に直接インタビューした内容を紹介する。


Q.株式会社TERASSはどのような事業内容ですか?

A.不動産売買領域のDXを行っている会社で、DXの中でも個人で仕事をしたい不動産エージェントを生み出し、また家を買いたい方、今後売りたい方と良いエージェントをマッチングさせる事業をやりながら不動産売買体験の向上を目指している会社です。

事業内容

🏡御社は正社員だけではなく、エージェントの方も基本フルリモートで働かれているとのことですが…
🏠私はアメリカの不動産テックや不動産会社を研究しておりまして、日本の時代の潮流を見据えて『伸び行くところ、プラス出来ることは何だろう』と考えました。そこで、“フルリモート型のエージェント”が、今後必ずくるであろうと思い、そのスピードを5年10年早めることで需要のあるビジネスになると確信し取り入れました。

Q.株式会社TERASSの差別化ポイントや強みはどこですか?

A.分かりやすいところで言うと、売上75%還元のフルコミッション型であることです。
この数字はエージェントがインセンティブを強く感じてくれる数字であり、それと同時に原価コストが下がるような内部のオペレーション、クラウド型の業務サポートが出来ているという点が我々のみだと考えています。
尚且つ、働きやすさといった点も重視しているので、簡単にはまねできないような仕組みを構築しています。

🏡エージェントを支援するような特徴的な機能をご紹介していただけますか。
🏠業務支援と言っても、お客さんがいないと始まりません。そこで我々は集客のサポートをしています。
エージェントを支援する特徴的な機能でいうと「Agetly」というプロダクトで、お客さんを見つけたいエージェントと家探しを進めたいカスタマーをマッチングさせているプラットフォームです。
個人で集客できる手段を提供し、エージェントが強みを活かしてお客さんを獲得し、その後のローンや決済など細々した作業のサポートも弊社の武器としています。
我々は実業に入り込んで、ある意味エージェントを抱えながらサポートしています。ゼロベースで我々のプラットフォーム上に個人エージェントを乗せて活躍して頂いて、そこに対してあるべき取引プロセスを提供していく方が、お客さんにとって良い仕組みなのではと思っています。

プラットフォーム

Q.今後の事業内容についてお聞かせください。

A.ベースとしてお客さんにとって良質なエージェントがしっかり増えていくところを目指していきながら、『家探しをするならばTERASSを選ぼう!』となるのが理想です。
個人で活躍するエージェントが増えた方がエージェントの多様性が生まれ、人それぞれに合ったベストなエージェントとマッチングして、良質な取引ができると思っています。

住宅保険

また、住宅保険・住宅金融・リノベーションといった非常に重要なところをバンドリングしながらやっていく、かつそれがバンドリングできることがエージェントにとって武器となるような状態になると良いですね。
そこに対して我々がアプローチし、提供できるTERASSに自分も置きたいというエージェントが増えていくと非常に良い循環が作れていくと思っています。

Q.御社の特徴的な働き方支援の考え方を教えてください。

A.今の働き方はどうクリエイティビティを持って働いてもらうかが大事で、最も高い生産性を生めるような環境は人それぞれなので、その環境を提供したいという想いが一点目です。

リモート

もう一つは当社は比較的プロフェッショナルな社員及びエージェントが在籍しています。
プロフェッショナルな人達は自分でマネージメントができるというのが前提にあり、自由に働けるこういった仕組みの方が会社としてのパフォーマンスが上がると考えています。

Q.今後の不動産業界に向けてメッセージがあればお願いします。

A.買い手及び売り手の利益を毀損している囲い込みだけは無くしてほしいです。囲い込みが行われないような仕組み、もしくは開発システムを作るような仕事を不動産業界はしっかりやってほしいなと切に願っています。

(インタビュー終)
資料提供:株式会社TERASS

最後に

日本でもアメリカのようにエージェント制を展開していく取り組みはこれまで多くの会社でチャレンジされてきた。
25年程前にもアストリズムアーチャーという会社の定村社長がエージェントビジネスを展開されていたが、これは時期が早すぎてうまくいかなかった。その後も何社もエージェントビジネスにチャレンジしたがうまくいかなかった理由は、やはりエージェントにとってのメリットが少なかったからだと思われる。そこを完全オンラインにすることで高い歩合率を提示し突破しようというのがTERASS社の狙いだ。
日本に今進出し始めている、アメリカの不動産ブローカーのREMAXグループやケラーウィリアムズがまさにエージェントビジネスを展開していて、日本でも次第にエージェント制に関する認知度が上がってくるタイミングだとみている。
(REMAX JAPAN: https://remax-japan.jp/ )
(KELLER WILLIAMS JAPAN: https://kellerwilliams.jp/ )
良質なエージェントをきちんと紹介していくというビジネスは、弊社も目指している世界である為、TERASS社のサービスは注目していきたいと思っている。

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https://www.ai.gate.estate/

○YouTubeチャンネル 
https://www.youtube.com/channel/UCk9Wn11Cs0PVhb1slgEvvVA

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