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「仕事のコツ」、、、、それ以前の心構えから

日経COMEMOで「4月は新生活がはじまる時期。新たな職場でスタートを切る方々や、新社会人の方々に向けて、あなたのノウハウを投稿してみませんか?」という企画を見つけた。

「コツ」そのものではないのですが、社会人経験36年の私が、新社会人のためにぜひお伝えしたいことがあります。それは、こちらの「心構え」です。


「会社は学校とは違う」

そんなことは分かっている、という方はここで読むのをやめて頂いて構いません!(笑)

自分にとっては、学生から会社勤めになった時、この環境の変化が心からは分かってなく、もっと上手くやることができたのに、という思いが強くあるので、あえてお伝えします。この点は特に、学生時代に優秀と言われてた人ほど当てはまるのではないかと思います。学校という環境で上手くやってきた人ほど、環境の変化のギャップに悩むのではないでしょうか?

例えば、こちらの日経の社説は企業側に新入社員へ歩み寄るよう訴えています↓

[社説]新入社員の意欲と挑戦引き出す企業に


会社の経営者側、上司、先輩が新入社員に歩み寄って来てくれれば、新入社員側としては簡単ですが、社会人経験のない新入社員側でやらないといけないことも絶対にあります。そこで、会社は学校とは違う、という冒頭の話です。

学校では、基本的に個人で評価されます。会社では組織の中の関係性で評価されます。 学校では、自分一人が勉強し、テストに回答したり、レポートを提出したりし、先生に評価されます。テストの点が高ければ高評価、レポートの質が良ければ高評価、点が低ければ低評価、質が低ければ低評価。基本的にはIQ(知能指数)の世界。

ところが、会社では、ルールが変わります。 そして、卒業式でも入社式でも、このことをはっきりと伝えてもらう機会はなく、勘の良い人は早々に察して慣れていき、勘の悪い人はなれるのに何年もかかる、というのが私の実感です。

会社では、社員は組織の中の人間同士の関係性で評価されるので、EQ(心の知能指数)、情緒的な能力が重要になってきます。新入社員の意見や提案の中身が良くても、伝えるときの姿勢、態度が良くなければ全体としての評価は悪くなります。要は、新入社員のあなたは、まず、社内での人間関係をしっかり構築する必要があります。この土台ができていないと仕事のコツ、ノウハウ、をいくら学んでもすべってしまう。こういう事を言ってくれる先輩、上司はなかなかいない。常識だと思われているためわざわざ言ってくれない事が多いのかもしれません。

では、人間関係を構築するために何をしたら良いのか?私が非常に尊敬する先輩から教わったことは

「人の話を聞く」

です。これは重要。これは「コツ」と言えるかもしれません。

人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいのが本能です。相手の話は意識しないと聞けない。でも、相手の話をよく聞く事の効果は非常に高い。話をよく聞くことの効果は、相手に好かれる=人間関係を構築することができる、です。

下記の日経リスキリングの記事では今から13年前の何と2011年の記事で既に「聞く」事の重要性が説かれています。(会員登録が必要です) 

聞き上手になり、信頼される人になる方法:日本経済新聞


さらに、コロナ禍を経た2022年にも、「聞く力」について日経で本の紹介とともに取り上げた記事があります。


「会社は学校とは違う」

「人の話を聞く」

この一見単純な心構えとコツに私の経験が詰まっています。新入社員の皆さん、受け入れる職場の上司、先輩の方達、如何でしょうか?お役に立つ事を願っています!



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